ハイキュー280話で「思い出なんかいらん」稲荷崎が最強の挑戦者たる理由
稲荷崎の横断幕に書かれたその文字は「思い出なんかいらん」でした。
稲荷崎の魂が込められた横断幕と言えます。
全国2位を去年取っている稲荷崎ではありますが、そんなものは「昨日の事」と一蹴している宮侑。
稲荷崎の強さの秘訣と言えます。
不安定の逆があるから最強の挑戦者
条善寺高校の監督である穴原がハイキュー280話で稲荷崎について語っています。
稲荷崎は不安定さが残るチーム。
個々の実力は高いが上手く噛み合わなかったり、攻めの姿勢が裏目に出たり。
でもその逆がある事が「最強の挑戦者」と呼ばれる所以。
全国2位という結果がその証明。
-穴原孝昭-
(ハイキュー280話)
ワンセットずつを取り合った最終セットの中盤でリードしていた烏野を逆転した稲荷崎からの展開でした。
これ以上乗せてはまずいと言われる状態で双子速攻マイナス・テンポによって更に1点を追加され2点差にされる烏野高校。
そこで谷地仁花が見つけた稲荷崎の横断幕が「思い出なんかいらん」でした。
「昨日」は消化した後
稲荷崎は先に伝えた様に「最強の挑戦者」と呼ばれています。
去年の成績は全国2位となり、当然ながら優勝候補の一角となります。
しかし、宮兄弟は共に「昨日の事はどうでもいい」と考えています。
これは強がりでも何でもなく、純粋に昨日の事は全て強くなるための消化材料としているのでしょう。
この2人の感覚「今日何をする?」が全てを物語っていると言えるでしょう。
全国2位が何やねん。
2位?3位やったっけ?
どっちでもええわ、昨日の事や。
昨日はもう消化した。
たくさんの昨日はもう筋肉になっとる。
今日 何をする?
-宮兄弟-
(ハイキュー280話)
もし稲荷崎が「去年2位だったから」なんて過去の栄光にすがっている様な練習をしていたのだとすれば、烏野がここまで苦戦する事は無かったはずです。
追われるという気持ちもなく、純粋に昨日を消化して、今日よりよいプレーの為に全神経を研ぎ澄まして戦う稲荷崎。
そこに最強と呼ばれる挑戦者の強さがあると考えていいでしょう。
烏野もまた最強の挑戦者
昔は烏野の強豪と呼ばれた時代がありました。
少しの間、堕ちたカラスと呼ばれています。
しかし、日向や影山が入った今年の烏野高校は一味違います。
言ってみれば稲荷崎と同じく「最強の挑戦者」に位置するのではないでしょうか。
ハイキュー281話では、それを証明する様に日向のレシーブが決まります。
しかも稲荷崎のスパイカーである尾白アランの一撃を見事に返して見せた日向。
影山も、お前にこれを言う日が来るとはと考えながら「ナイスレシーブ」と一声かけました。
ずっと出来なかったレシーブ。
ここでまた一つ新たな挑戦を繰り返し、今できることを試合の中でも増やしていく烏野という強さが見えたと言えるでしょう。
この稲荷崎と烏野の試合は「最強の挑戦者」「毎日を進化し続けて過ごしているのがどちらであるのか」を証明するものだったとも言えそうです。
お互いに思い出にひたる様なチームではありません。
前だけを見続けた結果、どちらが勝利するのか。
「思い出なんかいらん」の意味とは
昨日の事は消化し、積み上げた上で「今日何をするのか」を考える。
今日また新たな一歩を進む。
それをする意味で過去の栄光や思い出にすがる事なく強く生き抜く力がこみ上げる言葉になっています。
「思い出なんかいらん」
現実の世界でも多くの事を学ばせてくれる一言ではないでしょうか。
マンガ好き
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