キングダムネタバレ760話【確定】二つの火。韓非子が自らの意志で嬴政のもとへ
信が見てきた事実。そして2つの火、命と意志について解説。呼応する韓非子は嬴政のもとへ向かうことを許諾した。
※キングダムの本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
火についての解説。
成蟜や桓騎などの信が抵抗を示した人間に対する言及があります。
漂が死ぬことになった原因は成蟜ながら後には味方になっていました。
桓騎もまたクズであると感じながらも人が見ていない底辺を見ていて、それに対する怒りが存在していた事実を信は知っています。
信は韓非子に対して二種類の火の説明をします。
それが命と意志の火。
命は死ねば消えますが、意志は受け継がれていく。
それは敵も味方もありません。
また人は愚か故に法律が必要であることも信は理解している様子。
そして本当は韓非子が性善説を最も信じているのではないかという核心部分を貫きました。
結果的に韓非子は信の言葉に射抜かれて嬴政との謁見に向かうことになりました。
外交でも信の大手柄と言えるところでしょう。
それではキングダム760話を考察していきます。
キングダム760話ネタバレ情報1・善悪を論じる意味はない
・成蟜は漂の仇とも言えるが後に味方になり邪悪さは消えていた
・桓騎はクズ行動が多いながらも誰も見ていない底辺の人間のことを理解していた
・信は経験から人を元からの善悪ではかる意味がないと考えている
信は火という考えについて語ります。
当然ながら学問的ではなく、今まで得てきた経験からの考察です。
ただその考察は見てきたからこそ真に迫るものと言えるでしょう。
親友であった漂の仇とも言える成蟜。
元は邪悪な考えのもとで嬴政の暗殺を企てていましたが、その成蟜に対して復讐の炎を燃やしているのは当然ながら信だけでした。
これもまた一つの事例であり、人それぞれに思いがあり、しかもそれが変わっていくことも示します。
実際に成蟜は後に嬴政側と言える味方になり、また妻から愛され、今の嬴政直下の秦国を守るべく奮闘した人物。
信からすれば仇でありながらも、そこでの成蟜が邪悪に見えることはなかったでしょう。
火の移り変わりを見るような気もするところ。
桓騎もまた同じです。
あの人間アーチのような残虐非道を極めるような人物。
それこそ信は一度桓騎を斬るべく動いたこともあります。
一触即発の事態の中で桓騎という存在を否定した信ではありますが、その桓騎もまた世の人が見て見ぬふりをしているような底辺の生き方をする人たちの希望でした。
またそれ故の怒りが桓騎の中にはあり、それが桓騎にとっての正義だったのは事実です。
見る場所によってもその火というのは変化する。
移り変わりも視点による変化もあるのなら、当然ながら生まれながらにしてという本質を善悪という二つしかない極で考えるのは非合理であるとも取れるでしょう。
想像を超える信の言葉に周囲も黙るしか無い様子です。
キングダム760話ネタバレ情報2・人の共通する火は二つ
・人間に共通する火は二つ、命の火と意志の火
・命の火は死ねば消えるが意志は受け継がれる(敵味方関係なく)
・李牧も討ち取って火を受け継ぐと断言する信
・最終的には一つの火になることに感銘を受ける韓非子
信は人に共通する火を二つ考えていました。
それが命と意志です。
命を重要視し、死なないように振る舞うのは人間というか生物の基本。
そして死ねば命の火は当然消えます。
しかし意志の火は受け継がれるという信です。
しかも味方に限らず、死んだ敵からもその意思は受け継がれることになります。
信は今までにも多くの敵と戦い、それを葬ってきました。
その葬った中からも多くの意志を受け継いで、重い背中となって武将の格を引き上げているとも言える状況です。
また秦国にとっての難敵であり宿敵と言える李牧についても信は討ち取って火を受け継ぐと断言。
そしてこうやって敵味方関係なく受け継がれていくのだとすれば、最終的には”一つの火となる”という事態に感銘を受ける韓非子です。
ただそれで理解が及んで共に行こうという話にはなりません。
キングダム760話ネタバレ情報3・法律を必要とする
・信が性善説の立場にあるという韓非子
・韓非子は性善説に対しての強い嫌悪感を持っている
・全てを食い尽くした後にはまた新たな争いになると韓非子
・信は愚かな人間だからこそ法律が必要だと言う
中々に激しい舌戦が行われている韓の王宮内です。
まさか信がここまで思想家の韓非子とやり合えるとは思いもよらなかったところ。
いつもはバカ丸出しの信ではありますが、実際にこうやって想いを言葉にすれば非常にレベルの高い思想を見せることが可能となっています。
しかし韓非子はこの信の考えを性善説の立場だと考えており、また韓非子は性善説に嫌悪感を持っています。
たとえ意志の火が一つになるとして、秦国が全てを滅ぼし尽くした後にどうなるか。
また新たな火種を生み、争いの世界に突入すると韓非子は当たり前の予想をしています。
ただそこで信は”だからこそ法律”という現代にも通じるような考えを伝えました。
キングダム760話ネタバレ情報4・一番性善説を信じている
・悪と言いながら人間を調べ続けた韓非子は最も性善説を信じているのではと信
・弟子の寧が叫ぶが、その言葉が韓非子の本質ではないと分かっている
性悪説と言いながら人についてずっと研究を続けてきている韓非子。
それは誰よりも性善説を信じているからではないのかという信です。
想像の斜め上をいく言葉に度肝を抜かれるところですが、これに怒るのは弟子の寧。
何を言うのかってところでしょう。
思想家にとっての核となる部分を怪我された気分になるのもムリからぬところです。
ただそんな弟子の言葉など意味をなさないことも信は理解しています。
韓非子自身がどう感じているのか、それが全て。
そこには韓非子なりの意志の火があるはずです。
痛烈ながら芯を食った言葉の連続に韓非子はもちろんながら、周辺の全員が驚いたのではないかという気がします。
キングダム760話ネタバレ情報5・韓非子は向かう
・信の言葉で信念が変わった訳ではない韓非子ながら秦国に向かうことにします
信の言葉で当然ながら韓非子のすべての思想がひっくり返ることなどありません。
しかし言葉の重みと面白さを感じたのは事実。
よって韓非子は自らの意志で李信将軍の親友である嬴政、つまり秦国の王の元への謁見を決めました。
本当の自分が思っていることを実現できる場所が秦国にあると思ったのではないかという気がします。
信というバカ扱いされている人物が思想家一人の心を打った名場面と言えるのではないでしょうか。
これで韓非子を連れ出すという任務は完了します。
ただ史実で見れば、この先が韓非子にとっての悲劇。
そしてその悲劇によって韓攻めが難しくなるというキングダムの流れもあるのではないかと感じるところです。
そのあたりの布石がキングダム761話で描かれるのか、それとももっと後になるのかは不明です。
李斯の描写があれば伏線は確定的と言えるでしょう。
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