ハンターハンターネタバレ413話【確定】ベンジャミン死亡へ向かう!ヒュリコフの忠誠と『守護神』構想

HUNTERXHUNTER 413話(週刊少年ジャンプ2026年33号)で最初に語られるのが肉体が死亡した第9王子ハルケンブルグ。
しかし、その魂はバルサミルコの肉体に宿り、継承戦からはいまだ脱落していません。
一方、第1王子ベンジャミンにも異変が起きていました。
TSK-17への感染。
そして、その原因となったのはビヨンド=ネテロの息子でありながら、ベンジャミンに絶対的な忠誠を示す私設兵ヒュリコフでした。
さらにヒュリコフが読み取った、ベンジャミンの守護霊獣の能力。
ヒュリコフの能力によって強化される守護霊獣と、忠臣の念能力を受け継ぐ「星を継ぐもの」。
この二つが融合した時、ベンジャミンはある可能性へたどり着きます。
それは、単に次の国王になることではありません。
壺中卵の儀に代わり、カキン王国を永続させる新たな霊的根幹となること。
そして歴代の国王すら支える「守護神」のような存在になるという、王位継承戦そのものの意味を変えかねない構想でした。
またハンターハンター413話は、410話(ハンターハンター39巻の最終話)で突然発令された「特殊戒厳令」の裏側を描いたエピソードでもあります。
なぜベンジャミンは特殊戒厳令を発令したのか。
なぜ国王軍は王子たちを1001号室へ集め始めたのか。
ヒュリコフの「忠誠」は、本当にビヨンドの計画と無関係なのか。
そして、ベンジャミンが見いだした「国王を超越する存在」とは何なのか。
今回は『HUNTER×HUNTER』第413話「忠誠」のあらすじを整理しながら、ハルケンブルグの継承権、TSK-17感染の真相、ヒュリコフの念能力、ベンジャミンの守護霊獣、そしてカキン王国の新たな「守護神」構想について詳しく考察します。
413話は特殊戒厳令発令の30分前から始まる
まずハンターハンター413話の冒頭で描かれたのは、第9王子ハルケンブルグの葬儀です。
大勢の人々が見守る中、ハルケンブルグの棺が運ばれていきます。
しかし、場面はすぐにブラックホエール号の内部にある特殊な空間へと移りました。
そこにいたのは、カキン国王ナスビ=ホイコーロ。
ナスビが進んだ先には、中央の巨大な装置を囲むように配置された14基の棺が存在していました。
ちなみにすでに死んでいるのは8と10と12の王子です。
8がされされ、そして10がカチョウ、12がモモゼになります。
王子の人数と同じ、14基です。
そして時間は、特殊戒厳令発令30分前と示されています。
410話では、すでに特殊戒厳令が発令された後のブラックホエール号が描かれていました。
413話はそこから時間を巻き戻し、特殊戒厳令が発令されるまでの経緯を明かす回だったのです。

413話は、410話で描かれた特殊戒厳令の裏側を明かすエピソードだった。
ハルケンブルグは死んでいない? 継承戦の新たなルールが判明
14基の棺が置かれた空間では、ハルケンブルグについて重要な事実が語られます。
第8王子サレサレ、第10王子カチョウ、第12王子モモゼとは異なり、第9王子ハルケンブルグの「命の火」は消えていません。
その理由は、魂にありました。
ナスビは魂が肉体に宿ってあるならば継承権は失わないと説明しています。
ハルケンブルグ本人の肉体は死亡しました。
しかし、その魂はバルサミルコの肉体に存在しています。
そのため、継承戦のシステムは現在もハルケンブルグを生存中の王子として認識しているのでしょう。
413話最後の王子居住区の配置図でも、第8・第10・第12王子の部屋には大きな印が付けられている一方、第9王子の部屋には付いていません。
継承戦における脱落条件は、単純な肉体の死亡ではない。
魂が別の肉体に移動していても、王子の魂が存在する限り継承権は残る。
これは今後の継承戦を考える上で、非常に重要な新ルールです。
となると、姿だけは船内にあるカチョウについて、あれはやはり魂の存続にはなっていないことが明らかになりました。
バルサミルコの肉体にいるハルケンブルグ
一方、バルサミルコの肉体に入ったハルケンブルグも、自身の状態について考えていました。
死んだのは肉体だけ。
自分の魂はまだ存在している。
ここでハルケンブルグは、自身の能力が人格や魂を入れ替える性質を持っている可能性に気づきます。
ただし、ハルケンブルグ本人も能力の法則を完全には理解していません。
誰と誰の人格が入れ替わるのか。
矢を放った側と受けた側の関係はどうなっているのか。
次に能力を使用した場合、どの魂がどの肉体へ移動するのか。
ハルケンブルグ自身が、これから能力の仕組みを検証しようとしていました。
非常に強力な能力ではありますが、使用者本人にも制御できない部分が残されています。
この不確定要素は、今後ハルケンブルグ自身を追い詰める原因になるかもしれません。
突然の発熱と吐き気、ベンジャミンのTSK-17感染が判明
ベンジャミンの肉体に異変が起きました。
激しい吐き気。
発熱。
全身の倦怠感。
そして関節の痛み。
ベンジャミンは、その症状から生物兵器「TSK-17」への感染を疑います。
TSK-17は、感染してから症状が表れるまでの潜伏期間がおよそ6時間。
感染を成立させるには、噴霧した人物が標的の近くにいる必要があります。
ベンジャミンは感染時刻や完全感染距離を逆算し、自分が座っていた時にTSK-17を噴霧されたのではないかと推測しました。
しかし、保管されているTSK-17を確認すると、数が合いません。
バルサミルコが持ち出した一本は、まだ残されていました。
つまり、ベンジャミンを感染させたTSK-17は、それとは別に用意された可能性があります。
では、誰が兵器開発部からTSK-17を持ち出し、船内へ持ち込んだのか。
ベンジャミンは、私設兵や王妃直属兵を通した横流しを疑います。
そして一度は、自らの母が自分ではなく弟を選んだのではないかと考えました。
ここでいう弟とは第9王子のハルケンブルグということになります。
同じ第1王妃ウンマを母に持つ兄弟です。
つまりベンジャミンは、自分を排除してハルケンブルグを王にするため、母がTSK-17を用意した可能性まで疑ったのでしょう。
そして、実際に誰を王にさせたかったのかは次の発言からすでに本編で明かされています。
ベンジャミンにTSK-17を噴霧した犯人はヒュリコフだった
感染から発症までの時間と、TSK-17が確実に感染する距離。
それらを逆算したベンジャミンは、自分のすぐ近くにいたヒュリコフへ疑いを向けます。
そして、その疑いは間違っていませんでした。
ベンジャミンへTSK-17を噴霧したのは、ヒュリコフ本人です。
ここで非常に奇妙な状況が生まれます。
ヒュリコフは第1王子ベンジャミンの私設兵です。
これまで継承戦でも、ベンジャミンの命令に従って行動してきました。
その人物が、自らの主君へ致死性の生物兵器を使用した。
普通に考えれば、裏切りや寝返りを疑う場面でしょう。
しかしヒュリコフは、自身の行動がベンジャミンへの裏切りではないことを説明します。
ヒュリコフの忠誠先は、今も変わっていません。
国家と第1王子ベンジャミンです。
つまり413話で起きたのは、敵に寝返った部下による暗殺ではありません。
ベンジャミンへ忠誠を誓う人物が、自らの意思で主君を死に至らせる生物兵器を使用したのです。
なぜヒュリコフは、そのような行動を選んだのでしょうか。
ウンマ王妃はハルケンブルグを勝たせようとしていた
ヒュリコフの説明から、TSK-17を巡る背景が見えてきます。
第1王妃ウンマは、第9王子ハルケンブルグの勝利を目論んでいました。
そしてヒュリコフの説明では、ウンマ王妃が勝たせようとしている人物は第9王子ハルケンブルグです。
ドゥアズルが母親であると発表されていましたが、すでにウンマが実際の母親であることは語られています。
逆にドゥアズルの子供がおそらくツェリードニヒではないかと考えられています。
この辺りの実態は、まだ分かっていないことがあります。
ヒュリコフはウンマ王妃の策略を逆手に取った
ヒュリコフは、ウンマ王妃がハルケンブルグの勝利を目論んでいることを把握していました。
そして、その策略を逆手に取る形で行動します。
ここで重要なのは、ヒュリコフがベンジャミンへのTSK-17感染を防いだわけではないことです。
実際にベンジャミンは感染しています。
TSK-17の症状も現れており、残された時間は限られています。
つまりヒュリコフは、主君の命を救ったのではありません。
むしろ自らの手で、ベンジャミンを死へ向かわせました。
それでもヒュリコフは、自身の行動を裏切りとは考えていません。
なぜなら彼が守ろうとしているものは、単純なベンジャミンの生命ではないからでしょう。
第1王子を継承戦の勝者にすること。
ベンジャミンが掲げる国家の未来を実現すること。
そのためなら、自分の命だけでなく主君の命さえも計画の中へ組み込む。
ヒュリコフの忠誠は、「主君を生かす」という一般的な忠誠とは大きく異なります。
ベンジャミンが最終的に勝利するのであれば、自らが主君へTSK-17を噴霧することさえ選択肢になる。
413話のタイトルである「忠誠」は、この歪なまでの主従関係を表しているのかもしれません。
ただし、現時点でヒュリコフの行動の全てを「ベンジャミンに残り時間を知らせるため」と断定するのは危険でしょう。
重要なのは、ヒュリコフがウンマ側の思惑を理解した上で、その策略を利用し、それでも自分はベンジャミン側の人間だと明確にしている点です。
表面的な行動だけを見れば裏切り。
しかし本人の目的は、第1王子への忠誠。
この矛盾こそが、413話の重要な部分です。
しかもヒュリコフはビヨンド=ネテロの息子だった
そして、ヒュリコフを考える上でもう一つ忘れてはいけない事実があります。
ヒュリコフはビヨンド=ネテロの息子です。
つまりベンジャミンへTSK-17を噴霧した人物は、単なる第1王子私設兵ではありません。
継承戦の裏で長大な計画を進めてきたビヨンドの血を引く人物でもあります。
ここで413話の「忠誠」というテーマは、さらに複雑になります。
血縁だけを見れば、ヒュリコフはビヨンドの息子です。
しかし彼が忠誠を宣言した相手は、父ビヨンドではありません。
第1王子ベンジャミンです。
少なくとも413話で描かれたヒュリコフ本人の姿勢を見る限り、ベンジャミンへの忠誠は偽りには見えません。
自分がビヨンドの息子であるという事情がありながら、それでも国家と第1王子に仕える。
ここには、
「血のつながり」と「自らが選んだ忠誠」
という対比が存在します。

ビヨンドの息子であるヒュリコフは、父ではなく第1王子ベンジャミンへの忠誠を明確にしている。
ヒュリコフが恐れたのはベンジャミンの死ではなかった
ここで非常に重要なのが、ヒュリコフが何を守ろうとしていたのかです。
ベンジャミンはTSK-17に感染しました。
潜伏期間はおよそ6時間。
発症後の死亡までの時間も極めて短い。
この時点で、ベンジャミンの肉体を救うことは非常に難しい状況です。
しかしヒュリコフが本当に問題視していたのは、ベンジャミンの肉体的な死だけではありません。
ビヨンドが自分に仕込んだ、死後に発動する呪いです。
ヒュリコフの死を起点として発動する呪いがベンジャミンへ向かえば、守護霊獣の能力まで消滅する可能性がある。
ヒュリコフが最も避けたかったのは、この事態でした。
なぜならヒュリコフは、すでにベンジャミンの守護霊獣が持つ能力を読み取っていたからです。
そして、その能力がベンジャミンの死後に極めて重要な意味を持つと理解していました。
つまりヒュリコフが守ろうとしていたのは、
「生きているベンジャミン」
だけではありません。
「死後も残るベンジャミンの力」
だったのです。
ヒュリコフが利用した「呪い返し」とは何なのか
そこでヒュリコフが考えたのが、呪い返しです。
ここは誤解しやすい部分ですが、呪い返しはベンジャミンの守護霊獣の能力ではありません。
今回問題となっているのは、ビヨンドがヒュリコフに仕込んだ死後発動型の呪いです。
ヒュリコフが死亡すれば、呪いが発動する。
その標的はベンジャミン。
しかし呪いが発動した時点で、標的であるベンジャミンがすでに死亡していた場合はどうなるのか。
ヒュリコフは、呪いが標的を失い、自分へ返ってくる可能性を考えました。
その結果、自分は死亡する。
それでもベンジャミンの守護霊獣の能力が守られるのであれば構わない。
ヒュリコフは、その結末を受け入れています。
ここでTSK-17を噴霧した意味が大きく変わります。
ヒュリコフはベンジャミンを裏切ったのではありません。
ビヨンドの呪いがベンジャミンへ到達するよりも先に、TSK-17によってベンジャミンの肉体を死なせる。
そうすることで呪いの標的を失わせ、自分へ返す。
極めて危険な方法ですが、ヒュリコフにとってはベンジャミンの守護霊獣を守るための選択だったのです。
そしてヒュリコフは、自分が呪い返しによって死亡する未来すら受け入れていました。
主君のために自分が死ぬ。
言葉だけなら単純な忠誠です。
しかしヒュリコフの場合、自ら主君を死へ近づけ、その死後に残すべきものを守り、自分も死亡する覚悟を決めています。
413話で描かれた忠誠は、かなり異質なものです。
ヒュリコフが読み取ったベンジャミンの守護霊獣の能力
そして今回、もう一つ極めて重要な情報が明らかになりました。
ヒュリコフは、自身の念能力によってベンジャミンの守護霊獣の能力を読み取っています。
ヒュリコフの能力は、一定時間、標的のそばにいることで能力の詳細を解析するものです。
能力を読み取った後は、その能力を破壊するための武具、あるいは弱点を補強するための武具を作り出せます。
ただし能力を読み取っている間は、自ら発を使用できません。
さらに強い能力ほど解析には時間がかかり、武具の錬成中に解析を中断すると時間がリセットされる。
非常に大きな制約を持つ能力です。
ヒュリコフは、この能力を使ってベンジャミンの守護霊獣を解析しました。
そして選んだのは破壊ではありません。
補強です。
ベンジャミンの守護霊獣が持つ能力の弱点を把握し、その穴を埋めるための武具を作り出す。
つまりヒュリコフは、ベンジャミンの守護霊獣をより完成された状態へ近づけようとしているのです。
ここで重要なのは、単純な戦闘力の強化ではないという点です。
ヒュリコフは守護霊獣の能力そのものを読み取っています。
その上で、弱点を補強している。
ベンジャミンの死後にも重要な役割を果たす守護霊獣を、より完全な存在へ近づけているのです。

ヒュリコフはベンジャミンの守護霊獣を解析し、能力の弱点を補強する道を選んだ。
「星を継ぐもの」と守護霊獣の融合が意味するもの
ここからベンジャミンは、さらに驚くべき可能性へたどり着きます。
ベンジャミン自身の念能力「星を継ぐもの」。
この能力は、ベンジャミンに忠誠を誓った私設兵が死亡した際、その念能力を受け継ぐものです。
忠臣が死亡する。
その能力がベンジャミンへ継承される。
つまり「星を継ぐもの」は、死によって力を集積する能力です。
一方、ヒュリコフはベンジャミンの守護霊獣の能力を読み取り、その弱点を補強しようとしています。
ベンジャミンが考えたのは、この二つの融合です。
ヒュリコフが読み取った守護霊獣の能力。
そして「星を継ぐもの」。
この二つが融合すれば、自分は死後もカキン王国に残り続ける存在になれるのではないか。
ベンジャミンは、そこまで考えています。
これは単なる死後の念の話ではありません。
ベンジャミン自身が、カキン王国を霊的に支える存在になるという構想です。
ベンジャミンは壺中卵の儀に代わる「霊的根幹」になろうとしている
これまで王位継承戦は、次の国王を選ぶための儀式だと考えられてきました。
しかしベンジャミンは、そのさらに先を見ています。
カキン王国には、壺中卵の儀という巨大な霊的システムがあります。
王子たちは壺中卵の儀によって守護霊獣を得る。
そして継承戦を戦う。
これまでのカキン王国は、この仕組みによって王朝を維持してきたのでしょう。
しかしベンジャミンは、自分自身が壺中卵の儀に代わる存在になれる可能性を見いだしました。
守護霊獣の能力。
「星を継ぐもの」。
忠臣たちから受け継ぐ能力。
それらを融合する。
そして肉体が死亡した後も、カキン王国に残り続ける。
ベンジャミンが考えているのは、自分自身をカキンの新たな霊的根幹にすることです。
王になるのではありません。
王を支える存在になる。
しかも一代限りではない。
これから続く歴代の国王を霊的に支え続ける守護神になる。
だからこそベンジャミンは、自分の子供へ王位を継承するという選択が可能になります。
自分が王でなくてもいい。
自分の子供が王になる。
そして自分は、その王を背後から永続的に支える。
ベンジャミンが見いだしたのは、国王という地位すら超えた新たな権威なのです。

ベンジャミンは守護霊獣と「星を継ぐもの」の融合によって、壺中卵の儀に代わるカキンの新たな霊的根幹になる可能性を見いだした。
特殊戒厳令は「王になるため」ではなく新たな継承を完成させるためだった
ここまで整理すると、ベンジャミンが特殊戒厳令を発令した意味も変わって見えます。
ベンジャミンは、残された時間で単純に王子たちを殺そうとしているわけではありません。
まず自分の子供へ王位を継承する。
その上で、自分自身は守護霊獣と「星を継ぐもの」を融合した存在として残る。
新たな王。
そして新たな守護神。
この二つを成立させるために、継承戦を強制的に終わらせようとしているのです。
そのためには残る王子たちを排除しなければなりません。
ベンジャミンは特殊戒厳令を利用して、第1層の王子たちを1001号室へ集めようとしました。
さらに国王軍と司法を統合し、自らが指揮権を握ろうとしています。
410話では、この行動だけが先に描かれていました。
そのため当時は、死を目前にしたベンジャミンが強引に継承戦を終わらせようとしているように見えました。
しかし413話によって、その裏側が明らかになります。
ベンジャミンには、自分の死後まで含めた構想があった。
特殊戒厳令は、単なる最後の暴走ではありません。
自分の子供を王にする。
自分はカキンの守護神となる。
その新しい継承構造を完成させるための最終作戦だったのです。
ベンジャミンは守護神になる!「星を継ぐもの」と守護霊獣の融合を考察
413話の「忠誠」はベンジャミンとヒュリコフの物語だった
413話のタイトルは「忠誠」。
この言葉は、ヒュリコフの行動を最も端的に表しています。
ビヨンドの息子として生まれたヒュリコフ。
その体には、父によって死後発動する呪いが仕込まれていました。
しかしヒュリコフが忠誠を誓ったのはビヨンドではありません。
第1王子ベンジャミンです。
自らベンジャミンへTSK-17を使用する。
ビヨンドの呪いが守護霊獣へ及ぶことを防ぐ。
呪い返しによって自分が死亡する可能性を受け入れる。
さらに守護霊獣の能力を読み取り、その弱点を補強する。
すべてはベンジャミンが死後もカキン王国へ残るためです。
一方のベンジャミンもまた、自分自身の生存には執着していません。
子供へ王位を渡す。
自分は国家の霊的根幹となる。
そして未来のカキン王国を支え続ける。
二人が見ているのは、自分たちの命よりも先にあるカキン王国です。
もちろん、その思想が正しいかどうかは別の問題です。
しかし少なくとも二人の行動原理は一貫しています。
自分が生き残ることではない。
自分の信じるものを、死後も残すこと。
413話は、ベンジャミンとヒュリコフという二人の異常なまでの「忠誠」を描いたエピソードだったのではないでしょうか。
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