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• 2019.1.31
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MOMO(新連載)1話の感想｜現代を背景にした吸血鬼(ヴァンパイア)ハンター物語！

(杉戸アキラ先生/集英社/MOMO)

ヤンジャン9号から連載された
杉戸アキラ先生の描くMOMOという物語。

最初に幼女的な可愛い女の子が
登場したので、
この幼女と何かしら協力しながら
進んでいくのかと思われる。

1話では主人公である御子神京吾が
吸血鬼(ヴァンパイア)ハンターだった
というのが分かる話になっている。

10年前に殺された嫁への復讐を
自分自身の手で行おうとしている。

1話の最後には追い求めた
二つの顔を持つ吸血鬼に出会えている。

話を振り返ってポイントを
見てみよう。

※ネタバレがあります。
読まれた方を対象にした構成と
なっておりますので、
未読の方は本編を呼んでからご覧下さい。

表紙に登場する少女

最初の描写で登場する下着の少女。

これが吸血鬼なのはほぼ確実と
言っていいだろう。

今日からあなたも
-少女の吸血鬼-
(杉戸アキラ先生/MOMO1話)

この言葉からも分かる様に
御子神は吸血鬼となっていく
ということなのかもしれない。

吸血鬼殺人

最初は今月に入って3件目となる
吸血殺人の現場から始まる。

登場する主人公が元捜査一課で
ありながら、
今では使えないおっさんと陰口を
叩かれてしまう男として登場。

名前は御子神京吾。

しかし、
現場に入るための手帳を持ち合わせて
おらず仲間に救われて何とか中に
入ることが出来る。

危うく公務執行妨害で
逮捕される事になっていた。

コメディ調も織り交ぜていて
楽しませてくれる描写だと感じたが
後半でこの刑事が大きく関わっている
事も分かってくると、
描写一つ一つにも意味をもたせている
と感じさせる。

何より現場に入ってからは
かなり優秀と思える言動もある。

飲んでいたのは血液

空けられたボトルにワイングラス。

被害者の口の中を調べて、
犯人が血液を飲んでいた事を
推測した京吾。

グラスの唇紋を取って置くように
伝えている。

指紋はよく聞くが、
唇紋なるものがあるとは知らなかった。

インドの歯科学の研究者によると
唇紋で犯人の特定が可能だという。

指紋ほどの効果は無いにしても、
90％程であたりを付けられる様子。

現場の外にいた少女

現場で京吾たちが分析を
やっている時に外で雨に濡れて
立っていた少女。

最初に登場した少女で
間違いないだろう。

1話の段階ではまだどのように
絡んでくるのか分かっていない。

世間ではVと呼ばれる

世間ではこの一連の事件の犯人を
Vと呼んでいる。

ヴァンパイアに由来する。

同僚の中宮がVが本当に存在すると
考え始めているが、
御子神は否定する。

現実には自分がヴァンパイアハンターに
なっているのだが、
他の人間を危険に晒したくないという
気持ちがあるのか。

少なくとも中宮の前では
吸血鬼の存在を否定している。

つらいよ、
いるはずのないモノを探すのは。
-御子神京吾-
(杉戸アキラ先生/MOMO1話)

巻き込みたくないという気持ちから
出ている言葉でもあるだろうが、
自分の妻を殺した吸血鬼が見つからない
苦しみにも感じられる。

10年前に殺された妻

あまりの悲劇に声も出ない。

陽子という京吾の妻。

ある日自宅に帰ると、
首が無くなった状態で椅子に
座らされていた。

そこで現れたのが、
顔が二つある吸血鬼。

これが京吾にとって仇となる
相手になってくる。

10年経った今でも
この吸血鬼を探し出せて
いないということは後半で
分かってきた。

ヴァンパイアハンターとして

京吾は妻殺しの相手である
二つの顔を持つ吸血鬼を見つけて
復讐するためにいかがわしい世界に
飛び込んで吸血鬼との戦い方を
マスターした様子。

銀の剣など、
まさにヴァンパイアハンターそのものと
呼べる装備をした状態で、
一人の吸血鬼を殺す。

この吸血鬼というのが最初に
公務執行妨害で逮捕されそうに
なった男だった。

これだけ身近に存在していると
考えるなら、
この世界に恐ろしい量の吸血鬼が
隠れていると言っていい。

同僚の誰かも吸血鬼という可能性は
ゼロではない。

銀の剣は吸血鬼の心臓にさせば
弾け飛んで死ぬというのが分かっている。

映画ブレイドとはちょっと違うか。

舌の形状が特殊

京吾に捕まった吸血鬼が
自分の首を捻じ曲げて抵抗するシーン。

ここで舌を出しているが、
かなり特殊な形状と言える。

同じ様に感じる部分では、
やはり東京喰種ではないか。

舌が赫子と同じ様な役割を
担っていく事になるのかもしれない。

吸血鬼をVと呼ぶ辺りも
何となく同じ雰囲気を醸し出す。

何より、
人に溶け込みながら生きている辺りと
捕食対象が人間というのも似ている。

同じ様に人気が出るかも注目したい。

10年ぶりの再開

警察をしていた吸血鬼を倒した 京吾の背後に現れる二つの顔を持つ吸血鬼。

やっと出会えたと言えるが、 二つの顔を持つ吸血鬼もまた 妻の死から10年寝かせた血を すすりに来たという事だろう。

復讐の相手を目の前にして、 京吾の気持ちは昂ぶっている。

勝負の行方は2話に委ねられた。

御子神京吾は吸血鬼なのか

吸血鬼の特徴というもので 世の中に出回っているものが幾つかある。

その一つの大きな特徴で 吸血鬼に噛まれた人物は 同じ様に吸血鬼になるというもの。

御子神京吾はこの二つの顔を持つ吸血鬼に 肩を噛まれていた。

京吾はすでに吸血鬼という 可能性もある。

もしくはその設定そのものが 無くなっている場合。

しかし、 最初の描写で少女に噛まれている 京吾に対して「今日からあなたも」 というフレーズ。

吸血鬼が意図して相手を吸血鬼に させる方法があるという事だろうか。

MOMO1話を読んだ感想

絵も綺麗で見やすく、 設定はありがちでも主人公が 38歳のおっさんという部分や そこに現れる少女というアンバランス。

全体的に面白さを感じさせる。

何より、 復讐の相手が早々に現れて 展開速度が読み手に速度感を持たせる。

2話以降も同じ様に速度ある展開で 一気にヴァンパイアハンターの世界に 引き込んで欲しいと感じる。

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