キングダム【確定ネタバレ649話】秦と魏の同盟成立。楚の什虎を魏に差し出す!

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キングダム649話の確定ネタバレからの考察となります。趙の王都圏を攻めきれない秦国です。鄴を獲得してから1年が過ぎましたが、未だに前線は膠着状態となっていました。そこで持ちかけられるのが魏への同盟です。

当たり前ですが、魏がそんなものを受けるはずもありません。

だが趙を滅ぼした次は魏だ。
それは魏も重々承知のはず。
そんな自分の首を絞めるような同盟を受けるほどあの国は愚かではないぞ。
-嬴政-
(キングダム649話)

受けるはずもないものですが、咸陽の昌平君と大王嬴政の会話で昌平君は言います。

キングダム649話 昌平君が言う条件とは

キングダム649話/原泰久先生/集英社
昌平君が言う条件とは

魏に打診し、魏の王の元に呉鳳明が現れて話を聴きます。そこで出されたのが、魏・楚・韓・秦の国境地帯最大の不落の要地である什虎の引き渡しが入っていました。什虎とは今は楚の領土となっています。

要するに楚の什虎を魏と秦の同盟によって奪い、その奪った什虎をそのまま魏に渡すという約束でした。

それではキングダム649話を詳しく見ていきましょう。

魏を滅ぼすのは王賁
王賁は史実で四国を滅ぼす




膠着する秦と趙の前線

信が攻めている姿が描かれていますが、攻め続けても後ろから大軍が援軍として現れて突破口を見つけ出すことが出来ていません。

元は2万と言われた軍との戦いでしたが、それどころではなくなりました。

膠着の前線ですが、これは飛信隊の持ち場だけに限った話ではありませんでした。趙と秦の前線は鄴攻略から1年経っても、全く動きを見せられずにいました。悼襄王が死に、李牧が青歌へと向かったことから邯鄲に目ぼしい将軍がいるとは思えませんでしたが、やはり王都軍をしっかりと使えば安々と突破されない守りになる様子です。

秦軍も数で圧倒されてる。
でもただ多いだけじゃない。
扈輒を始め、この前線を守る趙将軍達が皆鋭い。
キレ者が邯鄲に潜んでたってことか。
-飛信隊の軍議-
(キングダム649話)

扈輒は王都の守護者と呼ばれる将軍ではあります。

キングダム636話 守護者・扈輒将軍

キングダム636話/原泰久先生/集英社
守護者・扈輒将軍

他の守る武将もまた、雑魚とは違うことがこの戦いで明らかになったと言えます。扈輒は弱くなかったことをここで示せたと言えそうです。

楊端和は史実で趙攻撃が最後

援軍を呼べない理由

現在の秦国は大きく3つに軍を分断しています。それが楚と魏と趙に対してです。大事になってくるのが魏への前線でした。魏としても鄴が取られたことでの危機感はあります。これ以上、秦国が趙を攻めることを良しとはしないでしょう。

魏の防衛線から趙への前線に兵力を割けば、必ず魏は秦国を攻めてきます。川を渡って秦国の魏との前線が抜かれてしまったら、鄴も奪われてしまうほどの状態と言えます。それでは攻略した意味もなくなります。これは河了貂たちも理解しているところ。今の秦国の趙との前線は他に充てるものを除いた全てになっているのです。

しかし、大本営が未だ何の指示も出さないことから、何か考えている最中であると河了貂は見ています。

昌平君(先生)が今、大きな手を考えているはずだ。
-河了貂-
(キングダム649話)

最初に滅亡するのは韓

咸陽での作戦会議

咸陽で昌平君や大王も加わっての軍議が開かれています。先に伝えた様に、このままでは趙の突破がなせません。注目すべきは魏との前線にあります。

魏の前線から援軍を送ることが叶えば趙の王都圏への侵入も可能になります。昌平君はここで、「魏との同盟」を考えます。ただ、大王が「趙の後は魏となる。そのことは魏も分かっていること」と言います。

確かに、次に狙われるのが自国と分かりながら、魏が秦と同盟を結ぶはずもありません。それを昌平君は条件次第だと言います。

最後に昌平君は秦を裏切る
項燕と昌平君が最強の敵!

呉鳳明が魏の大王の元へ

シーンは魏国の王都に変わります。呉鳳明が魏の大王の元へ参上しました。その理由は秦国からもたらされた同盟についてです。

「同盟期間は3年」

呉鳳明は言うまでもなく却下を伝えます。しかし、条件が素晴らしいのだと軍師である玻璃(はり)に言われます。秦国も当然ながら、まともな条件で受け合ってもらえると思っていません。趙が滅んでも自国(魏)が優位に立てる可能性を示唆する他ありません。魏に対して、重要な要所を差し出す約束をしています。

それが今は楚の領地である什虎(じゅうこ)城。要するに秦国は魏と共に楚と戦って什虎という要地を取り、それをそのまま魏国に渡す約束をしたのです。本来なら魏国一つで落とせる場所では当然ありません。

呉鳳明と蒙武が組んで楚と戦うことになりそうです。これによって魏と秦の同盟が成立すれば、魏の前線から趙の前線に兵力をまとめることが出来ます。遂に秦国が趙の王都圏を奪い取る戦が進行していきます。

キングダム6449話 秦国の提案を訊いた呉鳳明

キングダム649話/原泰久先生/集英社
秦国の提案を訊いた呉鳳明

史実から見れば、桓騎の攻めがあり、扈輒を討ち取ります。その後で、李牧の進撃によって秦国は少し後退、というか領地を奪い返される現実を突きつけられました。先に韓を滅ぼした秦国は、後に楊端和が邯鄲を包囲して、王翦と羌瘣によって趙滅亡に動いていきます。

その布石となる一石が投じられようとしていました。

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