【キングダム考察】楽毅(軍神)は諸葛孔明や劉邦も越えた歴史の逸材♠燕最大の過ち♣
(キングダム 斉の王建王 485話 引用)
秦が攻め込まれた合従軍。
その合従軍を、
斉に向けて放った事があるのが、
燕の名将である楽毅。
キングダムの解説文にもあった通り、
日本人に人気のある三国志時代の
諸葛孔明や秦の始皇帝の後の時代を
作り出した高祖劉邦をして「軍神」と
言わしめたのがこの人物。
果たしてどれほどの力を
秘めていたのだろうか。
隗より始めよ
元は趙、
そして魏へと移っていた楽毅。
当時は燕が国力の低下が著しく、
まさに滅亡寸前の状態だった。
そこで燕の王である昭王は郭隗(かくかい)に
優秀な人材の登用を命じていた。
※秦の昭王とは異なる
よく耳にする
「隗より始めよ」というのは、
この時に生まれた言葉。
まず凡庸な自分を重く用いることで、
自分よりも優れた人物が集まる。
そうしていく中で、
本当に有能な人間が国に仕えることになり、
結果的に国力の増強に繋がるというもの。
実際に、
これによって楽毅は燕に仕えることになる。
東帝と呼ばせた斉王
当時の斉は、
秦と並ぶ列強であり、
西に秦、東に斉と呼ばれる程だった。
そのあまりある力と、
広い領土によって自らを東帝と呼ばせる
斉の王は他国からも嫌われる
傍若無人ぶりだったと言われている。
名は湣王(びんおう)。
燕王である昭王は、
故郷や父親の仇でもある湣王を
許せないでいた。
そこで、
非常に有能であった楽毅に
斉をどうにかしたいと言った。
楽毅はこの提案を受けて、
キングダム読者もよく知る
合従軍で斉を攻めることになる。
難しかった合従軍
この時代、
列国をひとまとめにするというのは
かなり骨が折れるものだった。
合従軍をまとめる人物を、
縦横家と呼んだりする。
楽毅は、
この政治的な一面を持つ
縦横家としての能力も長けていた。
秦に対しても、
斉を攻める利益を解き、
それが認められた。
当時としてこれは、
非常に珍しいことだった。
また、
斉の王である湣王が
あまりに嫌われていたというのも
一役買っているのは間違いない。
斉が滅亡寸前
滅亡寸前だった燕が、
楽毅を総大将とした合従軍を率いて
斉に攻め込んだ。
あまりの大勢力に、
抵抗しきれなかった斉は
あっさり済西まで奪われてしまう。
これは済西の戦いとして有名なもの。
ここで合従軍は解散するが、
楽毅は更に侵攻。
王都である臨淄(りんし)まで攻め込む。
湣王はすでに逃亡していた。
楽毅は、
臨淄にある宝物などを全て昭王の元に送る。
喜んだ昭王は、
異例ではあるがその場所まで
出向いて論功行賞を行ったとされている。
さらに、
当時は与えられる領土がほとんど無かった
にも関わらず昌国という土地を
楽毅に与えている。
昭王の伝わるところでもある。
進撃は止まらない
斉の国内を次々と平定していく楽毅。
このときに取った城の数は、
実に70に上ると言われている。
楽毅が軍神と呼ばれる理由の
一つでもあるだろう。
圧倒的な強さを見せた楽毅。
斉で唯一対抗できたのが、
即墨という場所で、
抵抗し続けた田単という将軍の
籠城だけだった。
これは即墨の戦いとして知られている。
趙への亡命
国土を大幅に広げた燕。
楽毅のおかげであるのは、
もはや明白。
しかし、
昭王が亡くなり、
恵王が即位。
恵王は太子の頃から
楽毅を好きではなかった。
それを好機と感じた斉の将軍田単。
田単は謀略の将として、
歴史に名を残している人物。
斉を救ったと評されている。
その田単が、
恵王への謀を行う。
「楽毅が謀反を」
この時代はこういった謀略が
茶飯に行われていた。
それを信じた恵王は楽毅を更迭。
代わりに騎却という将軍を前線に立てた。
楽毅はそのまま趙へと亡命する。
斉の逆襲
楽毅が趙に亡命し、
次なる将軍が騎却という人物に
変わったことを知ると、
田単は一気に燕に攻め上がる。
楽毅に平定された土地を
全て奪い返した田単。
焦る恵王だが、
時すでに遅し。
再度国力が低下した燕は、
ここから楽毅に恨まれて
趙からの攻められないように
楽毅の子供を厚遇した。
燕も斉も共倒れ
楽毅なき燕は、
領土を大幅に失い国力を低下。
斉も合従軍での痛手と、
楽毅との争いで疲弊していたこともあり、
国力を低下。
斉と秦の二国列強だった時代に幕。
ここから秦の中華統一が
始まったと言っても過言ではない。
現在の燕喜王
キングダムで鄴攻めの際に、
描写された燕喜王。
現在の燕の王であるが、
この燕喜王の時には、
楽毅の子供も含めて厚遇はされていない。
楽毅の子孫はその後、
趙へ亡命したとされる。
(一部は劉邦に見初められて別の道を辿る)
楽毅と三大天と六大将軍
西側に、
六大将軍や三大天の存在が
あったにもかかわらず、
東が無事だったのは、
この燕の楽毅の存在だった。
-西に白起ら秦六将。
中央に廉頗ら趙三大天という
強大な武力があったにも拘らず、
中華のバランスが保たれたのは
東にこの楽毅がいたからに
他ならない-(24巻より)
相手は、
3人や6人といった名将に対して、
燕は1人の天才。
これを考えれば、
楽毅の強さが伺えるところだろう。
⇒【政が暗サツ!?燕の奇行!?】
⇒【新六大将軍は誰の手に!?】
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マンガ好き
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