キングダム考察|楊端和(ようたんわ)は史実あり。実在しオルド戦で全山の王に君臨か
山の民の王として君臨する陽端和。
キングダム671話にて政が新しく発動させた六大将軍の第四将として選出されています。
キングダムでは女性として描かれていますが、実際は性別は不明です。
史実でも秦王政に仕える将軍であったことが確定しています。
この時代の将軍で女性を登用したケースはありませんので、おそらくは男性でしょう。
活躍する場面は多くはなく、キングダムで登場した様な山の民としての関わりも実際には見えません。
史実の楊端和を知っておく
まず史実についてまとめていきます。
実際、楊端和が史実に登場する場面はそう多くはありません。
ポイントになるのは4つ。
- 紀元前238年に魏の衍氏を攻め落とす
- 紀元前236年に王翦と桓騎と共に鄴攻めを行った
- 紀元前229年に邯鄲の包囲を実施し成功させる
- 紀元前228年に囲んだ邯鄲を王翦と羌瘣が落として趙滅亡
キングダムでも描かれた紀元前236年(始皇11年)にあった鄴攻め。
これは事実としてありますが、その際に橑陽を楊端和が攻めたのかは定かではありません。
キングダムでは橑陽において犬戎という山の民の祖先からなる一族を葬っています。
注目すべきは紀元前229年(始皇18年)の河内の兵を率いて趙の首都である邯鄲を囲む戦いでしょう。
この戦が楊端和が総大将となる大きな戦の一つであり、史実で見れば最後の戦いとなります。
ちなみに史実では楊端和が将軍として登場する最初の戦いが衍氏の戦いです。
キングダムでは戦の内容は描かれずに陥落した後の楊端和の表情が描かれています。
史実に存在している戦においてはしっかりとキングダムでも描かれるのが分かります。
楊端和の趙包囲の後
趙の邯鄲を包囲する戦が楊端和の一番の見せ場だとすれば、それ以降がどうなるのか気になります。
なぜ趙を平定した後は一切功績が残っていないのでしょうか。
一国の滅亡に絡んだ将軍とあれば、その後も王に重宝されていてもおかしくないはずです。
もしかしたら楊端和は思っていたよりもこの時点で老将であった可能性もあります。
楚との大戦においても王翦を老将を理由に登用せず、若き李信を使って敗北するに至っている嬴政。
その可能性は十分にあるでしょう。
場合によっては戦死の可能性もありますが、キングダムでいきなり楊端和を殺すようなことはしないのではと予想されます。
楊端和が山の世界に戻る可能性
新しい六大将軍は第一から第五までが決まり、第六については空席となりました。
後に王賁と李信、そして蒙恬も六大将軍に任命されるであろうと予測されています。
史実での活躍を見ても王賁と李信はほぼ確実に任命されます。
第五の桓騎将軍については趙戦において李牧に殺されてしまう史実があります。
よって王賁と李信の席はそのまま桓騎の席と空席の一席ということで足ります。
ただ蒙恬も六大将軍に入ろうとすれば話が変わってくるでしょう。
もう一席を準備するのに楊端和の席が空くのではないかと予想されます。
そうであれば楊端和が趙戦を最後に一度山の世界へ戻るということも。
男女のバランスが悪くなる
但し上記の説を採用すると楊端和が抜けて男だらけの六大将軍になります。
旧六大将軍にも摎(きょう)がいたように、やはり一人は女性が望ましいと言えます。
羌瘣もまた大将軍を目指している一人です。
この羌瘣が六大将軍に入り込むとすれば男女のバランスも悪くありません。
但しその場合候補四人を入れる為に騰あたりも次世代に譲る意味で六大将軍を降りる可能性があるでしょう。
騰は楚の攻略準備の為に紀元前229年には南郡を治める人物として頭角を現していく史実があります。
しかし秦国の武を決する六大将軍をコロコロと入れ替えるのもおかしな話。
やはりキングダムにおいては楊端和も騰もそのまま六大将軍で居続けるのではないかと推察します。
そして蒙恬と羌瘣については六大将軍入りは果たさずにいる可能性もあるのではないでしょうか。
蒙恬はそもそも登場時に文官希望であることを明言しています。
また羌瘣についても恐らくは信の子供を授かって戦線を離脱する日が来るでしょう。
史実で考えても、どちらも総大将として大きな戦を行う事実がありませんので六大将軍入りは無いと考えて良さそうです。
楊端和は燕戦で活躍する
史実には趙戦以降出てきませんが、楊端和が戦うであろう人物が一人います。
それが北の山岳族の王と言われる燕の将軍オルドです。
燕に関しては趙が滅んだ後に代と手を組んで秦国に反抗してくる史実があります。
代は李牧が趙の希望と呼びながらも悼襄王の気まぐれで王位を剥奪された人物が新たに建てる国です。
場所は燕よりの趙の北側にあります。
燕との最初の大きな戦は王翦を総大将として王賁と共に攻める国都陥落の戦です。
ここで楊端和もオルドとの対戦が用意されているのではないかと予想されています。
オルドを倒して北の山岳族も楊端和について全ての山の王として君臨しそうです。
史実でも存在し、生没年不詳となっている楊端和。
キングダムにおいても最後まで秦国を救ってくれる存在として君臨するのは間違いないと言えそうです。
以上が楊端和についての史実を含めた考察となります。
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