血の轍ネタバレ116話【感想と考察】ママとの因縁。父親の手紙で見えた「東京」の文字
血の轍116話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
ママ(静子)の連絡先。
焼き払っても脳に残った「東京」の文字。
遺骨を持って向かうのは、あの事件が起こり、全てが終わり、空虚な日々が始まった群馬です。
群馬で骨をお墓に入れたら、遂にママとの因縁に決着か。
焼いた手紙
静子の連絡先。
これについて父親は「アレ以来会っていない」と母親という役割を捨てた静子の情報。
その最後の住所が載っていて「東京」の文字まで見て、その部分を切って焼いてしまいました。
まさか今、静一が住んでいる東京にいるとは。
静一にとっては捨てた人間、捨てられた人間。
でも心の中にはママがずっと蔓延っているのでしょう。
破って焼いたことが、その感情を強く残している証拠でもあります。
執着は強引に断ち切ってどうにかなるものでもありません。
一度しっかりと見つめ直す意味があるでしょう。
遺骨を持って東京へ
簡易な葬儀を催し、父親を火葬しました。
そして遺骨の状態となった父親。
これで自分を見る人は一人もいなくなったと感じたところで思い出す「東京」の文字です。
すでにその文字に取り憑かれてしまっている静一。
このまま黙って過ごせるはずもありません。
今そこにいるのかは分からないと父親の手紙にありましたが、それでも行って全てに終止符を打たないとどうにもならない静一。
しかし逃げるように遺骨を持ったまま電車に乗りました。
全てが終わった、いや始まった場所ということなので、向かうのは群馬ということでしょう。
そう簡単には見つからない
血の轍116話は群馬に向かうところで終わりました。
そして血の轍117話で遺骨をお墓に入れて、過去と向き合うことになりそうです。
その後で母親探しでしょうか。
見えたのは「東京都」と「2-15」あたりまでです。
他は不明。
それだけで探し当てられるとは到底思えない状況。
ママもそれなりの年齢になっているはず。
もし他の家族がいたら、そこに息子がいて、ママと仲良くしていたら。
静一はそこで何を考えるのでしょうか。
精神が次の段階に進むのか、それともママからの離脱が完了するのか。
完全に崩壊することも考えられます。
ただあれだけの情報でしっかりと会えることもないでしょう。
まずは遺骨をお墓にいれるべく群馬に向かっているところ。
この場所、しげるを殺してしまったあの場所で、静一は改めて何を思うのでしょうか。
この群馬の地で改めて過去の自分と決別し、今の自分を取り戻せなければ静子と会ったところで精神が崩壊するだけでしょう。
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