進撃の巨人考察|ジークの目的判明!マーレの敵でパラディ島の味方!エレンは後に敵対
ジークがマーレから連れ去られてエレンと共闘しているのが分かりました。
これによってマーレとパラディ島勢力、そしてエレンとジークの考えが混在していて複雑になってきています。
ジークの目的が何だったのかをおさらいしていきます。
ジークの目的とは
いきなりジークの目的を最初に開示したいと思います。
ジークが行おうとしていた真の目的というのは「エルディア人の安楽死計画」でした。
自分に「不戦の契り」という鎖がついているふりをしてエレンに「安楽死計画の実行」を頼みます。
エレンと仲違いする事になったのはこの時でした。
エレンの目的は変化する
エレンも最初は同意したのかもしれませんが、よくよく考えれば違う事が分かります。
エレンの目的は「一緒に過ごしてきた人に生き延びてもらうこと」なのだと感じます。
エレンが持つ巨人を誰が継承するのかという話し合いが行われた時に明言しています。
「お前らが大事だからだ」に続いてボソっという「他の誰よりも」さらに続いて。
だから長生きしてほしい。
-エレン-
(進撃の巨人108話)
非常にシンプルな願いではないでしょうか。
結果的に外にいる敵を全て踏み殺して無くしてしまうという地ならしの選択をしたエレンです。
自分が悪者になってでも救いたい人、自由になって欲しい人がいました。
根底にあるのはミカサやアルミン、ジャンやコニーと言った一緒に育った人たちにずっと生きていて欲しいからと言えます。
元から地ならしによって外の敵を全て踏み潰そうとしていたのかは分かりません。
これはあらゆる面で進撃の巨人の本筋と言える「選択」に関与しているものです。
ジークはいつからマーレの敵だったのか
ジークがいつからマーレの敵として安楽死計画を考えていたのか。
これも明確に分かっています。
まずジークは父親であるグリシャの考えを継承した真のエルディア復権派でした。
栄華を誇った圧倒的武力のエルディア帝国の復活までを目指した感覚が元々あったのかと言われると違うでしょう。
少なくとも今奴隷の様に扱われ辛い思いをしているエルディア人を救う気持ちがあったのは間違いありません。
ただ普通の感覚とは違いました。
それがクサヴァーさんとの出会いで本当は自分がやりたかった事に気付いたとも言えます。
そこからグリシャの考えとは大きく逸れていく事になります。
ジークからクサヴァーに持ち出した話だけに頭のどこかにあったのでしょう。
「ユミルの民がいなければ良かったのではないか」という疑念。
クサヴァーが始祖の巨人の力によってユミルの民の体の構造を変化させられる話を訊いたジーク。
この時の話は流行り病から始祖の巨人がユミルの民を救った話でしたが、ジークはすぐに思いつきます。
「ユミルの民」から子供ができなくすることもできるかな?
「始祖の巨人」の力を使えば。
これ以上「ユミルの民」が生まれてこなければ100年を経つ頃にはこの世から確実に巨人は消滅してる。
もう世界は巨人の驚異に怯えたり苦しめられたりせずに済む。
何よりそもそも僕らは生まれてこなければ苦しまなくてよかったんだ。
-ジーク-
(進撃の巨人114話)
生まれてきた事そのものに対して「苦しさ」を感じていたジークです。
父親であるグリシャやダイナを見ていても苦しんでいるのが目に見えたのでしょう。
誰もがそうです。
ジークなりにマーレ人もエルディア人も「苦しまない方法」というのが安楽死計画だったと言えます。
クサヴァーと自分の願いを叶える覚悟
クサヴァーから獣の巨人を継承する直前でのキャッチボール。
この時にジークの安楽死計画は確定したと言えます。
子供が生めない体にするジークの思いつきからクサヴァーは昔の自分の話をしています。
元々妻がマーレ人だったクサヴァーですが、夫がエルディア人だったと知った直後に子供と自分の喉を割いて自殺しました。
そこで「私なんてこの世に生まれてこなければどんなに良かっただろう」と言います。
ジークがマーレ側に反対して、なおかつエルディア復権派という発想すらも消え去り「真の」と考えた瞬間となります。
クサヴァーの様に生まれてきて後悔する人生しか送れない辛いものなのであれば、生まれない様にすれば本当の救いとなる。
これがジークの考えと言っていいでしょう。
それを自分もクサヴァーも願っている事が分かり、真のエルディア人の救いを求める「安楽死計画」を立てる事になりました。
パラディ島側の味方とも言えない
ジークの立てた計画をヒィズル国のアズマビトであるキヨミを仲介者としてエレンとの引き合いを考えていました。
キヨミはパラディ島の地下に眠っている氷爆石という言ってみれば固まった天然ガスのようなものを欲している状態です。
パラディ島に付く事での利権確保が可能な状態で協力を積極的に行うに至りました。
ミカサという将軍家の血筋がいたのもヒィズル国にとって重要な事ではあります。
それはこの発言からも分かる所です。
「この国がどうなってもあなた様だけはお守りいたします」の一言。
ただミカサはアッカーマンの血も引き継いでいて、誰かに守られる様な人間ではありませんが。
傍目には地ならしを抑止力としながらパラディ島の勢力加担に見えたジークですが実際は違います。
先に伝えた通りエレンの始祖の巨人の力を介して「安楽死計画」を実行に移すことが重要なのです。
但し、これにはエレンも意識的にそれを実行しようとする必要があります。
ジークの目的達成にはエレンの意志が必要
カルライーターであるダイナの巨人と接触した時にエレンの意志で巨人を操りました。
その事からアルミンもエレンの意志がジークと違っていれば無茶な行動には出ないと言います。
かつてエレンが一度だけ「始祖の力」を発動させた時「王家の血を引く巨人」であるダイナの巨人は群がる巨人に食われた。
それはダイナの意志ではなくエレンがそう望んだからだ。
つまりダイナの巨人は「始祖の力」を呼び出す触媒であっても命令を下す方ではない。
命令を下したのは始祖を持つエレンだ。
この仕組はエレンとジークにも当てはまるはず。
だとすればジークが何かを企てていたとしてもエレンが望まない限りそれは叶わない。
-アルミン-
(進撃の巨人108話)
違っていればの話になります。
もしジークと同じであれば別の誰かに継承させる策までこの段階でアルミンは考えていました。
ジークはすでに不戦の契りを無力化した
エレンが望まなければ始祖の力は使えないはずでしたが、すでにジークが無力化に成功していました。
ジークは一度リヴァイに殺されかけたのですが、そこから始祖の腹の中で復活を遂げています。
始祖との特別な繋がりを得ているジークだから出来た神業に近いものでしょう。
今のジークはエレンの持っていた始祖の力を使用する事が出来ます。
エレンがグリシャなどに未来を見せ、始祖の巨人を喰らってエレンに与える所までを操作していた事が分かったジークはすぐに「安楽死計画」の実行に移します。
しかし始祖ユミルが座標に到達する前にエレンがユミルを後ろから抱いて「自由」を与えます。
ジークを超えたエレンによって地ならしが発動してしまい目的達成には至らなかった安楽死計画となっています。
以上がジークの目的とパラディ島に対して仲間なのかエレンとの共闘は成立していくのかの考察になります。
マンガ好き
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