ベンジャミンは守護神になる!「星を継ぐもの」と守護霊獣の融合を考察【ハンターハンター考察】

『HUNTER×HUNTER』第413話「忠誠」で、第1王子ベンジャミンを巡る極めて重大な可能性が示されました。

TSK-17に感染し、自らの死が避けられないと悟ったベンジャミン。

しかし彼が考えたのは、単なる延命ではありません。

ヒュリコフが読み取った自身の守護霊獣の能力。

そして、忠臣の念能力を受け継ぐ「星を継ぐもの」。

この二つを融合させることで、自らが壺中卵の儀に代わるカキン王国の新たな霊的根幹になれる可能性を見いだします。

それは次の国王になるという話ではありません。

歴代の国王から崇敬され、カキン王国の繁栄を永続的に支える「守護神」のような存在になるという構想です。

しかし、ここで大きな疑問が残ります。

ベンジャミンの守護霊獣は、一体どのような能力を持っているのでしょうか。

なぜその能力を知ったベンジャミンは、「星を継ぐもの」と融合できると考えたのか。

そして本当に、ベンジャミンは肉体の死を超えてカキン王国に残ることができるのでしょうか。

今回はハンターハンター413話で明らかになったヒュリコフの行動と詛贄者(そえもの)の呪いを整理しながら、ベンジャミンが考えた「守護神構想」について考察します。

413話でベンジャミンが見いだした「守護神」という道

第1王子ベンジャミンは、これまで王位継承戦における最有力候補の一人でした。

軍事力。

私設兵。

本人の戦闘能力。

そして念能力「星を継ぐもの」。

あらゆる面で、他の王子を圧倒する力を持っています。

当然、ベンジャミン自身も次代国王になることを目指していました。

しかし413話で状況が大きく変わります。

ベンジャミンはTSK-17に感染。

発症後の経過から、自らの死が避けられないことを理解します。

普通ならば、ここで考えるのは延命でしょう。

治療法を探す。

感染の原因を突き止める。

あるいは残された時間で他の王子を排除する。

しかしベンジャミンは、そのさらに先を考えました。

自分の肉体が死ぬのであれば、別の形でカキンに残ればいい。

そこでベンジャミンが注目したのが、自身の守護霊獣と「星を継ぐもの」の融合です。

この二つを融合させることで、自分自身がカキン王国の新たな霊的根幹になれる。

壺中卵の儀に代わる存在となり、これからのカキン王国を支える。

ベンジャミンが考えたのは、国王になる道ではありません。

国王という地位そのものを超越する道だったのです。

ベンジャミンが見いだしたのは、一代の国王になる道ではなく、歴代国王を支える霊的な守護者となる可能性だった。

まず整理したい「呪い返し」と詛贄者の仕組み

ベンジャミンの守護神構想を考える前に、413話で描かれた「呪い返し」について整理しておく必要があります。

ここは非常に誤解しやすい部分です。

結論から言えば、呪い返しはベンジャミンの守護霊獣の能力ではないと考えられます。

関係しているのは、ビヨンド=ネテロが自らの実子たちへ仕込んだ呪いです。

ビヨンドは自らの子供たちを「詛贄者」として利用していました。

詛贄者は、特定の王子を標的とする呪いの媒体です。

詛贄者が死亡する。

すると死後さらに強まった念によって、標的となる王子へ呪いが向かう。

ビヨンドはこの仕組みを利用し、王位継承戦に参加する王子たちを呪殺する準備を進めていたと考えられます。

そしてヒュリコフもまた、ビヨンドの実子。

つまり詛贄者の一人でした。

ヒュリコフに仕込まれた呪いの標的は、第1王子ベンジャミンです。

本来ならば、

ヒュリコフが死亡する。

死後さらに強まった呪いが発動する。

呪いがベンジャミンへ向かう。

ベンジャミンが呪いによって死亡する。

という流れになるはずでした。

しかし、もしヒュリコフより先にベンジャミンが死亡したらどうなるのでしょうか。

呪いが発動した時点で、標的はすでに存在しません。

ベンジャミンを殺すために仕込まれた呪いは、行き先を失います。

その結果、呪いの媒体である詛贄者へ呪いが返る。

つまりヒュリコフ自身が、その呪いを受けることになる。

これが413話で語られた「呪い返し」の意味だと考えられます。

ベンジャミンがヒュリコフより先に死亡すれば、行き先を失ったビヨンドの呪いは詛贄者であるヒュリコフへ返る。これが「呪い返し」の仕組みだと考えられる。

ヒュリコフはなぜベンジャミンにTSK-17を噴霧したのか

ここまで整理すると、ヒュリコフがベンジャミンへTSK-17を噴霧した理由も見えてきます。

ヒュリコフは、自らが詛贄者であることを知っています。

そして自分に仕込まれた呪いの標的が、忠誠を誓うベンジャミンであることも理解していました。

自分が先に死ねば、ベンジャミンが呪われる。

ならばどうすればいいのか。

ベンジャミンを自分より先に死亡させる。

そうすれば、自分の死後に呪いが発動しても標的は存在しません。

行き場を失った呪いは、詛贄者であるヒュリコフ自身へ返る。

つまりヒュリコフは、自分が呪い返しを受ける未来を選んだのです。

一見すると、ベンジャミンへTSK-17を噴霧する行為は完全な裏切りに見えます。

しかしヒュリコフの視点では逆です。

ベンジャミンがビヨンドの呪いによって害されることを防ぐ。

そのために自らが呪いを引き受ける。

ヒュリコフは、自分の命よりもベンジャミンを優先しています。

ただし、ここで疑問が生まれます。

TSK-17によってベンジャミンを死なせるのであれば、結局ベンジャミンは死亡します。

それでは何を守ったことになるのでしょうか。

この疑問に関係するのが、ベンジャミンの守護霊獣です。

ベンジャミンの守護霊獣の能力はまだ明かされていない

413話で極めて重要なのが、ヒュリコフがベンジャミンの守護霊獣の能力を読み取っていたことです。

しかし注意したいのは、その具体的な能力内容が読者には明かされていない点です。

ヒュリコフは知っています。

そしてヒュリコフから説明を受けたベンジャミンも、その能力を理解しています。

しかし読者には、肝心の能力が伏せられている。

これはかなり意味深な描き方です。

さらに重要なのが、その直後のベンジャミンの思考です。

守護霊獣の能力を知ったベンジャミンは、自身の念能力「星を継ぐもの」との融合を考えます。

そして、その融合によって壺中卵の儀に代わる霊的根幹になれる可能性へたどり着く。

つまり守護霊獣の能力には、

「星を継ぐもの」と融合できる性質。

肉体の死を超える可能性。

カキン王国へ長期間残る可能性。

国家の霊的根幹になり得る性質。

少なくとも、これらのどれかに関係する特徴があると考えられます。

逆に言えば、413話はベンジャミンの守護霊獣の能力を説明していないのではありません。

「結果だけを先に見せている」のです。

能力を知ったベンジャミンが「守護神になれる」と考えた。

ならば、その思考から守護霊獣の能力を逆算できるのではないか。

ここが今回最大の考察ポイントです。

ヒュリコフの能力が守護霊獣を「補強」する

さらに重要なのが、ヒュリコフ自身の念能力です。

ヒュリコフは一定時間、対象のそばにいることで、その能力の詳細を読み取ることができます。

強力な能力ほど解析には時間がかかる。

読み取り中には発を使用できない。

さらに解析を中断すれば、積み重ねた時間が失われる可能性もある。

かなり大きな制約を伴う能力です。

しかし解析を完了した後、ヒュリコフは特殊な武具を作り出すことができます。

一つは、読み取った能力を破壊するための武具。

もう一つは、能力の弱点を補強するための武具です。

今回ヒュリコフが読み取ったのは、ベンジャミンの守護霊獣。

そして選んだのは「破壊」ではありません。

「補強」です。

つまりヒュリコフは、ベンジャミンの守護霊獣が持つ弱点を理解しています。

その上で、その弱点を埋めようとしている。

ここで重要なのは、ヒュリコフが単純に守護霊獣の戦闘能力を高めているわけではないという点です。

能力の弱点を補う。

つまり、本来なら成立しない状況でも能力を成立させる。

あるいは能力が抱えている制約や欠点を軽減する。

そのような補強である可能性があります。

もしベンジャミンの守護霊獣が「死後も残る可能性」を持ちながら、何らかの欠点によってそれを実現できない能力だったとすればどうでしょうか。

ヒュリコフの補強によって、その最後の穴が埋まる。

そして「星を継ぐもの」と融合する。

ベンジャミンが守護神構想へたどり着いた理由も見えてきます。

ヒュリコフはベンジャミンの守護霊獣の能力を読み取り、その弱点を補強した。具体的な能力が伏せられていること自体が、今後の重要な伏線なのかもしれない。

「星を継ぐもの」は死者の能力をベンジャミンへ残す

では、融合するもう一方の能力「星を継ぐもの」とは何なのでしょうか。

「星を継ぐもの」は、ベンジャミン自身の念能力です。

ベンジャミンに忠誠を誓った私設兵。

そしてベンジャミン軍学校を卒業するなど、一定の条件を満たした人物。

その人物が死亡した場合、念能力がベンジャミンへ継承されます。

つまり忠臣の肉体が死亡しても、その能力は失われません。

ベンジャミンの中に残る。

この能力の本質は、単純な能力コピーではないでしょう。

名前の通り「継承」です。

一人の人間が死ぬ。

しかし、その人物が持っていた力は次の存在へ引き継がれる。

死を終着点にしない能力なのです。

そしてカキン王国もまた、継承によって続いてきた国家です。

国王が死ぬ。

次の王が即位する。

さらに次の世代へ王位が継承される。

一人の王は死んでも、カキン王国は残る。

「星を継ぐもの」が持つ構造は、カキン王国そのものと非常によく似ています。

だからこそベンジャミンは、自らの能力を国家の霊的システムへ発展させられると考えたのかもしれません。

守護霊獣と「星を継ぐもの」はなぜ融合できるのか

413話最大の謎がここです。

ベンジャミンは、守護霊獣の能力を知った直後、「星を継ぐもの」との融合を考えています。

つまり二つの能力には、何らかの共通点があるはずです。

ただし、現時点で守護霊獣の具体的な能力は明かされていません。

そのため断定はできません。

しかしベンジャミンが導き出した結論から、ある程度の方向性は考えられます。

一つ目は「継承」。

守護霊獣にも、何かを次の存在へ引き継ぐ性質がある可能性です。

二つ目は「融合」。

複数の念や能力を一つにまとめる性質を持っている可能性があります。

三つ目は「永続」。

宿主の肉体が死亡しても、何らかの形で能力が残る可能性です。

そして四つ目が「守護」。

特定の人物ではなく、王家や国家そのものを対象として守る能力へ変化できる可能性があります。

ここで「星を継ぐもの」と融合する。

忠臣の死によって能力を受け継ぐ。

その能力を守護霊獣側へ統合する。

ベンジャミン本人が死亡しても、統合された念のシステムが残る。

もしこのような仕組みであれば、ベンジャミンが考えた「守護神」という言葉にもつながります。

重要なのは、守護霊獣の能力を勝手に決めつけないことです。

413話では、あえて能力が伏せられています。

しかし、その能力を知ったベンジャミンの結論は描かれている。

冨樫義博先生は、読者に「結論から能力を逆算させようとしている」のかもしれません。

なぜ壺中卵の儀に代わる「霊的根幹」になれるのか

ベンジャミンが自らを比較したのは、単なる守護霊獣ではありません。

壺中卵の儀です。

ここは非常に重要です。

壺中卵の儀は、カキン王国の王位継承を支えてきた巨大な霊的システムです。

王子が壺の儀式へ参加する。

守護霊獣の卵を与えられる。

王子たちが王位継承戦を行う。

そして次代の王が選ばれる。

つまり壺中卵の儀は、一人の念能力者の能力というより、カキン王国そのものに組み込まれた仕組みです。

何代にもわたって王位継承を支える。

王が変わっても儀式は残る。

次の世代でも機能する。

これが「霊的根幹」という言葉の意味なのでしょう。

ベンジャミンは、自分も同じ存在になれると考えた。

自分の肉体が死ぬ。

しかし守護霊獣と「星を継ぐもの」を融合した霊的システムは残る。

そのシステムがカキン王国を支える。

次の王を支える。

さらにその次の王も支える。

つまりベンジャミンは、一人の国王として歴史に名を残そうとしているのではありません。

カキン王国の仕組みそのものになろうとしているのです。

ベンジャミンが目指したのは壺中卵の儀による王位獲得ではなく、自らが壺中卵の儀に代わる新たな霊的根幹となることだった。

ベンジャミンは死後も本当に残ることができるのか

ただし、ここには最大の疑問があります。

ベンジャミンが死亡した後、本当に守護霊獣や「星を継ぐもの」は残るのでしょうか。

通常、守護霊獣は王子に寄生する存在です。

宿主が死亡すれば、守護霊獣も消滅すると考えるのが自然でしょう。

「星を継ぐもの」もベンジャミン本人の念能力です。

ベンジャミンが死亡すれば、通常なら能力も失われるはずです。

しかし『HUNTER×HUNTER』には「死後の念」があります。

強い執念。

強烈な感情。

達成されなかった目的。

そのような念は、能力者の死後も残ることがあります。

場合によっては、生前以上に強力になる。

今回のベンジャミンは、自分の死を明確に認識しています。

しかも死を恐れている様子はありません。

自分の子供を王にする。

自分はカキンの霊的根幹となる。

未来の国王を支える。

その目的は極めて明確です。

これほど強烈な意志を持ったまま死亡すれば、死後の念が発生する可能性は十分にあります。

さらにヒュリコフが守護霊獣の弱点を補強している。

そして「星を継ぐもの」と融合する。

もしかすると、この一連の準備はベンジャミンの念を「死後も残るシステム」へ変えるためのものなのかもしれません。

ただし現時点では、ここは考察です。

413話で明言されているのは、ベンジャミン自身がその可能性を見いだしたということ。

実際に成功するかどうかは、まだ分かりません。

ヒュリコフはベンジャミンの「死後」を守ろうとしたのか

ここまで考えると、ヒュリコフの忠誠の異常さがより明確になります。

ヒュリコフはベンジャミンを生かそうとしているのではありません。

少なくとも、肉体的な生存だけを最優先にはしていない。

自分にはビヨンドの呪いが仕込まれている。

自分が先に死ねば、ベンジャミンが呪われる。

ならばベンジャミンを先に死亡させる。

呪いを自分へ返す。

同時にベンジャミンの守護霊獣を解析する。

弱点を補強する。

その能力をベンジャミンへ伝える。

そしてベンジャミン自身が「星を継ぐもの」との融合へたどり着く。

結果としてヒュリコフは、

ベンジャミンの肉体的な死に関わりながら、

ベンジャミンが死後も残る可能性を作った人物

ということになります。

普通の忠臣なら、主君の命を守ろうとします。

ヒュリコフは違う。

主君の肉体より、主君の意志を残す。

ベンジャミンという存在を、一代の王子で終わらせない。

カキン王国の霊的根幹として永続させる。

ヒュリコフの忠誠は、ベンジャミンの「生」を守る忠誠ではありません。

ベンジャミンの「死後」を守る忠誠だったのかもしれません。

だからこそ413話のタイトルは「忠誠」なのでしょう。

ビヨンドはヒュリコフの忠誠まで計算していたのか

そして、どうしても気になるのがビヨンド=ネテロの存在です。

ヒュリコフはビヨンドの実子。

さらに詛贄者として、ベンジャミンを標的とする呪いを仕込まれていました。

しかしヒュリコフ本人が忠誠を誓ったのはベンジャミンです。

その結果、ヒュリコフはビヨンドの呪いを自分へ返そうとした。

さらにベンジャミンの守護霊獣を補強する。

そしてベンジャミンは、壺中卵の儀に代わる新たな霊的根幹という構想へたどり着きました。

結果だけを見ると奇妙です。

ビヨンドの息子が動く。

ベンジャミンが死を避けられない状況になる。

ベンジャミンの守護霊獣が補強される。

「星を継ぐもの」との融合が発想される。

壺中卵の儀に代わる新たな霊的システムの可能性が生まれる。

カキン王国の根幹そのものが変わる可能性が出てくる。

この一連の変化の中心にいるのが、ビヨンドの息子であるヒュリコフです。

もちろんヒュリコフがビヨンドの命令で動いているとは限りません。

むしろ413話では、ベンジャミンへの忠誠が強く描かれています。

しかし、

ヒュリコフの忠誠が本物であること。

そして、

その忠誠心までビヨンドの計画に利用されていること。

この二つは両立します。

ビヨンドがヒュリコフの性格を知っていた。

能力を知っていた。

ベンジャミンへの忠誠心も把握していた。

その上で詛贄者として配置していたのであればどうでしょうか。

ヒュリコフ本人に裏切りの意思は必要ありません。

忠誠心が強ければ強いほど、ベンジャミンのために極端な行動を取る。

そして、その行動によってカキンの霊的構造そのものが変わる。

もしビヨンドがそこまで計算していたのであれば、その計画は想像以上に深いものになります。

ベンジャミンは「王」ではなく「カキンそのもの」になる?

ベンジャミンは、王位を諦めたのでしょうか。

おそらく違います。

彼は王位よりも上にある存在を見つけたのだと思います。

国王は一代限りです。

どれほど強大な王でも、死亡すれば次の王へ地位を渡します。

しかしカキンの霊的根幹になれば話は違います。

次の王を支える。

その次の王も支える。

王朝が続く限り、カキン王国と共に存在し続ける。

歴代の国王から崇敬される。

それは一人の国王よりも長く、そして深く国家へ影響を与える存在です。

だからこそベンジャミンは、自分の子供を次代王にするという選択ができます。

自分が玉座に座る必要はない。

自分の血を引く者が王になる。

そして自分は、その王を霊的に支える。

ベンジャミンは「王になる」という目的を捨てたのではありません。

王という枠組みそのものを超えようとしているのです。

さらに言えば、ベンジャミン自身がカキン王国の霊的システムの一部になろうとしている。

王ではない。

守護霊獣でもない。

壺中卵の儀でもない。

それらを融合した、新たなカキンの根幹。

413話でベンジャミンが見いだした「守護神」とは、そのような存在なのではないでしょうか。

まとめ:ベンジャミンの守護霊獣の能力が最大の謎

413話で示されたベンジャミンの「守護神構想」。

その流れを整理すると、

ヒュリコフはビヨンドの実子であり詛贄者だった。

ヒュリコフに仕込まれた呪いの標的はベンジャミン。

ヒュリコフが先に死亡すれば、死後強まる呪いがベンジャミンへ向かう。

そこでヒュリコフはベンジャミンへTSK-17を噴霧。

ベンジャミンを先に死亡させることで、行き先を失った呪いを自分へ返そうとする。

一方でヒュリコフは、ベンジャミンの守護霊獣の能力を読み取っていた。

具体的な能力は読者には明かされていない。

ヒュリコフは守護霊獣の弱点を補強する。

能力を知ったベンジャミンは「星を継ぐもの」との融合を発想。

そして壺中卵の儀に代わるカキンの霊的根幹、すなわち「守護神」になる可能性を見いだした。

という流れになります。

ここで最大の謎は、やはりベンジャミンの守護霊獣の能力です。

なぜ「星を継ぐもの」と融合できるのか。

なぜ融合すれば、壺中卵の儀に代わる存在になれるのか。

なぜベンジャミンは、自分の死後もカキンを支えられると考えたのか。

その答えは、おそらくまだ明かされていない守護霊獣の能力にあります。

413話では能力そのものを伏せながら、その能力が生み出す「結論」だけが先に描かれました。

ベンジャミンは本当にカキンの守護神になるのか。

それとも彼の構想には、まだ本人すら気付いていない致命的な欠陥があるのか。

今後の王位継承戦を考える上で、ベンジャミンの守護霊獣の能力は最重要の謎の一つになったと言えるでしょう。



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