食糧人類ネタバレ60話【単行本7巻】伊江の黒い感情が暴発寸前か

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食糧人類ネタバレ60話【単行本7巻】伊江の黒い感情が暴発寸前か

食糧人類-Starving Anonymous-本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。

未読の方はコミックDAYSより食糧人類60話を先にご覧ください。

3年の時が経っていてカズと伊江は一緒に住んでいます

そして伊江は学校を辞めて特殊清掃の仕事。

復興も進んでいますが、あの一時のヤツらの放流によって世界の人口の40%が喰われたと言います。

急速に増えていたことを考えると絶滅まであと僅かだったと言える数字でしょう。

伊江の中にはナツネへの思いがあり、今その感情が黒く煮えたぎって「地獄の蓋を開けちゃおうか」と考えるにまで至っています。

それでは食糧人類-Starving Anonymous-60話の考察をしていきます。

3年経って伊江は特殊清掃員

時間は伊江たちが逃げ出してから3年が経っていました。

今では伊江は学校はやめて復興していく街の中で特殊清掃員として働いています。

壮絶な仕事ではありますが、伊江はあの地獄から生き残ったので、そういう意味では問題なくこなせる仕事とも言えるでしょう。

今回のヤツらの地上来襲によって世界人口の40%が死んだとのこと。

今の地球規模で考えると30億人以上が死んだことになります(2022年時点で世界人口は78億ほど)。

オグっちゃんは有名人でカズは同居

今のオグっちゃんは「ゆりかご」における一連を全て明かした本を出しました。

これが空前の大ヒットで、今や時の人として有名人になっているみたいです。

こういう類の暴露本は賞味期限が1年とも言われますが、さすがに40%が死んだ事件となれば3年ほどで霧消するようなネタではないということでしょう。

ある意味で苦しみに耐えたオグっちゃんは報われたということになるのか。

カズは伊江と共にシェアハウスで同居となっています。

今となっては元のカズに戻っていて、体型も元通りです。

そういう意味では伊江だけが暗い雰囲気を維持していて、まだナツネの亡霊ではないですが、それに対する罪悪感を強くもっているように見えます。

自分たちだけというところから、今生きている全ての人間はナツネの苦しみを知らないのに、という感情がありそうです。

勝手な人間に嫌気がさしている伊江

特殊清掃の仕事の中で人の死に対して「汚い」と宣う中年の女。

物置みたいな場所で死んでいたということで、たしかに大家サイドからすれば迷惑きわまりないものでしょう。

ただ今のこの平和な世の中は全て今でもナツネの苦しみのもとに成り立っていることを知っている伊江。

しかも記憶力の良さから、今でもその地獄のような光景が頭の中に残っているのでしょう。

なんでこんな何も知らずに他人に悪態を付く人間を生かすために、ナツネが苦しんでいるのかという疑問があるに違いありません。

そこに黒い考えが浮かび始める伊江です。

それは「もう一度地獄の蓋を開けたらこいつらはどうなるのか」というところでしょう。

安寧の底にはナツネの断末魔。

なぜナツネくんが。

そんな気持ちと悪態をつく人間の姿を見て、思いが強まります。

「開けちゃおうかな」

この伊江の最後の発言。

めちゃくちゃ怖いものです。

本当に伊江はあの扉を開くために、もう一度あの場所に向かっていくのでしょうか。

閉じたのもナツネなら、開くのもナツネ。

まるで魔界の王のような存在になっていくのではと思えてきます。

食糧人類61話のネタバレを含む考察



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