キングダムネタバレ|函谷関(かんこくかん)の戦いの勝者は秦国!李牧は敗北を解説
合従軍と秦国の壮絶な争いとなる函谷関(かんこくかん)の戦いは楚の侵攻から始まりました。
キングダムの25巻262話からの開幕となります。
最終的に何巻何話まで続くのかというと33巻354話となります。
実に93話分という連載で言えば2年の歳月が費やされたキングダム史上でも長きに渡る戦と言えます。
その理由は幾つにも別れる場面の転換にあると言えます。
そもそもの函谷関という大門での戦いと後に李牧が引き連れて起こる咸陽に抜ける道での戦。
そして最終的な防衛戦である蕞での戦いです。
要するに戦場となる場所が多く存在していて見せ場が多かったという事になります。
ネタバレを含みながら詳しく見ていきます。
函谷関(かんこくかん)での勝者と勝敗
まずは結果から見ていきます。
本編の描写にも存在していますが史実でも秦国は合従軍の侵攻を防ぎきっています。
滅亡寸前まで到達されたのは秦国始まってからこの合従軍との戦が初めてではないでしょうか。
キングダムでも上記「不抜」の一文の前に史記趙世家の一文が載せられています。
蕞の戦いの結末については「史記趙世家」の一文に一言で記されている。
「四年、龐煖将趙・楚・魏・燕之鋭師、攻秦蕞」
(紀元前241年、龐煖は趙・楚・魏・燕の精兵を率いて、秦の蕞を攻めた。
「不抜。」
(抜けなかった)
-キングダム33巻-
春秋戦国時代の史実は多くの書物が残っている訳ではありません。
よって史記を中心に語られる事が多くなります。
最終局面となった戦いにおいてキングダムでは蕞の民間人の奮闘と嬴政の鼓舞、そして楊端和の助けがあり勝利することになりました。
ここを抜かれてしまえば咸陽の陥落は確実なものとなっていた場面。
見事に秦国勝利で幕を閉じています。
但し合従軍としての落としどころを模索する意味でも李牧はそのまま合従軍を斉に反転させて(途中で離反した)攻撃を仕掛けます。
元より秦国を狙うはずだった合従軍は斉を攻めながらも奥深くまでは進まずに解散となっています。
函谷関の戦いの全貌ネタバレ
それでは93話分に至る函谷関の戦いの全貌をダイジェストで見ていきます。
楚や各方面からの侵攻部分は割愛して合従軍が函谷関の門にたどり着き布陣したところからのネタバレとなります。
合従軍が揃った段階ですでに斉は蔡沢の外交手腕によって離反しています。
よって秦国が戦うことになったのは楚・趙・魏・韓・燕の五カ国とのものです。
趙の慶舎が頭角を現す
函谷関の戦いで最初に動きが見えたのは趙の慶舎と秦国の麃公との戦闘でした。
本能型の極みと言える麃公に対して同じく本能型の慶舎が罠を仕掛ける展開です。
これによって麃公はあわや後方部隊を全て秦国への恨みあふれる万極軍に食いちぎられるところでした。
(飛信隊の信が本能型に目覚め始めていて麃公軍を救いました)
蜘蛛の巣の様な形で待ち続けることで敵を翻弄するタイプの将軍。
李牧は慶舎のことを上記の描写で「最も恐ろしい」と言い切っています。
三大天の最後の一席の候補者と言われる人物でもありました。
呉鳳明の超大型井闌車
函谷関という巨大な国門は井闌車の構造対策もされていて橋がかからないとされていました。
しかし魏の呉鳳明の知恵の産物である超大型井闌車によって架けられてしまいます。
呉鳳明という将軍も函谷関の戦いで初登場となった人物です。
函谷関の戦いでは初登場の将軍が幾人も登場しますが、その中でも媧燐と呉鳳明の登場は重要だったと言えるでしょう。
呉鳳明は後に魏の第一武将となります。
後述する媧燐は楚における宰相として君臨する人物。
架けられた井闌車によって苦戦を強いられることになるかと思われた秦国軍ですが、活躍するのは桓騎です。
油をかけて火矢によって趙大型井闌車を下から焼きます。
結果、魏の進軍の力は弱まり函谷関が陥落に近づくことは、この段階ではありませんでした。
桓騎の異質な戦い方が改めて露見した描写でもあります。
録嗚未VS臨武君・項翼と白麗
函谷関の布陣の中でも最大規模となっている戦場が楚軍と蒙武・騰軍の戦いになります。
その数なんと楚15万と蒙武・騰が9万という合計24万人の戦となっています。
楚軍との戦いの第一幕は臨武君と録嗚未。
その少し前に蒙恬と項翼が戦う場面もありました。
項翼と白麗という人物も後の重要人物であり、言ってみれば楚における信・蒙恬・王賁と同年代の人物となります。
(趙では傅抵とカイネに相当します)
録嗚未は王騎軍の第一軍長を務めた破壊力を持っている人物です。
臨武君と対峙しますが、相手も相当な実力者。
その一騎打ちに割って入るのが白麗でした。
白麗は弓の名手であり超長距離からの強力な射撃を得意としています。
蒙恬や王賁の登場もあり白麗の射撃は一時休まりますが、録嗚未が臨武君を倒せた訳ではありません。
ここで登場するのが真打ちである騰です。
騰が楚の臨武君を討つ
騰は紛れもなく王騎に並ぶ逸材というのが分かります。
臨武君には王騎将軍の元で共に戦った同金・鱗坊という人物を殺されました。
その騰が現れてあっさりと倒していきます。
しかも臨武君から受けた傷は左の額に一箇所のかすり傷のみです。
蒙武にもこの合従軍の作戦の中で「私は元から強い」と豪語するだけありました。
楚との戦いは蒙武を本軍の軸として汗明大将軍にぶつけていく作戦となります。
その手前にいる難敵は騰の軍勢で排除するのが楚との戦では重要なものとなっていました。
信が長平の呪いである万極を討つ
麃公の後方を救い出した飛信隊の信はそのまま長平の呪いと呼ばれる存在に立ち向かいます。
六大将軍の時代に白起が行った長平での40万人に登る趙人の生き埋め。
その親族や当事者だけで集められた万極軍は秦国に対しておぞましい程の憎悪を抱いています。
万極に挑む信。
闇と光の戦いと言えるものとなりました。
お前は憐れな奴だ。
こんな気色悪ィ亡霊共をしょいこまされちまって。
こいつらの重みでお前はぶっ壊れちまったんだよ。
分かってんのか万極。
一番呪われちまったのはお前自身なんだぞ。
-信-
(キングダム27巻)
この言葉に次いで信は得意の飛び斬りを繰り出して万極将軍の脳天をかち割りました。
秦国にとっても咸陽に近づけたくない敵将の一人として呂不韋や昌平君が把握していた人物が万極でした。
単なる武将討ちよりも功績が高かったと言えるでしょう。
媧燐が伝えた大いなる凡戦
先に伝えた呉鳳明と同じく函谷関の戦いにおいて登場した重要人物。
それが楚の第ニ軍を指揮する大将軍である媧燐(かりん)です。
超大柄の女性将軍で戦いの天才と呼ばれています。
全く動きを見せない媧燐に対して今回の戦における楚の総大将汗明から直々に理由を訊きにきます。
そこで出した媧燐の答えはすぐに本陣にいる李牧にも届きました。
全軍大いなる凡戦を連ねて十日後に函谷関を落とすべしとのことです!
-媧燐からの伝令-
(キングダム27巻)
これに対して李牧は「なるほど本物ですね」と一言。
媧燐の伝令から先は合従軍は軽い攻めを続けて凡戦を連ねることになります。
韓の総大将成恢(せいかい)が張唐を毒に侵す
媧燐の言う通り凡戦が続く中で動き出したのが戦国七雄では最も弱い国とされる韓。
その韓の総大将を務めるのが成恢でした。
毒兵器部隊を従える成恢の毒攻撃が成されます。
放たれた矢から出ていた煙が毒だったのですが、それが分かるのは合従軍が凡戦を繰り広げた後となりました。
運命の十五日目に蒙武軍が楚へ激突
媧燐の行った十日は過ぎましたが機が熟されたのは十五日目でした。
ここで函谷関を落とすべく合従軍全軍が各戦場で猛威を振るいます。
まず楚軍と蒙武・騰の連合軍の戦です。
先述の臨武君を討ち取った初日は蒙武の出撃がありませんでした。
今回は蒙武の本陣にある軍を残して全てを斜陣がけにて突撃させました。
蒙武には珍しく軍略を使用した戦となりましたが、当然これも昌平君の授けた策となります。
媧燐軍VS騰軍
楚のもう一つの戦いが媧燐軍VS騰軍となります。
最初に戦象を使って翻弄する媧燐軍。
登場した戦象ですが、実際に紀元前の戦では地中海でも登場します。
有名なポエニ戦争でもカルタゴのハンニバルがアルプス超えで戦象を用いました。
但し媧燐が使った戦象は騰軍を倒すためではなく一瞬の混乱の後に詰みの布陣を完成させるためでした。
戦象についてはさほど苦労するでもなく撃退する騰軍でしたが、終わった後には媧燐率いる楚の第ニ軍が騰陣営を連鎖的に包囲する形で陣を整えていました。
これによって形勢は一気に不利な状況となってしまった騰軍です。
先に戦象軍と戦っていた録嗚未たちは見捨てて本陣の防御を優先させました。
そこで右翼と左翼の陣に対して指揮権を玉鳳隊の王賁と楽華隊の蒙恬に渡します。
双方が五千を率いて本陣を守る形となります。
桓騎が特殊な策で函谷関を救う
函谷関の国門では呉鳳明が率いる魏軍が趙大型の弩を持ち込んで壁に多数の縄を仕掛けます。
また初日に門に橋を架ける事に成功した超大型の井闌車も登場しました。
今回は大量に水を吸わせていて火がついたりは一切しません。
徐々に門の上に登られる中で張唐の毒が効き始めて瀕死となります。
桓騎は悪化する門での戦況の中で超大型の井闌車を降りて地上で特殊な作戦を取ります。
趙兵の甲冑を着込み趙の旗を持ったまま幾つかの分散した部隊を散りばめて四百の小規模部隊を結成。
そのまま韓の本陣へとなだれ込んでいきます。
狙うは韓の総大将成恢です。
この桓騎の策に乗る形で命の火が乏しくなっている張唐も部隊に入っています。
張唐を目の前にした成恢。
武将としての器は何倍も張唐が上だったと言えるでしょう。
成恢は背中を見せて敗走しようとする中で張唐に討ち取られてしまいました。
函谷関の戦いでは韓の弱さが目立ってしまったと言えます。
桓騎の策で成恢を討ち取った張唐ですが、自らの命もここで潰えることになります。
また門では三階建ての巨大な望楼に火の手があがってしまっている状況で秦国にとって思わしくない戦況です。
韓の総大将は討ち取っても国門を攻めている主軸は人数においても知略においても呉鳳明率いる魏軍が中心。
まだ鉄火場を乗り切ったとは言えません。
オルドが王翦の罠にはまる
燕の総大将はオルド大将軍。
北の山岳族の王となったオルドは秦国で言えば楊端和の様な存在でしょう。
今回は山側で王翦と戦うことになっていますが、作り出された難攻不落に見える王翦の砦。
これを掻い潜って見事に砦を攻略してきました。
王翦は早々に守るべき山側の砦を捨てて後方に退却してしまいます。
オルドは持ち前の山読みで函谷関の裏側に続く絶壁を山岳部隊の主軸である同胞に登らせます。
しかしこの全てが王翦の罠でした。
山岳部隊が登っている最中に後方から大量の王翦軍が現れます。
結果的に山攻めの主軸となる八千の山岳民族を失ったオルドは退却を余儀なくされ、王翦が作り上げていた砦にこもる事になります。
オルドとしても王翦を封じたと考えていそうですが実際はこの動きによって秦国が救われる事態となります。
媧燐の本軍は場所を変えて攻める
騰と媧燐軍の戦いは激化の一途をたどっています。
しかし蒙恬と王賁による支援策が功を奏してギリギリの所で守れている状況。
そこに攻め入るのが媧燐本軍。
隆国が守る前方部分に強靭な媧燐軍が突撃。
そこに大穴が開いてしまえば騰軍本陣を守り抜く事は困難となります。
蒙恬と王賁も援軍を繰り出しますが右翼も左翼も限界が近づいています。
そこに現れたのが戦象との戦いで見捨てられる形となった干央と録嗚未でした。
これによって騰陣営を討つ難易度が上がった媧燐は方向転換を行って軍の一部を引き連れて蒙武の元に向かいます。
蒙武が楚の総大将汗明を討つ
昌平君から与えられた斜陣がけは中央突破を可能にするためだけの策でした。
要するに蒙武に対して汗明をぶつけて決戦するという強行突破のみに賭けた戦い。
言ってみれば昌平君が蒙武の武を信じて託した戦略と言えます。
幼少より共に行きた信と嬴政の様な関係である蒙武と昌平君。
その昌平君の思いも背負い、秦国存亡の中心を担うのが蒙武です。
汗明との一騎打ちでは蒙武は劣勢。
武力において汗明の方が強いと言える状況が続きます。
しかし諦めずに攻め続け限界突破した蒙武は遂に汗明の頭を潰して勝利となりました。
汗明を討った蒙武ではありますが、一騎打ちの途中で媧燐の弟である媧偃(かえん)が割り込んでおり、その媧偃を止めるべく蒙恬が斬られています。
死亡するのではという状況ながらも蒙武は「その程度で死にはせぬ」と特段言葉をかけるでもなく残党に対して向かっていきます。
完全にバケモノであることを証明した蒙武です。
媧燐軍の精鋭五千が函谷関の裏に送られていた
汗明が死に大きく秦国の防衛が前進した様に見えますが違います。
媧燐は「函谷関を抜くべく別働隊」を準備していました。
裏からなだれ込む媧燐軍五千に成すすべもなく門に置かれた巨大な岩が動かされます。
これを動かしきって門を開かれると今目の前に対峙している楚・魏・趙・韓・燕の軍勢は門を通過して咸陽に至る道を突き進んでいく事になります。
函谷関に守りを固めた秦国軍に突破された後で守り抜く術はありません。
絶体絶命の中を救い出したのは王翦軍でした。
オルドが止めるはずだった王翦軍でしたが、山岳部隊の八千を失ったことで身動きが取れなくなっていました。
結果的に王翦の策によって媧燐の軍略は崩壊し、函谷関の門は守り切られる事となりました。
これを受けて合従軍は函谷関抜きは難しくなったと判断し開戦時と同じ場所まで全軍が後退することになりました。
函谷関の戦いにおける李牧
函谷関の戦いと一口に言えば上記の戦だけを示すところでもありますが、咸陽攻略という合従軍の策はここだけで終わりません。
李牧は戦の中盤で慶舎を「最も恐れる本能型」と伝えたり、万極が討たれても「合従軍としての初日は上々」と伝えたりしていました。
李牧の中ではこの函谷関攻略が成せなかった場合に備えて別のプランを用意していました。
それが開戦時より少しずつ兵を移して函谷関よりも南にある細い道の武関の道に軍を派兵。
李牧が指揮する最終の軍。
すでに別の道より咸陽に差し迫っている状況となります。
函谷関にも大量の合従軍がいる状況で戦線を繰り上げて李牧を全員で追う事は難しいものです。
結果的にめぼしい武将もいない中、李牧の別働隊はどんどん咸陽に近づきます。
ここからは函谷関の戦いではなく、咸陽攻略という大枠の中での最終戦である蕞の戦に突入していきます。
李牧VS麃公大将軍
合従軍側の動きに違和感を覚えた麃公は持ち場を離れて動いていました。
そこで李牧の別働隊と対峙。
この麃公軍には飛信隊も連れられていました。
李牧は麃公に対して流動を仕掛けます。
分断されて軍としての統率が取れなくなりながらも麃公は見事に李牧の元までたどり着きます。
戦の勘だけを頼りに流動を見破る麃公に対して李牧は「本能型の極み」と評します。
しかしここに現れたのが武神龐煖でした。
麃公が信に咸陽を示し散っていく
麃公と龐煖の戦い。
龐煖の武力の前に麃公も大きなダメージを受けていきます。
信が救い出そうと流動の中をくぐり抜けようとしますが麃公は咸陽を指差します。
そして自らの盾を信に託しました。
龐煖に討たれる事になった麃公ですが、最後は龐煖の左腕を折って逝きます。
ここで信が目指すべき二人目の武将が死亡することになりました。
秦国にとっても多大な損失と言えます。
蕞で民間人を率いて戦う嬴政
咸陽攻略における最終戦は蕞です。
麃公も討たれた中で信たちはボロボロになりながら蕞に到着。
この時点で生気が見えませんでしたが、門に入って政の姿を見て変わります。
蕞で政は皆と共に戦うために咸陽から出向いてきました。
軍がいない蕞ですが、民間人と政が話をすることで鼓舞するこに成功します。
その数ざっと三万。
李牧軍も三万を超える規模。
しかし相手は李牧率いる正規兵であり、こちらは民間人を今この瞬間に兵にしたに過ぎない軍。
圧倒的な差に違いはありません。
指揮官が少ない状況でしたが、昌平君に仕える介億なども加わって万全とは言わないまでも戦える状況で李牧軍を迎え撃ちます。
ギリギリの状態で持ちこたえる蕞
蕞の民間人は政の鼓舞によって士気を向上させて見事に李牧軍を抑えています。
麃公の残党である麃公軍の生き残りも活躍し、飛信隊などの勢いでなんとか数日をしのいでいる状況。
しかしながら余裕は一切なく気を抜けば即座に落ちるのではないかという状態にあります。
それでも李牧は不思議に感じています。
函谷関に兵力を集結していて蕞にいるのは老人や子供などを含めた民間人の兵三万です。
これほどまでに強敵であるはずがないと分かるでしょう。
よってこの蕞にいる存在が「只者ではない」というのが予想出来ます。
もし趙の王が悼襄王のような暗愚ではなく太子嘉の様な人物だったとすれば容易に想像がついたでしょう。
そして確信を持ったはずですが、この段階では疑いに過ぎませんでした。
直後に大王が兵に斬られる事案が発生して李牧の読み通りだったと確信。
ここで李牧は嬴政の器の大きさに同時に気付きました。
二年前秦趙同盟の時、秦王は呂不韋の傀儡という印象しか残っていない。
しかし今この蕞を不落の城としたのは正に偉大な王の御業だ。
これを加冠前の十八かそこらの若王が。
ひょっとすると列国が呂不韋に気をとられて気付かぬうちに秦には恐ろしい王が誕生していたのやも知れぬ。
だとしたらなおさらここで秦をつぶしておかねばならぬ!
-李牧-
(キングダム32巻)
李牧はこの蕞が最終戦であることを認識して蕞の戦六日目に突入します。
当初は一日もたせるので精一杯だった蕞ですが、驚異的な粘りで六日目を迎えています。
しかしながら限界はすぐそばまで来ていました。
七日目に楊端和が訪れて秦国は救われる
政の鼓舞があってもすでに肉体的な限界。
何もせずに死んでいく者が出るなど状況は悪化。
更に北壁でずっと全ての壁のパワーバランスを整えていた介億でしたが限界。
ここにきて一つの壁の力が李牧軍を大きく下回ることになり、結果的に蕞の門が開かれてしまいました。
絶体絶命となった秦国。
そこに現れたのが楊端和率いる山の民の軍勢でした。
しびれる瞬間でしょう。
李牧はずっと雁門にて北の匈奴と戦ってきた人物です。
他民族が救いの手を差し伸べるなんてことは一切予想していないことでした。
この楊端和の軍勢の登場によって戦況は大きく秦国側に傾きます。
龐煖と信の一騎打ち
撤退しかない状況になった李牧ですが、ここで龐煖が現れます。
対峙するのは信。
龐煖の方が武力で勝っている様子はありますが、渾身の一撃で矛を弾き返し顔面に一撃を喰らわせることに成功します。
麃公に右腕を折られたからこそ成り立った一撃とは言え信の強烈な成長を感じる瞬間です。
ここで李牧は全軍の退却を命じました。
殿を務めようとしますが、李牧にはまだ合従軍の落とし所を見つける大仕事が残っていると断られます。
これにて合従軍は撤退し、最初に離反した斉に向かって逆進していくことになりますがすでに敗走と同じ状況。
少し攻めて離散していく結果となりました。
以上がダイジェストでの函谷関の戦いと合従軍の咸陽攻略における蕞の戦の全貌となります。
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