進撃の巨人考察|エレンの目的とは自由!地ならしで「壁外の命の駆逐」

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進撃の巨人考察|エレンの目的とは自由!地ならしで「壁外の命の駆逐」

進撃の巨人における「エレンの目的」とは一体何なのか。

壁内にいてマーレや外の諸外国のことを知らなかった時は「巨人を駆逐してやる」が全ての目的でした。

しかし父親グリシャの手記を読み、パラディ島全域を網羅できた時に海辺で「向こうにいる敵、全部殺せば、オレ達自由人なれるのか?」と言い出しました。

エレンの本質的な目的は「自由になること」にあると言えます。

エレンの目的とは

エレンの最終的な目的は「自由」にあります。

グリシャなどから培った思考でもなくエレンの本質です。

これは生まれた時から変わっていません

進撃の巨人121話 エレンは生まれた時からオレのまま

進撃の巨人121話/諫山創先生/講談社
エレンは生まれた時からオレのまま

本人もジークと共に記憶の共有を行った時に明言していました。
進撃の巨人の特徴は記憶の共有

エレンは目的を果たす為に、パラディ島以外の命を全て踏み潰し全滅させて「敵のいない世界」を作り出そうとしています。

誰も自分たちを殺しに来ない世界です。

それが正しいとか、間違っているとかの話ではなくエレンはそう信じたから自分の意志で動く事を決めました。

進撃の巨人123話 エレンの地ならしの理由

進撃の巨人123話/諫山創先生/講談社
エレンの地ならしの理由

今は悪魔になってでも壁内の生まれ育った人類(一部のユミルの民)を救うべく他を犠牲にする覚悟を持ちました。

地ならしの結果は変わらなかった

進撃の巨人はあらゆる面で「別の選択枠があった」ことを示唆する場面が多くあります。

地ならし直前ではミカサがそのことについて言及しました。

進撃の巨人123話 ミカサが答えていれば結果は違っていたのかもしれない

進撃の巨人123話/諫山創先生/講談社
ミカサが答えていれば結果は違っていたのかもしれない

ミカサの一つの後悔ですが、実際に違う行動を取っていても地ならしの結果は変わらなかった可能性はあるでしょう。

地ならしで壁外全てが死に絶える

もしエレンの言う通り「生まれた時から変わらない」のだとすれば、他に数多く存在した選択枠も意味を成さなかったと言えそうです。

ただもしそうだとすれば諫山創先生は運命論を伝えたいことになるのでしょうか。

恐らくそうではないでしょう。

単行本の表紙が本編と違う

過去の単行本の表紙が本編で描かれていたことと違っているのは有名な話でした。

そこから当初は「パラレルワールドなのではないか」などの話も出ていて、時空系の話に飛躍する可能性すら想像されていたのです。

これは大きな間違いでした。

諫山創先生は「違う選択をすれば変わっていた」ことを示そうとしていたのでしょう。

だとすれば、エレンが全人類を絶望に追いやる地ならしについても誰かが少し選択を変えていれば起こらなかった可能性は大いにあります。

エレンの目的は果たされるのか

エレンの目的の本質が「自由」にあったとしても、その自由の形は色々なものがあります。

そもそも全ての柵をなくして、心の底からの自由を得る、人間的な欲求のままに生きられる世界はありません。

どうあがいてもエレンの言う自由は訪れないものです。

現状はパラディ島以外の人間を葬り去ることを一つの目的としていますが、それが仮に叶ったとしても不自由を感じる瞬間は必ずあるでしょう。

よって本当の目的が果たされることはないと言って良さそうです。

但し、今回の地ならしによるパラディ島以外の全命の駆逐は達せられる可能性があります。

進撃の巨人136話 アルミンが道でジークに語りかける

進撃の巨人136話/諫山創先生/講談社
アルミンが道でジークに語りかける

その目的の達成を阻む最後の砦がアルミンでしょう。

「道」の中でジークに語りかけている進撃の巨人136話です。

アルミンはエレンに対して初めて壁の外を意識させた人物でもあります。

そこからして選択の誤りがあったとも言えるでしょう。

その選択の誤りを正そうとアルミンはエレンを引き止めるべく諦めずにジークに語りかけるのです。

そもそもエレンが地ならしを使えているのはジークの王家の力を流用しているからに他なりません。

122話にてエレンは始祖ユミルの心を掴んだ様に思えます。

進撃の巨人122話 二千年前から待ち続けた始祖ユミル

進撃の巨人122話/諫山創先生/講談社
二千年前から待ち続けた始祖ユミル

ひょっとしたらジークの力はもう関係なくエレンが従えているエレンの目的を果たさせないことがアルミンたちの望みでもあるのです。

「そんな事をさせたくない」と感じているのはアルミンだけではないでしょう。

この戦いが最終戦の大きな一幕となります。

どちらに転んでも絶望は訪れる

別冊マガジンのコンセプトの中には「絶望」が入っています。

希望や夢を与えるだけではなく、絶望を知ることも大切だとする考えがあるからでしょう。

より現実的なリアル感覚を持った雑誌のコンセプトであると言えます。

それを考えても、今の終盤の状況から「全員がハッピー」という状態には決してなりません

どこかに絶望の色が必ず見えてくる結末は確定です。

それはエレンが地ならしを行った時に完璧に確定したことでしょう。

すでに多くの人を踏み潰し、罪なき人を殺したエレン。

ヒストリアの子供が誕生するシーンで生と死が色濃く描かれているのを見ても感じ取れます

進撃の巨人134話 絶望の中で新たな命を生み出すヒストリア

進撃の巨人134話/諫山創先生/講談社
絶望の中で新たな命を生み出すヒストリア

進撃の巨人という物語の結末に全体のハッピーエンドはあり得ません。

もしアルミンの願いが叶って地ならしを終えてもエレンの戻る場所はすでになく、ミカサたちが受け入れても人類がそれを許しません。

まさか世界の全ての人が「許し」という境地に立てる訳もありません。

というか、そんなチープな終わりを読者も諫山創先生本人も望んでいないでしょう。

エレンの目的が達せられても本当に喜べる人がいるのかも疑問です。

何がどうなっても絶望の一端は必ず残る物語

最終回でどんな結末を諫山創先生が持ってくるのか。

現状136話時点では誰にも予想出来ない気がしてなりません。

以上が今分かるエレンの目的についての考察になります。

エレンとミカサの結婚などあり得ない



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