カイジ449話【ネタバレ考察】和也が「可哀想」で命助かる遠藤
黒崎の言葉の魔術で命を助けられる遠藤。可哀想の矛先を和也にすることで兵藤会長が飛び降りを容認せず。カイジ捕縛のため再始動。
※カイジ24億脱出編の本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
可哀想発言で兵藤会長の怒りを買った黒崎です。
そして自らも飛べと言われますが、黒崎は可哀想の矛先を巧みに変化させました。
それは”坊っちゃん(和也)”です。
精神的に強くない和也が遠藤の死を知った時に何を思うのか。
それ故の可哀想と発言したことで焦る兵藤会長は遠藤に向けて「人の迷惑を考えろ」と飛び降りを叱責。
杖による殴打は受けますが、またカイジ捕縛に向けての再始動を行うことになります。
何とか助かった遠藤ですが、カイジを発見できなければどっち道死ぬことになりそうです。
よって遠藤も本当の意味で命がけの捜索へと移行していくことになりました。
それではカイジ24億脱出編449話を考察していきます。
可哀想なら一緒に飛べ
可哀想発言によって兵藤会長の怒りを買った黒崎。
そして遠藤と一緒に飛んでやれと言われます。
まさかの展開で切迫しているように見えますが、黒崎はここから言葉で兵藤会長の心を捉えていきます。
伊達にナンバー2をやっている訳ではありません。
遠藤に対してはボロカスに言いながら、可哀想の矛先を変化させていきました。
この場で思いついた訳ではなく、可哀想と漏らした瞬間から、この誘導を考えついていたのでしょう。
ただしそれは賭けだったのも事実。
一つ間違えば、本当に黒崎も飛び降り敢行という状況になったかもしれません。
そういう意味では本当に遠藤を救おうという気持ちが生じたからであり、黒崎には人間味を感じます。
この先でカイジと黒崎が戦う展開があるのか興味が湧くところです。
どちらかと言えば味方登場ではないかという気がしなくもありません。
和也が可哀想
黒崎は見事に可哀想であるという人間の矛先を和也にすり替えました。
遠藤に対して全くもって慈悲も見せず、単なるクズであると断罪しながらも和也は違うと言います。
和也はデリケートでナイーブ。
よって強靭なメンタルはなく目覚めた時にカイジの捜索の停滞によって責任者が身を投げて自殺したと聞いたときに何を考えるか。
和也が精神的にダメージを負ってしまうと兵藤会長も焦ります。
実際は何も思わないでしょうが、和也をかわいがっている兵藤会長は心配してしまいます。
遠藤が助かる
このことを兵藤会長に想像させたことで黒崎の勝利と言えます。
結果的に飛び降りる直前だった遠藤を引きずりおろして「人の迷惑を考えろ!」と怒号。
自分勝手の最上位のような存在である兵藤会長は自分から飛べと言ったことなど忘れているかのような罵声です。
遠藤が今やるべきはカイジを寝る間も惜しんで捕まえること。
それだけだと杖での打擲。
殴られはしていますが、何にしても命は助かった遠藤です。
利根川のもとにいた遠藤ではありますが、これから先は黒崎のもとで仕えることになっていくのでしょう。
そして遠藤は今は助かっても次以降はありません。
早急にカイジを捕まえなければ、今度こそ殺されてしまうかもしれません。
今までよりも命がけとなり切羽詰まった遠藤がカイジ捜索に持ち出す策がどんなものになっていくのか楽しみです。
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