宿儺はなぜ伏黒恵を助けるのか!受肉でラスボス化した|呪術廻戦考察
宿儺はなぜ伏黒恵を助けるのでしょうか。
伏黒恵と両面宿儺の関係を考察していきます。
八握剣異戒神将魔虚羅からも助ける宿儺
。
呪術廻戦14巻で初めて使った伏黒恵の奥の手である八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)。
何度か登場していた「布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)」から出した式神です。
式神は誰でも出せますが、調伏しないと使えません。
※調伏とは・・・
1.心と身との調和につとめ、悪行にうちかつこと。
2.密教で、五大明王などを本尊として法を修し、魔障を打ち破ること。
(Oxford Languagesの定義)
伏黒恵は出血が多すぎる状態で出会した重茂という伊地知を刺した呪詛師と複数人での調伏の儀を行いました。
歴代十種影法術師の中にコイツを調伏できた奴は1人もいないという代物で完全なる化け物。
自分も死ぬ気で出した八握剣異戒神将魔虚羅です。
自分の命すらかけるまさに奥の手である式神ですが、伏黒恵は一撃で壁に激突され瀕死となりました。
そこに駆けつけるのが両面宿儺です。
裏梅との会話を打ち切ってまで「急用だ」と向かいました。
⇒裏梅の正体が判明するか
明確に「オマエにはやってもらわねばならんことがある」と言っています。
伏黒恵は自分自身の復活に絶対に必要な存在であるという事なのでしょうか。
それとも全く別の考えたあるのかもしれません。
※追記※
呪術廻戦212話で伏黒恵に受肉をした宿儺。結果的に宿儺は伏黒恵との受肉を目的としていて、それが理由で生かしたことが判明しました。
禅院家と五条家の戦い
同じく呪術廻戦14巻で伏黒恵が五条悟との会話を回想しているシーンがあります。
禅院家と五条家の仲が悪い理由について悟が話します。
江戸時代? 慶長? 忘れたけど、そん時の頭首同士がね、御前試合で本気で殺し合って両方死んだの。
-五条悟-
(呪術廻戦14巻)
その時の当主というのが五条家からは悟と同じ六眼持ちの無下限呪術使いで相手は伏黒恵と同じ「十種影法術師」でした。
五条悟が伏黒恵に関しては「自分と同レベルの最強の呪術師になれる」ことを示した瞬間です。
確かに伏黒恵の才能は尋常ならざるものを感じます。
※追記※
最強の呪術師である五条悟に勝利する可能性を考えると伏黒恵との受肉は理にかなっていると言えるでしょう。
呪術廻戦212話で虎杖と1分間だけ入れ替わった宿儺が指を千切って食べさせ、伏黒恵との受肉に成功しています。
これで宿儺は「もし五条悟を復活されたとしても」勝利する可能性が出てきたことになります。
禪院家の術式が使えるとすればという感覚になりますが、実はそれも違うでしょう。
そもそも先述の話は「禪院家の術式が凄くて五条家を倒せたのか」は分かっていません。
別の理由が存在していることも十分考えられます。
真希もモンスター化しているので、それを考えても禪院という血筋に呪術世界を改変させてしまうような何か大きな力があるのかもしれません。
宿儺も重要性に気付いたのは出会ってから
宿儺が最初に伏黒恵と対峙した時は重要だとは思っていませんでした。
単純な式神使いではなく影を媒体にしている事に興味を引かれた様子でした。
これが十種影法術師であり、禪院家の術式であるのはすぐに分かったのでしょう。
その上で今の状況は「宝の持ち腐れだ」と言い切る宿儺です。
実際この段階では宿儺も別段の興味は無さそうな様子でした。
しかし伏黒恵が「俺は不平等に人を助ける」と姉の思いを感じ取って呪力を込めた時にビリビリと宿儺は驚いた表情を見せました。
この伏黒恵という存在が重要な役割を担うと理解した可能性が高いでしょう。
序盤の一つの場面に過ぎませんが、術式というよりも伏黒恵の持つ何か別の力に気付き「後々こいつと受肉すべき」と考えたのかもしれません。
不完全ながら領域展開を使う
伏黒恵は五条悟に「本気の出し方を知らないでしょ」と言われていました。
キミは自他を過小評価した材料でしか組み立てができない。
少し未来の強くなった自分を想像できない。
君の奥の手のせいかな。
最悪自分が死ねば全てが解決できると思ってる。
それじゃ僕どころか七海にもなれないよ。
「死んで勝つ」と「死んでも勝つ」は全然違うよ、恵。
-五条悟-
(呪術廻戦7巻)
芥見下々先生は冨樫義博先生のHUNTER×HUNTERに影響を受けていると言われています。
このシーンを見るとキルアを想像せざるを得ないでしょう。
実際の自分を過小評価して最悪のケースでも勝利出来るパターンで戦いを構築してしまうキルアです。
兄の針が額の部分に刺されていたからでした。
同じ様に五条悟は恵の額を弾いています。
この回想の後で限界を超えた未来の自分を想像して領域展開を行います。
ちなみに領域展開は一握りの呪術師にしか到達出来ない呪力の極みと言える代物だと七海が解説していました。
呪力で構築した生得領域内で必殺の術式を必中必殺へと昇華する。
私の到達できなかった呪術の極地。
-七海-
(呪術廻戦4巻)
真人VS七海&虎杖戦で自閉円頓裹を使った真人に対しての七海の感想です。
一級呪術師でも領域展開を使える者などいません。
実際に東堂も九十九由基直伝の簡易領域は可能でしたが、領域展開には至っていません。
メカ丸もシン・陰流の簡易領域を使用し、冥冥も領域内で憂憂のシン・陰流の簡易領域によって疱瘡神への処理が可能になりました。
数々の一級呪術師が登場していますが、領域展開を使ったのは五条悟と伏黒恵、そして両面宿儺の3人だけです。
伏黒恵が使った領域展開は不完全ではありましたが潜在能力の高さを感じ取れました。
これによって至る所から式神を出し続けられる状態になり、宿儺の指を手にした特級呪霊に勝利する事が出来ました。
領域展開を不完全ながらに取得した伏黒恵に対しても宿儺は「それでいい」と言っています。
成長した先で最強の呪術師となるのを待っている様にも思えました。
五条悟に勝てる力を手にする
呪術廻戦212話で伏黒恵との受肉に成功した宿儺です。
宿儺は裏梅に対して「俺が自由になるのもそう遠い話ではない」と言いました。
五条悟は現状宿儺でも倒せると自負している最強の呪術師です。
獄門疆の裏から五条悟が復活を成し得ても「勝てない存在になっておく必要」というのがどこかにあったはずです。
伏黒恵の力は五条家に勝利した血筋であり、それに匹敵または凌駕するものと考えたのかもしれません。
虎杖は宿儺の器として存在していました。
指を食べても自我を保てるという驚異の器だけに宿儺としては好都合でもあり、逆に厄介な存在でもありました。
その器である虎杖の自我を殺さなければ完全な顕現は出来ませんが、それが不可能な状況。
※これを賭けと評して伏黒恵への移行を行ったのが呪術廻戦212話でした。
本来は虎杖が全ての宿儺の指を取り込んだ後に倒せるのは五条悟だけでした。
まだ全ての指を手にしていませんが、これで宿儺は五条にも勝てる可能性のある伏黒恵の体を手にしています。
五条悟は強すぎる故の封印ですが、伏黒恵も同等の強さに昇華する可能性を秘めています。
結果的に伏黒恵の体を手にした宿儺こそが「ラスボス」ということになりそうです。
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