ワンピース考察|ルフィの「夢の果て」とは。どんな結末を目的としているのか
ワンピース1060話で内容不明のまま語られた「ルフィの夢の果て」について。
一体どんなものだったのでしょうか。
麦わらの一味は全員が訝しみながらも笑っていたり、面白がったり、チョッパーは感動に近いような感覚。
これらから察するに「関わった全ての人と大宴会」みたいなことなのかなと思えます。
実際に「大宴会」については尾田先生も確定事項として伝えている部分なので、これは「果て」ではなく、夢の中に含まれているようにも思えます。
だとすれば、その果てに何を思っているのでしょうか。
他にも「オリンピックの開催」を目指している可能性も示唆されていました。
人種も立場も全てを乗り越えて、全員と酒を酌み交わし、飲んで楽しむような宴の実現になるのか。
それとも5つの世界で平和の象徴と呼べる五輪という形を見出すのか。
他にも一つの有力説として「島と海の反転」というものもあります。
これはワンピース1113話でベガパンクが世界に向けて死後に語った「世界が海に沈む」とも合致しそうなものです。
すべての海が陸地になることで人が繋がり合うというもの。
レッドラインにラフテルというワンピースがはまる事で、全てがひとつなぎであり、人繋ぎになるという壮大な物語ではないのかという説です。
夢の果てについて一味の反応
ワンピース1060話で登場したルフィの語る「夢の果て」とは一体どんなものなのか。
サンジは頭を診てやれと笑い、フランキーやブルックは最高だ、面白いと爆笑。
ゾロとナミとジンベエは「は?」みたいな感じで何を言っているんだって、あり得ないってことなのでしょう。
ロビンは無言で想像するだけで精一杯という感じでしょうか。
ウソップは「いやいや」と否定的な言葉ながら現実的ではないことを示しています。
チョッパーはそんな世界になったら嬉しいってことなのか、感動しているような明るい表情。
サニー号も驚いているような感じがします。
これらがルフィの語った「夢の果て」に対する反応な訳ですが、一体何を話したのか。
「それが可能になったら凄いことだぞ」ってのが分かるものです。
そして拒否するものでもないってことが理解できます。
麦わらの一味の中で「それは思想に反する!」ってことではないものというのは容易に分かります。
ルフィの夢の果てとは
ルフィの夢の果てとは一体なんだったのでしょうか。
麦わらの一味の反応から察するスタンダードな考えは「敵味方も一緒になる」という雰囲気の予想されています。
それこそ「今まで関わった者すべてで一緒に大宴会をする」とかってことじゃないかと。
「海軍も海賊も、それこそ天上人も魚人も巨人も空島の人たちも全部含めて肉を食って、酒を飲みたいんだ」みたいなことなのではないかという予測です。
これが実現すれば、誰も排他的に扱われることなく、真の自由な世界が生まれるってことなのでしょう。
もちろんルフィは「自由な世界」とかそういう高尚な話をしているのではなく「その方が面白いだろ」くらいな感覚なのだと思います。
ルフィが海賊王になって、それで世界を支配したいと思っている訳でもないのは確実。
それに自分が一番になったからと言って、それを維持したいとも思わないでしょう。
だからこそ「ONE PIECEは全員に分けたい」とかそういう話であるとも推察されています。
まだ何かも分かっていませんが、富も名声も全て全員で分けて、それで全員が一緒になって笑えばいいじゃないかってことなのかもしれません。
オリンピックの開催説
いきなり「オリンピック」は無いだろうとも言えます。
別にルフィは今までそういった運動会的なことをしたいと言及していることはありません。
言わばデービーバックファイトのようなものを平和裏に行うというのがルフィが得たかもしれない発想の一つです。
このデービーバックファイトに関しては古代の海賊デービー。ジョーンズにちなんで行われるものです。
ロックス海賊団が結成された場所、今では黒ひげが縄張りにしているハチノスで発祥したゲームということで雑魚敵の一人と言えたフォクシーだけが絡んでいるものでもありません。
そもそもフォクシーのエピソードはワンピースの中でも「必要だったのか?」と言われる部分でもあります。
その意味が「オリンピックの意識付け」にあったのではないかという考えでしょう。
ちなみに「オリンピック説」が言われるのは、そのオリンピックの創設者が「Dの意志」を継いでいるからとも言われています。
その名もクーベルタン男爵ピエール・D・フレディです。
オリンピックの基礎を築いた人物であり、またあの五輪の輪のシンボルを創り上げた人でもあります。
世界政府の旗は5つが分断されたような模様が描かれていることを考えるとあながち「五輪」を目指すという感覚は間違っていないのかもしれません。
ラフテルは笑い話
ワンピースがあるとされている最後の島。
ロジャーが到着した場所ですが、ここでロジャーは笑いました。
だからこそ「Laugh tail」ってことで「みんなが涙が出るほど笑った」何かがそこにあるとされています。
そしてジョイボーイと同じ時代に生まれたかったとも言っていたロジャー。
ジョイボーイという名前、ルフィのニカ化。
楽しさだけを頼りに戦いすらも構築してしまうような逸材であり、能力の覚醒です。
この「笑い」や「楽しさ」というのがルフィの夢の果てでも基準となっている気がしてなりません。
カームベルトすら失われる
人種の境もなくなり、それこそ国境はなくなり、場合によってはグランドラインとそれぞれの海を分けているカームベルト、そしてレッドラインも無くす目的があるのではないかとも予想されるところ。
レッドラインを古代兵器で崩し、海の境を取り払う。
そしてしらほしというポイセイドンの力で海王類を解き放ってカームベルトを無くす。
どれも将来的に可能なものと推測されています。
そういった全てを解放することがルフィにとっての夢の果てに繋がるのかもしれません。
ルフィの中にはどこかで戦い合って、今は敵味方になっているような相手でも一緒に酌み交わしたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
それこそ海軍ガープやコビー、ワンピースを目指して対抗する同じ海賊たち、自分たちだけを特権としているような天上人、そこに差別的な扱いを受けている異なる人種の全て。
本質的に誰も本当の悪ではないと考えているのかもしれません。
全員を海賊王にするのが夢の果て
一説には自由を手にするのは海賊王であり、その自由を全員で分け合うのなら「全ての人が海賊王に」という話にもなるのかもしれません。
もしそうならルフィの夢の果ては全員が海賊王というものである可能性もあるでしょう。
ワンピースを手にした先、そして海賊王となった先のルフィの夢の果て。
中々夢の果てまで語られるマンガも少ないと思いますが、最終章の入り口でルフィがこれを語ることで全員が到達地点を夢見れるようになる。
さすが偉大な船長になる器だと言えそうです。
だからこそ麦わらの一味はいつまでも一味であって海賊団とは言われないのでしょう。
そこに上下も何もない、それこそ並列であり、最後は全員が一味になっていくのかもしれません。
これが語られたワンピース1060話は麦わらの一味の認識が変化する大きな分岐点であったと言えそうです。
そしてこれをルフィの口から聞いたのが今いるメンバーだけだったことを加味すると「これ以上本質的な仲間は増えずに航海が進む」って合図にも見えました。
果たしてルフィの夢の果てとはどんなものだったのでしょうか。
島と海の反転説も出ている
また一つ有力な説として「島と海の反転」という説も出ています。
実際にワンピース1113話でのベガパンクの放送では「世界が海に沈む」という爆弾発言がありました。
よって今の世界、それこそ海だらけのこの世界は元の世界とは異なるということなのでしょう。
それこそある巨大な王国というのは、大陸があった、その上での王国だったのではないかとも言われています。
島と海が反転して、海のすべてが陸地になれば、たしかに人同士の間に物理的な距離はなくなります。
これによって全ての人を受け入れる度量が醸成されるということになるのか。
何とも突拍子もないことながら、それ故に笑ってしまうものでもあるのかもしれません。
ただ単に突拍子もないものではなく、マザーフレイムによってルルシアの崩壊によってあいた大穴の余波。
これによって海面が1メートル上昇した事実があります。
エニエス・ロビーにも広がる大穴。
⇒エニエス・ロビーはウラヌスによる大穴か
海面の上昇で島が消えたという事実、つまり海の広がりを見たのだとすれば、逆もまた起こり得ることなのではないかと言えるのも事実です。
もし今ある島が元々巨大な陸地だった場合、それこそ海と島が反転するようなものだったとすればルフィがそれを目指してもおかしくはないのかもしれません。
今は巨大な陸地となっているレッドラインですが、ここにラフテルというワンピースがハマることで、結果的に島と海の反転ですべてが繋がることになります。
まさにワンピースはひとつなぎとなるパーツであり、人繋ぎになる結末を生み出す。
まだ確定的なことは何も分かりませんが、一つの面白い説の登場は今後の最終章をより盛り上げてくれる気がします。
マンガ好き
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