キングダム考察|信の「李信」改名の理由とは、将軍になるために必要だったから!
※「李信」への改名についてはキングダム641話で確定しました。
※641話確定より下記1章のみ追記※
信が李信に改名した理由とは
信が将軍になる際に苗字が必要だったからというのが理由になります。
将軍になる前にお前は姓を持つ必要がある。
さすがに変であろう、将軍になるのにただの信だと、何となく。
よって、姓を与えるから何がいいか考えろ、信。
-嬴政-
(キングダム641話)
何となくと言っていますが、基本的に農民の出から将軍になるパターンが少ないのでしょう。
信は考えろと言われていますが、見つからずに「嬴」と言い出したりしました。
最終的にヒントになったのは漂です。
漂は政の身代わりになる時にすでに李の苗字を貰っていました。
漂=李漂です。
そして、思いを共に天下の大将軍に成ることを約束した信と漂です。
信もその苗字をそのまま名乗り、李信としました。
思ったよりもあっさりとした改名に驚いた読者も多いでしょう。
色々な考察や予測がありましたが、極めて単純な理由での改名となりました。
今後は李信将軍として活躍しますが、言っても皆は信と呼ぶでしょうからマンガ的に呼び名が大きく変わっていく事はないものと思われます。
下記はキングダム641話に至るまでの考察となりますので、ご容赦下さい。
この物語における主人公は信です。
これは、史実にも存在している謎が多い将軍「李信」という人物をオリジナルストーリーとして原泰久先生が描いています。
物語の冒頭部分に、「李信将軍」という部下たちの歓声が聞こえているので、ここを疑う余地はありません。
また原先生もインタビューで信が冒頭の李信までを描き、更に始皇帝誕生までをどう繋げていくのか、という話をされていました。
果たしてどうやって「信」は「李信」へと変化するのでしょうか。
昔は姓を追加できた!?
信は知っての通り下僕の出身です。
戦争孤児で、下僕として漂と共に「天下の大将軍」を目指すと心に誓い合っていました。
この時代も、姓というのは代々受け継がれるものとなります。
途中から自分で「これにする~」というものではなかったのですが、中には役職が名前の一部のように呼ばれたりしたこともあったそうです。
信は通常の身分のままならば、どうあがいても姓が付くことはありませんでした。
しかし、知っての通り李信将軍といえば、秦の時代の大将軍です。
(史実では下僕かどうかわかりません、後の状況を見るに名家だった可能性もありそうです)
信がそこまで成長したのなら、もはや「下僕の出だから」という理由で周りに揶揄されることもないでしょう。
養子の可能性!?
信という名前が李信に変わるということは、「李」という文字が後付で登場するということです。
一つ考えられるのは、養子です。
信がまだ三百人将だった頃、同じ下僕の出でありながらも、武将として一目を置かれている千人将がいたのを覚えているでしょうか。
郭備(かくび)千人将。
残念ながら、郭備は廉頗四天王の輪虎(りんこ)に討ち取られてしまいます。
(闇討ちみたいな感じですが)
その時の郭備隊の副長として、今も飛信隊で活躍している人物が楚水ですね。
郭備は元々下僕の出ですから、姓は持っていませんでした。
そこを郭家という士族が養子を申し出たのでしょう。
郭という姓が続いて、郭備と呼ばれるようになった訳です。
郭備千人将は非常に能力が高く、知略と武勇を兼ね備えていた武将だったと語られています。
ということは、信がもしもこの先で李家という士族なり、ある程度の家柄の養子となった場合、「李信」と名前が変わる可能性は十分にあるということです。
しかし、すでに鄴攻めの後に将軍職が約束されている信が養子になるのも、違和感があると言えます。
李家として有名なのは?
李というのは中国の漢民族の中でも、かなり多い姓となります。
とはいえ、物語の中で登場している主要人物で、李が付くのはそう多くないでしょう。
まず秦国で筆頭株は、李斯ですね。
彼の存在無くして、秦は中華統一後に統治することは不可能だったと言われています。
法律を司るという意味では、この時代右に出るものはいなかったでしょう。
それはキングダムでも同じです。
呂不韋側であり、その四柱を担っていた李斯を政が取り込む時は昌文君が頭を下げています。
李斯をどうしても政側に取り入れて、法律で国を治める基盤を作る必要がありました。
実際に史実でも李斯は非常に功績の大きな人物となります。
この李斯が、信を養子に迎え入れたとすれば、李信は成立します。
しかし、その恩義がどこにあるのかは謎な上にあまり意味があるとは思えません。
李斯が信に対して言及している所もないので、恐らく違うでしょう。
結婚相手が李家!?
信の結婚相手として騒がれているのが、羌瘣と河了貂です。
羌瘣は羌という姓があります。
(姉は羌象でしたね)
河了貂は信と同じように、親無しでなんとか生きていた人物。
姓があるはずもありません。
となれば、この二人と結婚して李家になるという可能性はほぼないでしょう。
但し、一人だけ怪しい人物がいるのをご存知でしょうか。
政の子を産んだ向と仲が良い陽です。
王様の相手をする女性ですから、みんなある程度の家柄というのは間違いありません。
もしも、この陽が李陽という名前だったとすれば・・・。
これによって、信が李家に入り、李信と名前が変わるという可能性は十分にあります。
そうなると羌瘣と河了貂が信の嫁になる事は無くなります。
李牧説もある!?
李牧といえば、王騎将軍の仇であり、信が最も目の敵にしている人物と言えるでしょう。
しかし、最後の時に李牧は戦場で命を落とすわけではありません。
王翦が仕掛けた謀略にハマった趙王の幽繆王が、李牧と司馬尚を更迭します。
李牧に至ってはその後に処刑されるという史実が存在するほどです。
太子である嘉を趙の光と評していた李牧ですが、残念ながら太子嘉は王位継承を剥奪されてしまい、遷という人物が王になります。
その王の名前が幽繆王であり、李牧と司馬尚を更迭した歴史的にも愚王として知られる人物です。
趙との最終戦、信は王都ではなく、かけ離れた雲中あたりに出征しているのです。
以前は龐煖との最後の戦いがここで行われるのではと思いましたが、違うのでしょう。
趙滅亡に大きく関与するのは、王翦を筆頭に羌瘣と楊端和になります。
キングダムでこれがどんな理由によるものと描かれるのかは分かりませんが、ひょっとしたら李牧の思いすらも信は継ぐという可能性があります。
処刑された事を知る信は、この処遇に不満がありながらも、李牧の思いも一つの中華の在り方だったと考えて名を継ぐ可能性もあるのでしょうか。
李牧は無用な殺しを決してしませんでした。
そういう意味では、本当に好敵手を幽繆王の失策で失う信は何かを感じるのかもしれません。
想いを繋いで名乗る!?
敵国の人物から一文字とって名乗るというのは、かなり無茶な気もしますが、その意味を政が理解したのなら可能かもしれませんね。
最強の敵だった李牧から「李」を繋いでいく信。
もはや、敵味方もなく、ただまっすぐにすべてを背中にのせて走っていくという展開もあるかもしれません。
カッコ良すぎます。
王騎からは矛を、麃公からは盾を、そして李牧からは姓を。
可能性として考えておいても面白いでしょう。
また出生の秘密が明らかになり、実は李という家の人間だったとする場合もあります。
李信の父親は李瑤であるとする説もあり、実際には高貴な一族であった可能性もあると言います。
しかしこれは後に良い家柄であった事を示す為に粉飾されたとも言われているそうです。
キングダムでは、どういった形で信が李信へと改名していくのか、原先生が良い意味で読者の予想を裏切る驚きを見せてくれるのではないかと思えます。
マンガ好き
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河了貂は祖父と一緒に暮らしていたから河了が姓ってことでしょ
信は下僕の階級を平民に戸籍を書き替えてもらって、家など出兵できるだけの財産を貰って従軍してる
名乗っていないだけで初陣の時点ですでに姓を持っていると考えるべき
その時点での大王派で李姓の人物の養子としたことにするのが最も矛盾を生じない
昌文君の姓名は不明だから、李姓だったことにして、嫡子でない養子という形で戸籍を作ったことにしておけば設定上問題はない
李という名を
カリョウテンもキョウカイも残してないという話ですが、
中国は結婚しても姓が変わらないことが殆どです。
現在の中国人もそうですよ。
そうなんですね!
事情教えてくれてありがとうございます!