約束のネバーランド考察｜「人間の世界」ネタバレ有り。エマの代償(ごほうび)とは

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エマたちとソンジュが最初に出会った時に伝えた「人間の世界」について。

「人間の世界が本当にあるのか」

ソンジュは約束のネバーランド47話でエマたちに「ここが人間の世界ではない」と伝えました。

約束のネバーランド47話/白井カイウ先生/出水ぽすか先生/集英社
ソンジュが教えた「そもそも人間の世界じゃない」

この段階ではソンジュが話した昔話でしたが、話が進行するにつれて「本当にある」のが分かります。

※ここからは最終回までのネタバレを含みます

Table of Contents

人間の世界へ行くエマたち

早速クライマックスから説明していきます。

最終回に向かっていく終盤では「人間の世界」にエマたちが向かっていきます。

約束のネバーランド179話/白井カイウ先生/出水ぽすか先生/集英社
人間の世界に戻った子供たち

戻ったのはグレイスフィールドの子どもたちだけではなく、全ての鬼の世界にいた人間を対象にしています。

エマが最初から言っていた「全員で」が成された瞬間でもありました。

何の代償もなく人間の世界へ行けたのか

人間の世界に行くまでの鬼との苦難はさておき、ここにたどり着く為に「約束」をかわし直したエマです。

何の代償もなく人間の世界へ行く事が許されたのでしょうか。

約束のネバーランド142話/白井カイウ先生/出水ぽすか先生/集英社
アノ方との交渉３つのルール

約束を結び直す時のルールがあります。

アノ方との約束上書きのルール

アノ方との約束は上書きできない
アノ方との約束は破ることができない
ごほうびは絶対に断ってはいけない

この3点が約束の上書きに必要なことでした。

エマが望んだのは「食用児全員で人間の世界へ行きたい」「それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にする」の2つです。

この願いを叶えると言ったアノ方ですが、当然ながら要求されたのがごぼうびになります。

エマが「人間の世界」へ行く為に支払った代償はなんだったのでしょうか。

約束を結び直した後で「ごほうび」についてはずっと語られていませんでした。

最終話を迎えようとする約束のネバーランド180話にてようやくその中身が明らかとなります。

エマが支払った代償は「かぞく」でした。

約束のネバーランド180話/白井カイウ先生/出水ぽすか先生/集英社
約束に対してのごほうびが明かされる

他の皆は固まって人間の世界へ移動したのですが、エマだけは違う場所に転送されます。

更に内容が残酷なものとなっています。

以下がアノ方が伝えたごほうびの「かぞく」の意味となっています。

君の一番大切なものは君の家族だから、僕は君の家族がほしい。
君も君の家族も殺すことはできないししない。
大丈夫食用児は全員行きて人間の世界へ連れて行ってあげる。
でも君は家族とお別れだ。
これまでの記憶もこの先の繋がりも何もかも、君の世界から君の家族を貰う。
それが代償(ごほうび)。
望みは叶える。
その代わり、君はもう二度と家族に会えない。
－表記不可能(アノ方)－
(約束のネバーランド180話)

これに同意したエマでした。

約束のネバーランド180話/白井カイウ先生/出水ぽすか先生/集英社
代償(ごほうび)に同意するエマ

皆を助ける為に自分の記憶を含め家族との絆を捨てたエマです。

エマだけは雪山のような場所に転送されて、全く知らないおじいさんに救われていきます。

記憶もありません。

エマとの再会がラストシーン

エマは自分だけに降り掛かっている代償に対しても「最高の未来だ」と言い切っています。

家族と暮らすことを望んだエマに対して、この代償は大きなものです。

それでも怯えずにみんなが笑顔に暮らせるのならとエマは笑顔で引き受けていました。

そこからエマは人間の世界で拾ってもらったおじいさんと一緒に過ごします。

レイやノーマンはエマをずっと探し続けていました。

そして人間の世界で遂にエマとの再会です。

記憶は戻りません。

それでもなぜか涙を流し「会いたかった気がする」と伝えるエマの感動再会シーン。

約束のネバーランド最終話/白井カイウ先生/出水ぽすか先生/集英社
エマとの感動の再会

ノーマンとレイ、他の子供達と共に再会を喜び「一緒に生きよう」と誓い合うシーンで終了となります。

人間の世界も変わっていた

少し話を戻して人間の世界の現実についてお話します。

エマたちが知っていたのは2015年までの人間の世界の事でした。

現実の2047年は大きく変化していた事が分かります。

2020年～2030年代。
度重なる異常気象・天災・疫病・経済危機・食糧難。
そして始まった10年に及ぶ世界大戦。
多くを失いとことん壊れて世界は大きく形を変えた。
自分達さえよければ他の誰が滅んでもよい。
そんな考えではもはやだめだ。
自分達が助かるためにも人類皆でたすからねばならぬのだ。
国境の撤廃。
世界は一つの大きな国となった。
(約束のネバーランド179話)

国境の無くなった世界で今まさに復興中の人間の世界です。

世界各地で首に数字や図案がある子供が見つかっていて、順次保護が始められました。

ノーマンの症状などもアダムの特殊遺伝子から作った薬で現状は副作用を抑えられている状態です。

また底辺の農園から来た子供も薬によって呼吸器なしで歩ける所まで来ているとの事。

やはい技術力という意味では鬼の世界とは比べ物にならないものがあります。

現実とは様変わりしている部分もありますが、鬼の世界よりも人間が過ごしやすいのは間違いない事実でしょう。

47話でソンジュが語った「人間の世界」は終盤179話～最終話までの3話で描き出される事になりました。

ムジカはどうなった

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