血の轍ネタバレ117話【感想と考察】吹石とお墓で再会!娘二人と幸せな家庭
血の轍117話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
納骨を終わらせた静一。
全てが終わって、どうやっていなくなろうと考えているところ。
そこで出会う女性。
涙ボクロにショートボブの可愛い顔は吹石のものです。
静一の最初で最後の彼女
マザコンが炸裂したせいで、結局は別れることになった吹石。
静一にとって最初で最後の自分を好きになってくれた女性と言えます。
納骨を終わらせた静一は「どうやっていなくなろう」と考えているところ。
全てが終わって、後は死ぬだけって考えているのでしょう。
そこで再会したのが吹石でした。
「付き合って」と告白して、彼女になり、キスをして、雨の日の高架下で続きをしようとしたところでママの元へ走り去った静一。
究極のマザコンを発動させた静一に置き去りにされた吹石です。
若き日の失恋の記憶があるかもしれませんが、小さな町ですからその後の静一のことも知っているはず。
そう考えると、あそこで逃げられて良かったとも思えるかもしれません。
吹石は二児の母になっている
一時にせよ付き合うことになった静一と吹石。
しかも感情的には吹石が静一を好きという状況でした。
あれが静一にとっては女性と繋がりを持てる最後の機会だったと言えるかもしれません。
あの時、もし母親離れをしていれば、今のような状況に追い込まれることはなかったでしょう。
やはり育ちの段階でマザコンという心理は形成されていくのでしょうか。
毒親の怖ろしさを感じさせてくれる「あの日君は何をした」もマザコンのエグさが分かるので聞いてみて下さい(Audibleアリ)。
そんな吹石ですが、今では可愛い娘が二人いる二児の母になっていました。
お墓で出くわしたので、父親が死んでいるのでしょうか。
振り向きざまに静一に気付いた感じもありました。
そこで血の轍117話は終わっていましたが、中年になった静一が今更どんな声をかけるのか。
いや、静一の性格を考えれば自分から声はかけないかもしれません。
吹石とは何もなく、ただママを思い出す
母親への偏愛が究極までに突き上げている静一です。
吹石を見て、過去を思い出し、ママを思い出すのかもしれません。
ギリギリ「東京」という文字だけを見た静一でしたから、この吹石との再会はママと再会したい気持ちを助長させるのではないかと思えます。
自分を完全に捨てたママ。
静一を愛していなかったママ。
今は老けているであろうママ。
そんなママに対してもう一度愛情が欲しいと心の底では願っているであろう静一。
普通の感覚でいると物凄い気持ち悪さを感じてしまうところですが、昔の彼女に会ってママを思い出すくらいのことは静一はしてしまう気がします。
吹石との会話があるのかどうか。
この点で静一の精神の成長がどの程度あるのかが伺い知れるところです。
あったとしても吹石から声をかけて、少し話す程度だとすれば何の成長もなかったと考えていいでしょう。
文字通り時が止まり、何もなく生き続けただけの静一。
逃れられないママへの執着を断ち切る意味で、今一度ママに会う覚悟をするのかもしれません。
血の轍の結末も近い気がしますが、最後の最後までどんな展開で終幕するのか全く読めない状況です。
マンガ好き
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