キングダム考察|慶舎(けいしゃ)は強いのか!本能型将軍で最後は信に討たれ死ぬ
秦国を亡ぼすべく動き出した合従軍にて趙の中心の将として登場したのが慶舎(けいしゃ)でした。
李牧は合従軍の発案者であり、基本的には趙軍側ではなく春申君と共に合従軍の本陣にいました。
合従軍での実質的な趙の指揮は慶舎が執っています。
慶舎(けいしゃ)が強いのかどうかについては色々想像されるところですが、李牧も模擬戦で敗北するレベル。
この時点では慶舎のことを「最も恐ろしい本能型の将軍」と評していました。
三大天の最後の一席を狙っていた慶舎。
それでは慶舎の死亡までの流れを見て「本当に強いのか」を考察していきます。
慶舎は麃公も翻弄した
秦国で最強の本能型将軍と言えば「麃公」になります。
李牧が見ても「本能型の極み」に達している人物。
慶舎に対しては「最も恐ろしい」と言っていましたが、麃公と面と向かって戦っていない時でした。
実際には麃公>慶舎と言えるでしょうが、慶舎VS麃公では若干様子が変わっています。
合従軍の戦にて趙との戦に面していたのは麃公大将軍。
いつも通り襲いかかりながらも「臭いがない」と麃公は火が戦場に起こっていないのを感じ取ります。
自ら火を起こそうとする麃公に対して慶舎は冷静に罠を仕掛けました。
この罠の臭いに気付きながらも「面白い」と方向を切り替えて麃公は向かいます。
結果的にこれが状況を悪化。
罠に向かって走り出した麃公軍の後方から万極軍が追撃を行ったのです。
弱まっている部分を攻めるのが自然界の鉄則だ。
どうした麃公。
この戦場に火は起こったぞ。
お前の足元にだがな。
-慶舎-
(キングダム26巻)
この時の麃公には悔しさと思える描写がありました。
本能型は勘の鋭さだけを頼りに戦う武将と言えます。
その極みに位置する麃公は「鋭すぎる勘」を持っている状態。
それでも慶舎は麃公の動きを読み切って罠にかけました。
慶舎の本能型は蜘蛛の如く
慶舎の本能型の特徴は麃公のそれとは違います。
これを李牧は獅子と蜘蛛で比較しました。
麃公・・・獅子の如く獲物を見つければ獰猛に襲いかかる
慶舎・・・蜘蛛の如くからみつくような罠をしかけ自らはただひたすら獲物が飛び込んでくるのを待つ
麃公の方が本能型としての完成度は高いのかもしれませんが、慶舎とのタイプ違いが苦戦の原因になったとも考えられます。
この合従軍での初戦の麃公の判断ミスは信が帳消しにする働きをしました。
但し麃公将軍がそれを勘で引き当てていた訳ではないことは先の表情からも分かる通りです。
もし信という新たな本能型の存在が無ければこの時点での麃公軍は大きな損害を出していた可能性もあるでしょう。
慶舎の運命を左右する桓騎戦
最初の慶舎優勢に見えた合従軍の初戦で信が現れ、そこで万極を討たれる結果。
この時も分かった事ですが慶舎にとって信の動きは完成形である麃公よりも読みにくいものだったと言えそうです。
だからこその黒羊の戦いでの出来事。
執拗な桓騎の「正攻法では有り得ない戦い方」に対して怒りの感情を燃焼させた慶舎です。
先の比較の通り慶舎は蜘蛛型の本能型。
つまり罠をはって待ち続けるスタンスと言える戦い方になります。
本来なら多くが「正攻法では定石」と言える戦い方をします。
まして「完全に狙い目」という場所は食らいつくより他ありません。
そうしなければ勝てないとなれば尚更。
そんな状況を作っても桓騎は全く意に介さない戦法。
桓騎も本能型なのではと疑いたくなりますが、こちらは本能型とか知略型とは言えない武将です。
完全なる特殊タイプで、そもそもが武将とも言えない様な存在。
これは桓騎が六大将軍に任命されるほどに認められた後でも変わっていません。
雷土はどうなっても変わらない桓騎に驚きと称賛に思える声を発していました。
桓騎との戦で明らかにペースを乱された慶舎。
こういった待つタイプの人物が惑わされてしまうと案外脆いものです。
慶舎の死亡は信に討たれるから
桓騎との戦いの中で動きのない桓騎に苛立ち自ら動いてしまう慶舎。
この時点で楔となっていた飛信隊を先に葬ろうと自ら動き出す慶舎。
飛信隊は慶舎軍の一撃に分断されて崩壊手前までの危機に晒されてしまいます。
自ら出ていった慶舎が「完全なる誤り」という訳でもありませんでした。
恐らくこの時点で信が合従軍の時の力しか持っていなければ敗れていたでしょう。
信の成長速度が慶舎の想像を上回ったのも勝ちに繋がっています。
李牧様が桓騎と並べて名指しであげた標的だ。
確実に首を狩り取れ。
-慶舎-
(キングダム43巻)
この慶舎の行動に違和感を覚えたのが二人いました。
紀彗と金毛です。
紀彗は何かが引っかかると明確な理由はなくとも「おかしさ」だけは感じていました。
金毛についてはもっと明瞭です。
長年慶舎の側近として存在していた金毛だからこそ分かったことでもあるでしょう。
実際にこの焦りから来る本来の慶舎ではない戦いが凶星を呼び込みました。
沈黙の狩人、待ちの達人である慶舎。
その慶舎も結局のところは桓騎の人心を操作するような策に溺れたと言えるでしょう。
厘玉「とっ捕まえた敵兵が吐くには、慶舎は沈黙の狩人。待ちの達人なんだと。どの戦いでも敵は張り巡らされたワナに気付かず先に動いてからめ捕られる。結局いつも皆慶舎の手の平の上で踊らされて敗れると」
桓騎「へーおっかねぇな。で、そういう奴に限って最後は俺の手の平の上でクリクリ踊ってぶっ殺されて大グソ漏らすって話だろ?」
(キングダム43巻)
現実に黒羊での戦にて慶舎は信に討たれることになります。
但し桓騎がこう伝えたところから紀彗やその側近などの動きによって逃げ果せる直前まで辿りついていました。
よって慶舎が桓騎の手の平の上で踊るほどの局面だったのかと言われれば疑わしいところもあります。
しかしながら信の成長度合いに関しては見誤ったと言えるでしょう。
改めて慶舎は強いのかを確認
改めて慶舎が強いのか、その強さとは何なのかを再確認。
信に討たれて黒羊で倒れてはいますが、やはり慶舎は強いと言えるでしょう。
登場時から本能型の極みであり魏で当時最高峰であった呉慶を抹殺した麃公をワナにかけた実力。
李牧にも模擬戦で勝利する長けた本能型としての能力。
三大天の最後の一席を狙っているだけの強さは持っていたと言えるでしょう。
但し飛び抜けたものであったのかと言われれば疑問が残ります。
趙内で他に対外戦に向いた目ぼしい武将がいないことも加味した強さではあります。
現状でも趙で強い武将と言えば「司馬尚」「扈輒」あたりです。
扈輒は王都の守護神であり、後に桓騎に討たれる史実を持つ武将です。
李牧が去った後では軍総司令として君臨している扈輒。
これに加えて青歌周辺の事にしか興味がないという様子の司馬尚が趙における強者です。
慶舎はその下に位置している人物でしょう。
だからこそ三大天の一席が空席となっている訳です。
(司馬尚には三大天の打診がされていますが本人が断りました)
慶舎は強いのは事実ながらも「強すぎる武将」ではなかったと言えます。
慶舎が討たれた後、趙の武将の格付けを見ると李牧≧司馬尚>扈輒>李白≧公孫龍という順になるのではないかと推察されます。
以上が慶舎死亡までの流れから強さについての考察となります。
マンガ好き
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