【東京喰種:re考察】金木が詠った白秋の意味!?有馬が綺麗と感じた一節
(石田スイ先生 東京喰種 138話引用)
梟討伐作戦にて、
カネキは地下で
有馬と遭遇しています。
その際には
左目を突かれ、
自我を失いかけるも
詩を詠い自分を落ち着かせています。
その時に詠ったのが
北原白秋の「老いしアイヌの歌」。
東京喰種:reの方も
個人で調べて
意味を解釈しましたが、
せっかくなので
こちらもやっていけたらと
思います。
はじめに
そもそも金木の詠った
白秋は現実に存在しており、
北原白秋と呼ばれています。
北原白秋とは
北原隆吉という詩人が
書いたもの。
そして、
詩といっても
たくさん存在しており、
カネキが詠ったのは
北原白秋の中の海豹と雲の中の
「老いしアイヌの歌」の
一説に過ぎません。
また今回では
その詩の意味を
調べていき最終的に
グールに当てはめていく
訳ですが、
そもそもの詩人という
創作活動を本業にしている人の
詩を理解しようとする行為。
本来の意味合いとズレる可能性が
ある事だけは理解頂けたらと思います。
⇒【“re”の別の意味とは!?】
⇒【エンドロールの意味は!?】
白秋
では、
その時にカネキが
詠った詩。
カネキ
「か・・・か
・・・・・・か、れ・・・
・・・・・・アイヌ
ま眉毛かがやき・・・
白き髯胸にかき垂り、
チヤの外(と)に萱畳敷き、
さやさやと敷き、
いつかしきアツシシ・・・
マキリ持ち、研ぎ、あぐらい、
ふかぶかとその眼凝れり・・・彼・・・アイヌ・・・
・・・・・・
アイヌモシリ(蝦夷島)の神、
オイナカムイ(古伝神)、
オキタクルミの裔
ほろびゆく生ける屍(ライグル)
夏の日を、白き日射しを、
うなぶし、ただに息のみにけり。」有馬
「―――・・・・・・綺麗だな」
(石田スイ先生 東京喰種 138話引用)
こんな感じに
なっています。
これまた、
「:re」の時と似た
ワードがありますが、
やはり基本的に何を
言っているのかは
分かりません。
それこそ
専門家でもない限りは…。
では、
意味を調べて
いきましょう。
⇒【カネキ143話の心理描写の意味?】
⇒【金木にタロット7!?暴走か!?】
彼アイヌ~かき垂り、
まずは最初の
「彼アイヌ、眉毛かがやき、」
ですが、
アイヌはアイヌ語で
アイヌ民族もそうですが、
人間をも意味する言葉。
「眉毛かがやき」は
眉毛が光で反射して輝いている
という表現だと思うので、
白色だと言いたいのでしょう。
次の
「白き髯胸にかき垂り、」は
そのまま白い髯が
胸まで垂れているというような
ことでしょう。
つまり
この人物が老人だと
言っているような。
チセの外~敷き、
「チセの外(と)に萱畳敷き」ですが、
チヤは「家屋」で、
その外に萱畳を敷くという事ですが、
つまりは
家の外に畳を敷く
という文面になります。
ちょっと違和感。
ただ、
あくまでアイヌ文化について
詠っているものなので、
もしかしたら
萱というのはカヤという草
のことらしいですが、
屋根材や飼肥料などに
利用されてきたものだそう。
ということは、
その田植えをしている様を
表現しているのかも
しれません。
それとも本当に
畳を外に並べて
干しているか。
ただ、
畳とは本来
イグサという草を
編みこんで作るもの。
それを
カヤという草でもって
作っていたのかどうかと言われると
何とも言えません…。
そして、
その後の「さやさやと敷き、」の
「さやさや」は薄いものが触れ合って鳴る音
とのこと。
萱畳があるなら、
それを並べていた
ということなのかも
しれませんし、
やはり
田植えなのか稲刈りなのか、
そういった事をしていたと
表したいのかもしれません。
ここでは
その人物の背景が
少し分かることが
書かれているようです。
⇒【ウタ六月ドナートが敵対!?】
⇒【六月にタロット4!目的達成】
厳かしき~凝れり。
次に「厳かしきアツシシ」。
厳かしきとは
堂々という意味合いも
ありますから、
その人物の様が
重々しかったと
言いたいのでしょう。
次のアツシシは
アットゥシという
アイヌ民族が着る織物が
あるそうなので、
それを着ていた事に
なると思います。
そして、
「マキリ持ち、研ぎ、あぐらい」の
「マキリ」はアイヌ民族の短刀、狩猟刀を
意味しています。
その後の
「研ぐ」と「あぐらい」は
そのまま研ぐという意味と
あぐらをかくという意味でしょうから、
どちらもその人物の様を表現していると
思います。
最後に
「ふかぶかとその眼凝れり。」の
ふかぶかとはそのまま
「深くゆっくりとした様で」
目を凝らしていたという事に
なるでしょうか。
何となく、
威厳のある人物という
内面が分かります。
⇒【ヒデの正体!?疑いをまとめ】
⇒【ヒデの目的は喰種の英雄化!?】
彼アイヌ~オキタクルミの裔
再び彼アイヌと話したカネキ、
次に「アイヌモシリの神、
オイナカムイ、オキタクルミの裔」
というような文面。
「アイヌモシリの神」の
「アイヌモシリ」とは
アイヌ語で「静かなる大地」を
意味する言葉だったり、
漢字で表すと蝦夷島(えぞがしま)
とも読める訳ですが、
何しても
彼らの住む場所を
表しているそう。
今でいうと
北海道を含んだ樺太と千島列島を
指す様子。
その場所の神様を指している
という事でしょう。
次の「オイナカムイ」は
アイヌラックルという
アイヌ民話の神の別称
とのこと。
カムイという字だけでも
ピンと来る方も
いるかもしれませんが、
雷神としても
知られています。
作中では
古代の神という
振り仮名もありますね。
そしてその次の
「オキタクルミの裔」ですが、
これもまたアイヌラックルの
別称との事。
つまり
オイナカムイとも同義。
最後の「裔」は「子孫」のことですから、
つまりアイヌの人が神の子孫であると
言っているような文面に
なるでしょうか。
これまた
人物の背景。
⇒【鈴屋のピンに変化!今は20!?】
⇒【月山にタロット16!崩壊か改革か】
ほろびゆく~息のみにけり。
最後は後半の方。
「ほろびゆく生ける屍」…。
なんか難しい事
書いてありますね;;
生きているけど
シんでいるような人間が
滅んでいくという表現
なのか、
つまり肉体的に
生きてはいるが
心や精神が弱った人間、
弱りつつある人間。
それともシんだ遺体が
生きているというような表現
なのか、
つまり、
シんでもなおシ者の国で
精神は生きていくと言いたいのか。
何となく前者?
でしょうか。
続いての、
「夏の日を、白き日射しを、」ですが
特に言う事はありませんね。
最後は
「うなぶし、ただに息のみにけり。」。
そして、
「うなぶし」については
全く分かりませんでした…。
ただ、
「ただに息のみにけり」は
ただ単に息だけしていた
という意味だと思うので、
要は
冒頭の人物の精神が
日に日にシんでいっている事を
表しているんだと思いますね。
⇒【トーカ妊娠してない説!?】
⇒【トーカがカネキの死に見る絶望!?】
まとめ
ということで、
カネキが咄嗟に
詠った詩。
有馬はそれを聞いて
綺麗だと感じたそう。
個人的には、
いきなりこんな事を言われたら
「何言ってるんだこいつは」と
思いそうなところですが、
有馬さんがそれだけ
博学だったって事ですね…;;
そして、
全体的に観ると
やはりアイヌ民族の文化を
詠った歌であり、
アイヌの人々の背景が
ちょっと浮かんでくるような
詩だと分かります。
ただ、
そのアイヌの人が日に日に
身体的にも精神的にも
老いていっている詩だと
分かります。
そもそものタイトルも
「老いしアイヌの歌」
ですからね。
それを作者の石田スイ先生が
有馬に向けて書いた台詞
だったのか、
それともカネキに向けて
贈った詩だったのかどうか。
両方とも考えられるしょうし、
そこはもう解釈人それぞれに
なってくるでしょうか。
ただ、
いえる事としては、
有馬は既に故人に
なりましたし、
そういう意味では
今後のカネキについて
語っているのかも
しれませんね。
結局、
カネキもこの詩を詠い
自分を落ち着かせた
訳ですから…。
であるならちょっと
不吉な予感はしてしまう
ところですね。
では
展開に注目しましょう。
⇒【金木が有馬に贈った詩の意味?】
⇒【有馬と金木が異母兄弟!?】
⇒【人型の敵はカネキの絵と激似!?】
マンガ好き
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