マキマの正体は「支配の悪魔」で死なない理由は日本国民の死に変換|チェンソーマン考察
マキマの正体が「支配の悪魔」である事がチェンソーマン9巻で明らかになっています。
アメリカ大統領が銃の悪魔にアメリカ国民の寿命1年を与えてマキマを殺そうとするシーンで名前が明らかになりました。
※チェンソーマン最終話までのネタバレを含みますのでご注意下さい。
マキマの正体とは
先述した通りチェンソーマン9巻でマキマの悪魔名が発覚しています。
マキマの正体は「支配の悪魔」でした。
その名の通り、悪魔や魔神、人に限らず小動物を含めて「支配」してしまう能力を有しています。
発動条件も全く難しい事ではありません。
マキマが自分よりも程度が低いと感じたものに対して「これは命令です」と唱えるだけ。
相手がある程度自分に対して畏怖の念が無ければならないのか、とも思えましたがそれは明確に違います。
天使の悪魔に対して、出会った直後に「キミの力を私にみせて。これは命令です」と一言投げかけています。
それによって意識のない中で天使の悪魔は自分の大切な人達の命を吸い取ってしまっていました。
実際には意識が無かったのか記憶を失わされていたのか定かではありませんが、少なくとも天使の悪魔がマキマと出会った場面で畏怖の念や負けているという感覚を持っていたとは到底思えません。
※支配の悪魔は相手の記憶を変化させる力を持っています。記憶すら支配すると考えていいでしょう。
あくまでも支配の悪魔であるマキマがどう感じているかが重要なのでしょう。
私は自分より程度が低いと思う者を支配できる力があります。
-マキマ-
(チェンソーマン10巻)
小動物を操って盗聴などをしていた事を考えると「命令です」すらも言わなくて良いのでしょう。
マキマが実際に答えた条件は「自分より程度が低いと思う者」だけでした。
よって人間など言葉の通じる者には明確に意思を伝えていると言えますが、他の小動物などは何も言わずともマキマの支配下にあると考えていいでしょう。
マキマが死なない理由
マキマが読者の見ている中で死亡したのは公安の襲撃事件の時でした。
この直後に立ち上がって生き返った時点で「魔神」か「悪魔」である事がほぼ確定となりました。
そして、話がかなり進んだチェンソーマン10巻で支配の悪魔であるマキマが日本の内閣総理大臣と契約した話が登場します。
内閣総理大臣との契約により私への攻撃は適当な日本国民の病気や事故に変換されます。
-マキマ-
(チェンソーマン10巻)
マキマの死なない理由は日本国民の身代わりで成り立っていた、というのが答えです。
非常に単純な理由でした。
実はマキマは何度も死ぬ体験をしています。
実際にアメリカ大統領が頼んだ銃の悪魔と戦うマキマの段階で「観測上29度目の死亡」と記載がありました。
よってこれまでに最低でも29人の日本国民がマキマの変わりに死んでいます。
マキマは本当に悪者なのか
支配の悪魔であるマキマですが、本当に悪者なのかと言われれば疑問を挟む予知があります。
理由はマキマが目指しているのが「より良い世界」だからです。
チェンソーマンを使ってより良い世界を作るというマキマの願い。
岸辺は「随分と徳の高い事を考えてる」と言いますが、マキマは本気です。
チェンソーマンが食べた悪魔は「その名前の存在がこの世から消えてしまう」ことから、「死」「戦争」「飢餓」と言った無くなったほうが幸せと思えるものを排除しようとします。
確かにそうかもしれない、と感じる部分がある人も多いのかもしれませんが、本来在る形の世界とは大きく異なります。
ただすでに実際チェンソーマンに食われた概念が消え去っている事実をマキマは伝えます。
このチェンソーマンの世界の中では「ナチス」「第二次世界大戦」「核兵器」「エイズ」などの概念が消し飛んでいます。
かつては存在し、その名を持つ悪魔と同様に恐れられました。
しかしそれらの名前を思い出せるのはもう私しかいません。
-マキマ-
(チェンソーマン10巻)
どれもチェンソーマンに食べられてしまったそうです。
他にも、
などもチェンソーマンが食べて概念というかその存在全てが抹消されてしまったとの事です。
あまりに特殊な能力を保持したチェンソーマンですが、悪魔の世界でもヒーローだった様子。
ただ普通のヒーローではなく、助けを求めた者を助けますが、求めた者も殺してしまうという殺戮のヒーローです。
マキマは彼のファンだと言います。
だからチェンソーマンに関して言えば「支配することが出来なかった」と言えるのではないでしょうか。
マキマを食べた衝撃のラスト
最終的にはチェンソーを持ったデンジに倒されます。
こんなもので倒せるはずもないのですが、ここで使われたチェンソーはパワーの血で作ったものでした。
よってマキマの傷口から侵入して暴れ続ける事で傷の治りが遅くなります。
殺してしまうと復活して何事も無かった状態になるので、弱った状態で捕らえるのがマキマに対する最適策と言えます。
言っておくがお前が今からやる方法でマキマを殺せるとは俺は思えない。
失敗して死ぬ覚悟はしておけよ。
-岸辺-
(チェンソーマン96話)
最終的にマキマを封じる策としてデンジが考えた事が「マキマさんを食う」ことでした。
これは衝撃でしたが、確かに「チェンソーマンが食べた悪魔はその名前の存在がこの世から消えてしまう」とするのならあり得ない話ではありません。
そう思っていましたが、その考えも最終回で失われました。
一応マキマに関してはデンジが愛を持って食す事で復活はしなくなりました。
ただチェンソーマンに食べられた悪魔は~という下りは成立していません。
ということはデンジの状態で食べても意味がないのか、それとも地獄で食べないと意味がないのかもしれません。
そいつは中国で発見されたのを俺が盗んできた。
もうマキマではない。支配の悪魔だ。
-岸辺-
(チェンソーマン最終回)
六眼の様な目を持った(マキマと同じ目)黒髪少女が現れます。
それが新しい支配の悪魔だと言うのです。
これが第2部でも一緒に住んでいることになるでしょう。
結果的に食らったから「支配」という概念が消えたという話ではありませんでした。
岸辺はマキマを殺せた理由を「契約内容か認識の問題をたまたま上手くつけたんだろうな」と言います。
実際の所は分かりませんが、デンジは「愛」と言っています。
最終的にずっと好きだった人を食らって終わるという在る種ショッキングなエンディングを迎えたチェンソーマンでしたが、キレイな最後だったと言えます。
ポチタのラストの言葉に込められています。
デンジ・・・私の夢はね。
誰かに抱きしめてもらう事だったんだ。
簡単な事だと思うだろう?
でも私は強すぎるからそれがとても難しい事だったんだ。
でもデンジは私の夢を叶えてくれた。
デンジ・・・支配の悪魔の夢も叶えてあげてほしいんだ。
支配の悪魔はね、ずっと他者との対等な関係を築きたかったんだ。
-ポチタ-
(チェンソーマン最終回)
無いものねだりではありませんが、それぞれの立ち位置によってそれぞれの悩みがあり希望がある事が見えたのではないでしょうか。
ちなみにチェンソーマンは第一部公安編「完」となっていますので、今後別の形でデンジやポチタに会える日も来るのかもしれません。
※追記※
ジャンプ+にて水曜日の配信となってチェンソーマン第2部が開始しています。
そこでは「戦争の悪魔」が主人公となる女性に憑きました。そして戦争の悪魔の姉が「飢餓の悪魔」であることも判明。ヨハネの四騎士4つの内の3つが序盤で確定した状況になっています。
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