キングダム考察｜鄴の伏兵は桓騎軍の侵入策か！？兵糧庫の放火策か！？

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(原泰久先生/集英社/キングダム)

鄴の伏兵の役割がどういうものか
という論議が多くある。

大きく分けると二つ。

・桓騎軍を侵入させる
・兵糧庫を放火する

そしてその人数に関しても
多くの想像が掻き立てられる。

100人規模はあり得ないとか、
1000人でもあり得るとか、
実際はどういう手順で鄴を落とす
事になっていくのだろうか。

※伏兵は食糧庫を同時に燃やして
ほぼ全ての鄴の食糧を焼失させた。

李牧が王翦と和睦

桓騎軍を侵入させる

鄴の攻略戦そのものは多くの部分で
山陽攻略戦を思い起こさせる。

それと対比する部分が多いのだが、
そうなると最後は和睦になる可能性が高い。

⇒朱海平原と流尹平野は対比！

実際に、
もし鄴を先に落とされてしまえば、
李牧が戦う意味はない。

兵糧合戦と思わせたのも、
朱海平原の戦そのものも全てが囮という
王翦が流尹平野で使っていた幾つもの
囮作戦にも似ている。

李牧の想像では兵糧合戦であり、
朱海平原の突破というのが秦国に
必要な課題だと思っていた。

これが大きな間違いだったと言える。

王翦は不可能と思われていた鄴の陥落
というのを攻撃の要に置いていた。

伏兵によって、
鄴を陥落させるとすれば門の開場が
必須となる。

そうなれば、
百人単位の伏兵が必要となるか。

それとも数十人程度で開門まで
行えるのだろうか。

門さえ開けば桓騎軍を入れてしまって
李牧は和睦を迫られる事になるだろう。

※伏兵の役割は兵糧を焼失させることだった。

桓騎は李牧に討たれる

兵糧庫を焼く

開門まで行えるというのは門近くまで
伏兵が向かう事になる。

それは現実的に不可能という予想も多い。

確かに、
肝となる門の部分に見張りがいない
ということはあり得ない。

夜でもそれなりの警備を引いていると
考えていいだろう。

兵糧庫となれば門ほどの警備はない。

壁の時と同じ様に兵糧庫を焼いて
この兵糧合戦の速度を急速に引き上げる。

しかし、
秦国も現実的に兵糧はすでに底。

焼いてしまった事で兵糧合戦を五分に
持ち込むことが可能となる。

王翦は史実最強の武将

対比から見れば桓騎の活躍

山陽攻略戦での流尹平野の活躍という
対比で見れば、
白亀西という総大将を桓騎が討った事で
戦の終結が加速した。

後方の山城に隠れた無傷の王翦の存在。

今回も同じく王翦中央は無傷。

桓騎が鄴を落とせば民が殺される危険があり、
李牧としては万単位の民を守るためにも
和睦を申し込むかもしれない。

実際は急いで突破して鄴の解放に向かいたいが、
桓騎軍に入られた状態で鄴を自分たちで
解放するというのは至難。

もし抜けられたとしても、
どう考えても王翦に背を討たれる。

この展開も流尹平野と同じになる。

結果李牧は民の命と引き換えに
鄴の明け渡し（敗北）という和睦を
申し入れるのではないか。

やはり桓騎軍が鄴を落とすための伏兵と
考えるのが妥当なのかもしれない。

開門が不可能でも、
壁将クラスかもしくは鄴の守りである
千人将クラスの人間を殺して回る
という刺客は可能。

これも輪虎が山陽攻略戦でやっていた
戦略の一つ。

あり得ない話ではない。

※結果的に伏兵は兵糧を焼いた。

李牧への伝令は朱海平原の最終日とされる
十五日目に届くものとなる。

大半を失ってしまった鄴としては、
持つのは1日程度なのではないか。

もしそうなら、
届いた頃に底を付いている。

鄴の民を救おうにも時間がない。

結果的に李牧は鄴の民を守るために
和睦を申し出るのかもしれない。

⇒【朱海平原と流尹平野の対比！】

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