進撃の巨人考察|ユミルとは何者か!顎の巨人を継承で死亡!無垢の巨人から知性巨人へ

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今回は始祖ユミルではなくエレンと同期の104期生ユミルについてお伝えします。

進撃の巨人 ユミルの自由を手にした表情

進撃の巨人/諫山創先生/講談社
ユミルの自由を手にした表情

最終的にユミルは継承した(マルセルから奪い取った)顎の巨人(アギトのきょじん)を本来持っていた人物の弟であるポルコ・ガリアードに渡して死亡します。

ユミルとは、元マーレ人で孤児から崇拝の対象となる「ユミル」の名を突然に与えられ人生を翻弄させられた女性です。

マーレ政府のエルディア人弾圧によってパラディ島で無垢の巨人にさせられ60年以上彷徨い続けました。

ライナー達と共に始祖の巨人奪還で来ていたマルセルを食べた事で知性の巨人(顎の巨人)となります。

第2の人生を壁内で過ごす予定でしたが、クリスタとの出会いで変化。

結果的に巨人の姿を晒し、ライナーと共にマーレに戻り、マルセルの弟であるポルコに顎の巨人を継承。

エルディアとマーレの間で翻弄され続けた一人の女性こそがユミルと言えそうです。

ユミルのマーレでの素性

ユミルは元々マーレで名前も無い孤児でした。

食うモノも屋根のある寝る場所すらない過酷な状況です。

そのユミルを始祖ユミルを信仰しているエルディア人に担がれて「ユミル」を演じる事になります。

この謎の男はなぜ見ず知らずの少女にユミルとつけたのか。

信仰心を煽る意味で偶像崇拝と等しいユミル本体を存在させる必要があったとも取れます。

単純にユミルを担ぐ事で宗教的な布施のようなものを集めていた可能性もあるでしょう。

結局、その名のお陰でユミルは寝食を手にします。

ユミルという名のお陰で孤児の時には道端でひもじくしていても見てみぬ振りしていた大人達まで膝をついて崇める様になります。

それだけにユミルもこの名前を得た事での喜びは一入だったに違いありません。

しかしそんな状況が長く続くはずもありません。

マーレ政府に発見された事で島流しに近いパラディ島での無垢の巨人の刑に処されます。

60年さまよい続けた無垢の巨人

ユミルは無垢の巨人になった後、約60年間彷徨っていました。

この彷徨っていた時にライナーとアニ、ベルトルトとマルセルがパラディ島の始祖の巨人奪還計画で壁外から壁に向かっていたのです。

この時にマルセルを食べ、顎の巨人を奪う結果となります。

進撃の巨人94話 無垢の巨人ユミルがマルセル・ガリアードを喰らう

進撃の巨人94話/諫山創先生/講談社
無垢の巨人ユミルがマルセル・ガリアードを喰らう

ライナーとベルトルトがユミル=マルセルを食べた巨人だったと認識するのは、ジークが壁内で巨人を発生させた時です。

古城(ウドガルド城)に立て籠もっている際、クリスタを助けるためにユミルは自ら巨人の姿を晒します。

この時点でライナーとベルトルトがユミルがマルセルを食べたのだと判明しました。

クリスタがユミルを変えた

また、公式ではユミルの年齢が17歳となっていますが、現実に最低でも+60年はしなければなりません。

とは言え、無垢の巨人の時に何かを学んでいる訳でもなく社会生活をしているでもありません。

精神年齢が増したりといった現象は起こらないと考えていいでしょう。

ユミルは知性の巨人となった後、壁の中で第2の人生を自由に生きると決意します。

そんな想いもクリスタとの出会いにより感情の変化が訪れます。

ユミルはマルセルの弟に食われる

ユミルはライナー達と共にマーレに戻り、マルセルの弟だったポルコ・ガリアードに食われ顎の巨人を継承させます。

進撃の巨人117話 ガビとピークの繋がれた手錠を外す(手首ごと)

進撃の巨人117話/諫山創先生/講談社
ガビとピークの繋がれた手錠を外す(手首ごと)

顎の巨人の特徴は、名前の通り顎と爪になります。

ポルコの顎の巨人は後にファルコが継承します。姿かたちは全く違うもので鳥型の巨人となり空を飛べます。

ユミルはポルコに巨人を継承したところで命が終わりを迎えました。

せ発言

ユミルの“せー”発言は46話で発せられたセリフについて。

結局、このセリフの回収は89話と大分後になって判明します。

ユミルが言いかけたセリフは「世界(せかい)」です。

89話ではハンジは

我々が相手にしていた敵の正体は、人であり文明であり、言うなれば世界です。
-ハンジ-
(進撃の巨人89話)

こう発言していると共に、描写としても過去のユミルの絵も描かれています。

世界が相手というのは、つまりエルディア人が過去に1700年間も行った民族浄化という大罪を未だに全世界が許していないという事でしょう。

故に、エルディア人は未だに弾圧されており、根絶されかけています。

イルゼの日記

第34回へ壁外調査に参加したイルゼ・ラングナーは、所属していた班の仲間や馬、そして武器を失ってしまい、壁のある北を目指し走り始めた、と日記に書かれています。

この時、イルゼはとある無垢の巨人と遭遇しているのですが、この巨人はすぐにイルゼを食べる事はありませんでした。

そして、「ユミルの民」「ユミル様」「よくぞ」と発言をしています。

この巨人、イルゼという人物とユミルを勘違いしていたと言えます。

よく見ると、イルゼがユミルに似ているとは思えませんが、黒髪に女性、ユミルの民という点だけみれば無垢の巨人が勘違いしてしまっていたと言えそうです。

そして、この巨人、よく見てみると、ユミルが崇められていた時に描かれた人物と似ています

ユミルに名前をつけた張本人とも顔が似ています。

ほぼ確実にイルゼの日記の巨人と同一人物だと言えます。

ユミル最期の手紙

ユミルは89話で、ヒストリア(クリスタ)宛に手紙を送っています。

その内容は、上記で書いた今までの人生を記しています。

そして最後に継承とは書かずに「死」という言葉でくくっています

私はこれから死ぬ。
でも後悔はしてない。
-ユミル-
(進撃の巨人89話)

93話ではガリアードが「前身のユミル」という表現をしています。

前身のユミルって女のことは少し分かった。
大層な名前をつけられた哀れな女だ。
アニキの「顎」を返してくれたのもあの女の意志だろ?
-ポルコ-
(進撃の巨人93話)

またユミルの記憶を通して、104期生として活動していた頃のライナーの姿を見たとも話しています。

実際にはユミルは17歳で残り8年ほど寿命がありましたが、ユミルの意志で本来預かるべき場所に戻したという事になります。

この手紙を受け取ったヒストリアがこの先でユミルについて何かを語る日が来るのでしょうか。

戦鎚に巨人が万能すぎて怖い



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