キングダム考察|史実の信は趙滅亡に関わらないのか。邯鄲攻略戦の不参加はありえない

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キングダム考察|史実の信!趙滅亡に関わらないのか!楚での大失態の原因!

キングダムは史実を踏まえながら進むオリジナルストーリーとなります。

信は歴史上に存在する李信将軍を示しています。

目指すべき将軍の姿を最初に見せてくれたのは秦国六大将軍の生き残りである王騎将軍でした。

その王騎将軍の再起戦で策に嵌めて討ち取ったのが李牧。

趙国の李牧に対して信は王騎将軍の仇として討つ事を願っていました。

今回は史実の李信将軍の趙戦について考察していきます。

趙滅亡の際に李信将軍は史実でどこにいたのでしょうか。

羌瘣は史実で趙を滅亡させる

李信は趙滅亡に関わらない

李牧が率いる趙国。

この李牧の存在は信にとって大きなものである事は言うまでもありません。

目指すべき大将軍の姿を見せてくれた王騎の仇である人物

本来なら最後に李牧を討ち取るのが信だろうと誰もが思います。

しかしながら史実における趙滅亡に大きく関わるのは王翦と羌瘣と楊端和となります。

李信将軍が史実には入っていません。

趙が滅ぼされる時、李信将軍は趙の太原・雲中に出征していました。
(太原・雲中は邯鄲より北に位置する匈奴が攻めていた前線と言える場所)

羌瘣は王翦軍に入りながら趙を攻め滅ぼすのに対して、李信は別の場所にいる状態。

以前はここで龐煖と戦うのではないかと考えられていましたが、すでに信に討たれて亡き者となっています。

キングダム58巻 信が龐煖を討ち取る

キングダム58巻/原泰久先生/集英社
信が龐煖を討ち取る

どんな理由で趙滅亡の邯鄲攻略戦に信が出ない展開になるのでしょう。

蚊帳の外と言える状態を味わうのですが、これもキングダムで何らかのエピソードと共に語られるのではないでしょうか。

恐らくは戦略的な意味で信がそこに向かうものと思われます。

楊端和は史実で趙攻撃が最後

王騎の仇である李牧は処刑の運命

李牧はもとより匈奴戦に強く北の要地を守っていた将軍でした。

キングダムでは史実にある龐煖の功績を移す事によって悼襄王の時代から活躍する傑物として描かれています。

史実でも十分すぎるほど強い武将の1人なのですが、キングダムでは更にその点を際立たせています。

歴史で見ると幽繆王が北から連れて将軍にした武将となります。

史実でも最強の武将・李牧

実質のラスボスではないかと言われる人物ですが、史実では悲惨な最期を遂げます。

幽繆王による処刑です。

史実だけ見たら、自分で将軍にして自分で処刑するという愚かさです。

キングダムでも幽繆王というのは暗愚代表と呼べるような王でした。

キングダム59巻 史実でも愚王の代表格である幽繆王

キングダム59巻/原泰久先生/集英社
史実でも愚王の代表格である幽繆王

この人を台座にしているような暗愚丸出しの遷こそが後の幽繆王です。

秦国の謀略によって郭開と母親が李牧と司馬尚を更迭(要するにクビ)にさせてしまいます。

これに反した李牧は秘密裏に処刑される結末となりました。

李牧の史実は処刑は確定か

信不在は流石にありえない

先の李牧と司馬尚の更迭後、数ヶ月で邯鄲は陥落する事になります。

邯鄲攻略戦の流れを少し解説しておきます。

史実ではまず楊端和によって周辺を囲んで侵攻

恐らくキングダムでも楊端和大将軍の元で飛信隊も加わった一大規模の戦が始まるものと思われます。

継いで王翦将軍を総大将として羌瘣と共に邯鄲を攻めてこれを落とします。

新六大将軍は誰がなる

途中、先に伝えた謀略などがありますが史実で名前があがってくるのは羌瘣と王翦です。

李信の名前はなく、この時に北の雲中・太原にいることになっています。

さすがにこの趙滅亡の戦に信が参加しないという流れは考えられません。

北への逃げ道を防ぐために李信はこの場所にいたのではないでしょうか。

もしくは李牧が処刑されずに逃げ出す可能性がある場所に控えていたとも考えられます。

後に太子嘉によって創られる趙を継ぐと言える国の代はちょうど北に位置する場所になっています。

雲中・太原で李牧を討つ

李牧の死については隠れて処刑されたという史実があります。

しかし実際に邯鄲攻略において雲中・太原にいた李信将軍

キングダムではこの事実を取り込んで李牧が自分が元いた匈奴との要地がある雁門に逃げる際に通る道として潜んでいる状態にするものと推測します。

そこで李信と李牧の戦い

李信は李牧を討って勝利するのではないでしょうか。

キングダム49巻 三大天の首を王騎の矛で討ち取るという信

キングダム49巻/原泰久先生/集英社
三大天の首を王騎の矛で討ち取るという信

鄴攻めの朱海平原の戦でも李牧に対して明言した信です。

さすがに最期を単なる処刑で終わらせる原先生ではないと感じます。

李牧が嘉と共に逃げる道中で信に討たれる

そのまま嘉とカイネや傅抵は逃げ切って後に代を創るという流れは十分にあります。

もちろん李牧がそのまま生き続けて後に起こる代と燕の連合軍との戦いで信との最終戦に挑む可能性もあるでしょう。

李牧の史実にある処刑はナシ説

ここで少し信のモデルとなった李信将軍について解説しておきます。

飛将軍「李広」の祖先

実は李信将軍というのは、謎の多い将軍でもあります。

この李信の家系には後に「飛将軍」と呼ばれる猛将の李広がいます。

それが飛信隊という名前のモデルになっているのはほぼ間違いないでしょう。

この李広の存在感は相当なもので、特に優れた将軍が後にも飛将軍と呼ばれることになるほどの人物だった様子です。

かの有名な呂布もまた飛将軍と呼ばれていた事実があると考えれば、李広がどれほどの逸材だったのか分かる所です。

羌瘣は史実で趙を滅亡させる!?

謎の多い李信将軍

史実に記録も多く残ってはいますが、その出生や政が中華統一したその後にどうなったかなどの詳細は全く分からない武将です。

突如として現れ、楚の大戦で王翦を退けて大将軍として任命されるなど秦の始皇帝になる贏政にかなりの信頼を得ていたのは間違いありません。

ある意味で本当にキングダムの様に、嬴政の友達であった可能性はあるでしょう。

キングダム641話 漂と同じ李を付けて李信と名乗る信

キングダム641話/原泰久先生/集英社
漂と同じ李を付けて李信と名乗る信

李信将軍は大きな失敗を楚との対戦でしてしまいますが、それでも生き残っています

本来なら斬首となってもおかしくない大敗でした。

信と蒙恬が楚の項燕に敗れる戦

しかし処刑などはされていません。

この辺りの史実を考えても、嬴政は李信を特別扱いしていたのではないかと推測出来る部分ではあります。

項燕の対策に李信が必要になると、頭の良い嬴政は処刑ではなく王翦総大将への情報源として利用した可能性もあります。

ただこれ以降の戦でも李信を採用している点を考えても重用した人物であったのは間違いありません。

マンガでは信は下僕の出です。

史実では出生は全くの不明となります。

この時代に下僕からの成り上がりが本当に可能だったのかも実際は分からないですが、突如として現れる李信という存在に政からの信頼。

場合によっては何でもない出の人物が隠れた功績によってここまで成り上がったとも考えられます。

李信の大失態

李信は燕が行った政の暗殺計画の首謀者とも言える太子丹を追撃して討ち取るなどかなりの功績も残しています。
政が暗サツ!?燕の奇行!?

しかし、それよりも目立つのは先に伝えた有名な敗戦でしょう。

楚を攻めた時の20万の敗戦です。

王翦が60万は必要だと言ったこの言葉に「弱気だ」と判断した政は20万と答えた李信に楚の最終攻略を命じます。

李信が20万で攻略出来ると言ったからです。

恐らくキングダム1巻の最初の「李信将軍」と呼ばれているところは楚への大戦に向かう信でしょう。

キングダム1巻 李信将軍と呼ばれる信

キングダム1巻/原泰久先生/集英社
李信将軍と呼ばれる信

突如登場した武将の言う事をあの気が強い嬴政が聞き入れている事は違和感を抱く所でしょう。

その総大将が李信となります。

そして副将に蒙恬が起用されました。

相手になったのは楚で最強と名高い項燕。

項燕がラスボス

但し、いきなり負け続けた訳ではありません。

というよりも最初は李信と蒙恬が圧倒的な力で楚を追い込みます

そう、物凄い勢いで楚に勝利していた李信と蒙恬でした。

この時にキングダムでは媧燐などの将軍を討つのではないかと予測されます。

だとすれば物凄い功績です。

しかし最終的には項燕の策略の前に見事に壮絶な敗戦となってしまいました。

項燕と昌平君に李信と蒙恬が負けた

歴史的に見ても秦国にとっては大きすぎる負けだったこの戦で7人もの武将を失ってしまっています。

羌瘣が楚で死亡する可能性

恐らく飛信隊の古参や蒙恬の古参加の人物は殆が全滅すると思われます。

後に王翦が60万を率いて楚を攻略することになりますが、その時には秦国の全軍が楚に向けて攻撃を仕掛けることになりました。

キングダムでもおそらくこの全軍の中に信はいるはずです。

李信は処刑されない

処刑されてもおかしくないような大敗だったとも言えますが、李信は生き延びました。

それどころか、その後に燕を王賁と共に滅ぼし、続いて趙から脱した嘉が作った代という国を滅ぼすのにも関わっているのです。

最後の斉滅亡に関わるという多くの功績を残している史実を考えると、嬴政が処刑しなかったのも分かります。

そもそも楚の戦での敗戦も秦国の当時相国となっていた昌平君の裏切りがあったからと言えます。

よってキングダムでも李信の責任!というよりは昌平君の裏切りによる致命打と考えられるのではないでしょうか。

昌平君の裏切りについては蒙武と満羽が戦った際に少し伏線が出ています

キングダム658話 蒙武と昌平君の若かりし頃

キングダム658話/原泰久先生/集英社
蒙武と昌平君の若かりし頃

蒙武と昌平君は小さい頃から共に戦ってきた人物であるのが分かっています。

その人物である昌平君が国を裏切った時、蒙武がどう変わっていくのか。

満羽の言葉が染みる一戦がこの楚の戦には含まれています。

李信は項燕に敗れますが、昌平君と項燕という2つの奇策による敗北なら納得出来るものかもしれません。

史実での功績を見てもやはり李信は相当な人物

後の子孫が飛将軍と呼ばれるほどの武の才能を史実のこの時代にすでに持っていたと考えてもいいのかもしれません。

マンガでは斉はすでに降伏していると言えますから、最終戦は嘉が創った代となるのでしょう。

これが史実では処刑される李牧が、ここ代で嘉と共に最後の戦いをするという可能性もありそうです。

李牧が早期に死ぬ史実どおりとなるか、隠れて逃げるのかも注目が集まる所でしょう。

謎も多い李信ではありますが、実際の功績としては暗殺の首謀者を倒し、燕の滅亡に関わり、代の滅亡に関わり、斉の滅亡に関わるという名将。

この時代で見ると、王翦、王賁に続く功績を上げています。

ちなみに信と王賁と同じように描かれている蒙恬は戦国時代よりも始皇帝の時代に活躍する人物となります。

史実を絡ませながら見ることで、さらにキングダムの世界観の面白さが分かってきたりするのでオススメです。

武将の強さランキング(TOP10)



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