ハンターハンターネタバレ415話【最新速報・確定】ヒュリコフの呪いと特殊戒厳令の真相とクラピカの思案

『HUNTER×HUNTER』第415話「真偽」では、特殊戒厳令が発令されたブラックホエール号の混乱とともに、第一王子ベンジャミンの私設兵・ヒュリコフが抱えていた秘密が明かされました。

冒頭で描かれたのは、出航2か月前の出来事です。ヒュリコフは自身の念能力「鋼の錬金術師(コンボマスター)」によって、生まれた直後から自分の中に仕込まれていた呪いを検知していました。

一方、現在のベンジャミンは致死性の感染によって肉体の死が避けられない状態にあります。しかし彼は、その死をただ待っているわけではありません。特殊戒厳令を利用して王位継承戦を一気に終わらせ、さらに自らの死後もカキンを守る新たな仕組みを残そうとしています。

今回は、第415話のあらすじを振り返りながら、ヒュリコフの呪い、ビヨンドの真意、そしてベンジャミンが目指す「カキンの守護神」について考察します。

ハンターハンター415話「真偽」のあらすじ

物語は「出航2か月前」までさかのぼります。

第一王子ベンジャミンの私設兵であるヒュリコフの端末に、何者かから攻撃を受けているという警告が表示されました。これは通常の電子的な攻撃ではなく、念による干渉です。

ヒュリコフが「鋼の錬金術師」を起動すると、端末には「武器」「防具」「道具」という選択肢が表示されます。ヒュリコフが道具を選び、さらに「呪いを解く」を選択すると、能力に関係する人物としてヒュリコフ本人と、正体不明のもう一人が候補に挙がりました。

ここでヒュリコフは、自分に呪いを仕込んだ人物に心当たりがある様子を見せます。

ヒュリコフに呪いを仕込んだのはビヨンド

ヒュリコフは詛贄者だが、呪殺の対象となる王子はまだ判明していない

ヒュリコフが連絡した相手は、実の父親であるビヨンド=ネテロでした。

ビヨンドは、ヒュリコフが生まれてすぐに呪いを与えたことを認めます。そのうえで、王位継承戦にヒュリコフを参加させたのは、第一王子ベンジャミンを王位に就け、現在のカキンと良好な関係を維持するためだという趣旨の説明をしました。

しかし、ヒュリコフはその言葉を信用しません。

自分以外の人間を騙すには十分でも、自分を納得させるには説明が足りない。そう判断したヒュリコフは、「鋼の錬金術師」で呪いの正体とビヨンドの発言の真偽を確かめようとします。

ところが、呪いの解読には約365日、解呪薬の製作と具現化には約700日が必要だと表示されました。出航まで残り2か月しかない時点では、完全な解析も解呪も間に合いません。

この場面によって、ヒュリコフが後にベンジャミンへすべてを告白するまで、長期間にわたって呪いとビヨンドの計画を調べていたことが分かります。

ヒュリコフの「鋼の錬金術師」とは

「鋼の錬金術師(コンボマスター)」は、対象となる念能力を一定時間観察し、その能力を解析する特質系能力です。

解析した情報をもとに、対象の能力を破壊する武器、攻撃を防ぐ防具、能力を補強したり問題を解決したりする道具を具現化できます。今回、ヒュリコフは「道具」を選ぶことで、呪いを解く方法を探しました。

ただし、複雑で強力な能力ほど解析と錬成に時間がかかります。ビヨンドが何十年もかけて準備した死後強まる呪いは、「鋼の錬金術師」をもってしても短期間では処理できませんでした。

この能力の本当の重要性は、ヒュリコフ自身が使えることだけではありません。ベンジャミンに忠誠を誓う私設兵であるヒュリコフが死亡すれば、「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」によって、ベンジャミンがその能力を受け継ぐ可能性があります。

ヒュリコフは誰を呪殺する詛贄者なのか

ここで注意したいのは、ヒュリコフの呪いの標的がベンジャミンだと確定したわけではないことです。

ヒュリコフは、自らが死ぬことで強力な死後の念を発動させ、「王子の誰か一人」を呪殺する詛贄者です。しかし、呪殺される王子が誰なのかは、415話の時点でも明かされていません。

ビヨンドはベンジャミンを支援するためにヒュリコフを配置したと説明しています。これが真実なら、標的はベンジャミン以外の王子でしょう。

しかし、その説明が嘘ならば、ヒュリコフ自身がベンジャミンを呪殺するために第一王子の私設兵へ送り込まれた可能性も残ります。だからこそヒュリコフは、ビヨンドの説明を自分の能力で検証しようとしました。

ヒュリコフがベンジャミンをTSK-17へ感染させた行動も、この不確定性を前提に考える必要があります。

先にベンジャミンの肉体が死亡していれば、その後にヒュリコフが死んでも、ベンジャミンを対象とした呪いは成立しません。標的を失った呪いが詛贄者であるヒュリコフへ返る可能性があるため、ベンジャミンを呪殺から守る意味が生まれます。

つまりヒュリコフは、ベンジャミンが標的だと知っていたのではなく、「標的である可能性を排除できないため、先に対策した」と考えるのが自然です。

また当然ながら413話で明かされたウンマ王妃の策略を逆手にとったという事実も無視は出来ません。

あらゆる可能性から、これが最適と考えてのヒュリコフの行動です。

特殊戒厳令発令直前、クラピカは外部への連絡を準備

場面は現在へ戻り、出航11日目、特殊戒厳令が発令される25分前となります。

第14王子ワブルの居住区では、クラピカとオイト王妃が、ドローンを利用した高速宅配サービス「ヨロズヤ」について話していました。このヨロズヤはマフィアの1人が以前幻影旅団のサインをもらうべく「色紙」を依頼しようとしていた時に話に出ていたものです。これを利用してクラピカはゴンとキルアへ協力を求めるための葉書を準備し、外部へ情報を届けようとしています。

書くのはオイトであり、その連絡からゴンとキルアとの接触を行おうとするもの。

とはいえ一筋縄ではいきません。

そのまま出して、検閲の後に作戦がバレてしまえばワブル王子が危険にさらされる可能性もあるからです。

暗号を利用すると検閲で不審に思われる危険があるため、複数の葉書を利用して情報を分散させる方法が選ばれたようです。一部が紛失しても連絡が成立する仕組みや、二人だけが理解できる合流方法が含まれている可能性があります。

ただし、すでに船は暴風海域へ近づいており、外部とのやり取りに残された時間は多くありません。

ブラックホエール号に特殊戒厳令が発令

戒厳令の発令と同時に、各王子の移動、封鎖、拘束が始まった

ブラックホエール号全体に、特殊戒厳令の発令を告げる緊急放送が流れます。

「これは訓練ではない」という放送が繰り返され、国王軍は各王子の居住区を封鎖。王子、王妃、私設兵、ハンター協会員に対して、外出禁止や武装解除を命じます。

しかし、現場ではすでに複数の異変が起きていました。

第3王子チョウライと第7王子ルズールスの陣営では、王子や関係者の所在、移動先をめぐって混乱が発生します。兵士たちは、王子が軍の保護下を離れた理由を判断できず、共同生活や別区画への移動も疑います。

一方、第13王子マラヤームの居住区では、以前とは警戒態勢が変化していました。マラヤームの守護霊獣が作った別空間が維持されているなら、国王軍が戒厳令を根拠に踏み込んでも、本物の王子へ到達できない可能性があります。

ビスケはそれを念頭に出ずに籠城を考えます。

今の霊獣の空間は絶対的な不可侵領域であり、もしそうなら「一回限りの使用」という可能性もあるからです。

王子の身の安全を第一に考えるのなら、籠城が正解ということでしょう。

第14王子ワブルの居住区でも、軍はワブルとオイト王妃を保護対象として扱います。しかし、クラピカは軍の動きがあまりにも速いことに違和感を覚えました。

戒厳令の発令後に状況を確認して動いたのではなく、各部隊が事前に目的と行き先を知らされていたように見えるからです。

となれば、やはり本物のワブルを探しているというのも一つの理由であると考えられるのではないでしょうか。

バビマイナはベンジャミン王子の恩赦が下り、現状は替え玉の王子には責任能力ナシで処分保留となっています。

ただしオイトについては国儀侮辱罪と重不敬罪の嫌疑がかけられています。

とはいえ、本物のワブル王子の行方が判明するまでは次期国王太后の候補である可能性があるため処分は保留とのこと。

室内なら通常の行動が許されるようになりました。

まだオイトの息子であるワブルが継承戦突破の可能性を秘めているからということでしょう。(もし勝てばオイトが正式な国王の太后になる、そんな人物を軽々に処刑するなどの処罰はできない)

特殊戒厳令の本当の目的は王子の保護ではない

特殊戒厳令は、表向きには船内の治安を守り、王族を保護するための制度です。しかし、現在の国王軍を実質的に指揮しているのはベンジャミンです。

戒厳令下では、軍が王子の移動を制限し、武装解除を命じ、従わない者を拘束できます。抵抗や命令違反を理由にすれば、警告なしの攻撃さえ正当化されかねません。

そのため、今回の特殊戒厳令は王子を守る制度ではなく、残る王子たちを軍の管理下へ置き、王位継承戦を短時間で終わらせるための仕組みとして利用されていると考えられます。

ベンジャミンには、致死性感染による限られた時間しか残されていません。長期戦を続ける選択肢を失ったからこそ、法と軍事力の両方を利用して一気に決着をつけようとしているのでしょう。

これで王子をベンジャミンの元に一気に集めて、処理を開始。

もし王子の多くがここで死亡するようなことになれば、この王位継承戦も一気に進むことになりますが、そこまで簡単なことにはならないでしょう。

考察:ベンジャミンは死後にカキンの守護神となるのか

ベンジャミンが目指す最終形は示唆段階であり、実現の条件はまだ判明していない

ベンジャミンとヒュリコフが目指しているのは、単にベンジャミンを次の国王にすることではありません。

ヒュリコフは、ベンジャミンの念能力と守護霊獣の性質を解析したうえで、自分の「鋼の錬金術師」を託すことを提案しました。これらの能力を組み合わせることで、ベンジャミンは肉体の死後もカキンを守り続ける存在になれる可能性があります。

従来のカキンは、壺中卵の儀によって王子を競わせ、生き残った一人を次代の王にすることで国家を存続させてきました。

しかしベンジャミンが、私設兵の能力、守護霊獣、死後強まる念を一つの恒久的なシステムへ変えられるなら、王が代替わりするたびに壺中卵の儀を繰り返す必要がなくなるかもしれません。

ベンジャミンは「王になる者」ではなく、死後も国を支える「カキンそのものの根幹」になろうとしているのです。

ただし、これはまだヒュリコフとベンジャミンが描いた構想であり、実際に能力がその通り発動するとは確定していません。守護霊獣は王位継承戦の参加者を守る存在であり、ベンジャミンの肉体が死亡した後も維持されるのか、王位継承戦の終了後にも残るのかという問題があります。

また、「鋼の錬金術師」を継承したベンジャミンが、自分自身の守護霊獣を補強できるのかも不明です。計画の成否は、死後に残る能力と守護霊獣の関係にかかっています。

考察:ビヨンドは本当にベンジャミンを支援しているのか

415話の題名「真偽」が最も強く関係するのは、ビヨンドの説明でしょう。

ビヨンドは、第一王子を王位に就け、カキンの現体制と良好な関係を維持するためにヒュリコフを送り込んだと語りました。一見すると合理的ですが、ビヨンドには王位継承戦に複数の実子と詛贄者を仕込んだ、より大規模な計画があります。

ヒュリコフの呪いの標的が不明である以上、ビヨンドの発言をそのまま事実として扱うことはできません。

考えられるのは、次の三つです。

  1. ビヨンドの説明どおり、ヒュリコフはベンジャミンを補佐し、別の王子を排除するための詛贄者だった。
  2. ヒュリコフはベンジャミンを呪殺するために、最も近い私設兵として送り込まれた。
  3. ベンジャミンの勝敗はビヨンドの最終目的ではなく、継承戦そのものを利用してカキンの国家構造を変えることが目的だった。

現段階でどれか一つに断定することはできません。しかし、ヒュリコフがベンジャミンを先に死亡させる道を選んだことで、少なくとも「ヒュリコフの死によってベンジャミンが呪殺される」という展開には対策が施されました。

ヒュリコフは、ビヨンドから与えられた呪いを消せなかった代わりに、その発動条件を逆手に取ったのだと考えられます。

考察:クラピカが感じた戒厳令の違和感

415話の終盤でクラピカが注目したのは、軍の展開速度です。

戒厳令発令後、命令を受けてから各部隊が状況を確認したのであれば、これほど短時間で王子区画を封鎖し、それぞれ異なる行動へ移ることは難しいはずです。

これは、ベンジャミン陣営が発令前から各王子への対応を決め、私設兵や国王軍へ指示を出していたことを示しています。

同時に、チョウライやルズールスなど、戒厳令を予測して先に動いた王子側もいるようです。ベンジャミンが王子を一か所へ集めようとしているなら、移動した王子たちはその包囲から逃れようとしている可能性があります。

今後の焦点は、誰が軍の指定する場所へ従い、誰が別の区画へ逃れ、誰が戒厳令に反して戦うのかです。

ハンターハンター415話まとめ

第415話では、出航2か月前からヒュリコフがビヨンドの呪いを調査していたことが明らかになりました。

ヒュリコフは、自分が死ぬことで王子の誰かを呪殺する詛贄者です。ただし、その標的はまだ判明しておらず、ベンジャミンが標的である可能性も否定できません。

その不確定要素を封じるため、ヒュリコフはベンジャミンをTSK-17へ感染させ、呪いとは別の原因で先に肉体を死なせる道を選びました。さらに、自身の能力をベンジャミンへ託し、壺中卵の儀に代わるカキンの新たな守護システムを作ろうとしています。

そして現在、死が迫るベンジャミンは特殊戒厳令を発令。軍事力によって残る王子を制圧し、王位継承戦を短時間で終わらせようと動き始めました。

ビヨンドの言葉は真実なのか。ヒュリコフの呪いは誰を狙っているのか。ベンジャミンは死後、本当にカキンの守護神となれるのか。

第415話「真偽」は、これまで隠されていた計画を明かしながら、その核心だけは依然として伏せた一話だったといえるでしょう。



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