ハンターハンター考察|エンペラータイム(絶対時間)の制約が厳しすぎる。クラピカの寿命僅か
旅団編で最初に殺されたウヴォーギンとクラピカの戦闘時に初登場したエンペラータイム(絶対時間)。
全ての系統を100%引き出す事ができる能力であり、エンペラータイムでなければ使用できない鎖も存在する。
またハンターハンター364話で更にそれについての制約が明かされた。
寿命が1秒あたり1時間縮むというものだ。
厳しすぎる制約とクラピカの寿命を見ていこう。
絶対時間(エンペラータイム)の発動と能力
絶対時間(エンペラータイム)。
クラピカが緋の眼の時に発動することが出来る能力。
能力と言っても、これは覚えたものではなく、先天的にオーラの質が緋の眼の時と通常時で異なることに起因する。
通常時は、具現化系の能力者であるクラピカ。
しかし、緋の眼の時は、特質系の能力者となる。
その能力の中身は、クラピカが最初に使用した時に説明している。
特質系の私の能力、
「どの系統の能力も100%引き出せる」
-クラピカ-
(ハンターハンター9巻)
これは各能力を修得に合わせて使用出来るというもの。
よく勘違いされがちなのは、各念能力者が最高値まで極めたレベルまで使用できるというものではない。
要するに、エンペラータイムでも強化系でネテロ会長みたいな強さになるのかと言えばそういうことではない。
あくまでも自分が修得したレベルをMAXで引き出せる。
念の修得率とは
念には系統というものがあるのはご存知の通り。
隣同士の関係で言えば、ど真ん中の強化系なら修得率は以下になる。
強化を100、変化と放出が80、操作系と具現化系が60、特質系は0となる。
特質系については、修得という概念がないもので操作系や具現化系の隣にいる系統の者でも修得率はゼロとなる。
クラピカは具現化系。
となれば、イズナビが説明していた通り、修得率で言えば
具現化系 100
変化系 80
操作・強化系 60
放出系 40
これがクラピカの修得率。
修得率というのを簡単に言えば、本人の資質が全く同じだとして、全く同じ修行をした時に得られる能力の差という発想で間違っていないだろう。
100の修行をして、100の修得が可能なのが具現化系ということになる。
(具現化系のクラピカの場合)
同じように100の修行をしても、80しか能力として修得出来ない。
つまり、80%分しか強くなれないのが変化系ということになる。
ゴンの場合は、放出系に寄っている強化系なので、強化系が95くらいで放出系が85くらい、変化系は75くらいって感じになるのだろう。
念の使用率と修得率とは
そしてもう一つ。
念の使用率。
これが、エンペラータイムでは大きく関わってくる。
修得率については、今の様に隣同士で同じ修行でも得られる強さが異なるというのが分かった。
続いて使用率。
これも、同じようなもの。
隣同士で、同じ割合になる。
クラピカなら、
具現化系 100
変化系 80
操作・強化系 60
放出系 40
となる。
これが何を示しているのか。
修得したものをどの程度の割合で使用出来るかというもの。
この場合クラピカなら、100の修行で得た、100の修得した念を、100引き出すことが出来る。
つまり、具現化系の能力なら、100%引き出せるということになってくる。
RPGなどの発想におきかえるとわかりやすいかもしれない。
クラピカは修行で経験値を100得るとする。
その100という経験値で具現化系のLVが100になる。
この具現化系は攻撃技でLV100だと相手に100のダメージを与えることが出来る。
クラピカは100%引き出せるのでそのまま相手に100のダメージを与えられる。
しかし、これをキルアでやってみるとこうなる。
キルアは変化系。
変化系は具現化系の隣なので、80の修得率となる。
クラピカと同じ修行をしたキルアは同じように経験値を100得る。
しかし、キルアについては、LVが上がりにくい(修得率が低い)ので、具現化系のLVは80までしか同じ経験地でも上がらない。
更に、使用率も80%となるため、本来ならLV80は80のダメージが与えられるのだが、80の80%で64のダメージになる。
こう考えると、同じ修行をして、クラピカとキルアのダメージの差は100と64。
約3分の2まで減少する。
これが2つ隣になると、致命的と言える差になる。
強化系のゴンが具現化系になると、この差は100と36。
目も当てられない。
ちなみに、クラピカとレオリオが放出系勝負をしたら悲劇。
レオリオは放出系なので先の例なら100。
しかし、クラピカは真逆。
40の修得率に40の使用率。
16と100。
もはや覚えるのが無駄と言えるレベルにまで落ち込んでしまう。
だからこそ、鎖を切り離して使う(放出)ジャッジメントチェーンは緋の眼のエンペラータイムを利用することでしか使えなかったのだ。
エンペラータイムの能力は使用率に影響
そして、肝心のエンペラータイムは使用率に影響してくる。
これは、前述した使用率の部分を100%にすることが出来る。
本来なら、隣にあっても、80%×80%で64%まで落ち込むのが系統の違う念能力の特徴となる。
それを、修得率80%×使用率100%と言う形で利用できる。
絶対時間(エンペラータイム)の最大の特徴である。
先程の例だと、16にまで下がってしまったクラピカの放出系。
これについても、修得率40%×使用率100%で40まで数値を引き上げられる。
16と40では2.5倍の開きがある。
如何にエンペラータイムが驚異的な強さを誇る技か分かってくるだろう。
だからと言って、全ての能力の修得率まで100%になる訳ではない事から「全ての能力において最強と言えるまで鍛え上げられる」というものではない。
エンペラータイムの厳しすぎる制約
人差し指の鎖であるスチールチェーン。
王位継承編で初めて出てきた念能力の奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)。
この技もまたエンペラータイムを絶対条件として使える念能力となる。
そのエンペラータイムを利用した時に初めて伝えられた制約が厳しすぎるものだった。
かなり有効な念能力だけに使っているとフラついたり、寝込んだりしていたクラピカ。
実は、疲れてしまうといった燃費に関するものだけでなく、大きなリスクを伴っていた。
「寿命の短縮」
実はエンペラータイムは、1秒継続すると1時間寿命が縮むという諸刃の剣なのだ。
60秒で60時間、2.5日の寿命短縮。
1時間使用すれば、150日。
1日使用すれば、9年と300日強を失う事になる。
1週間使用すれば、約69年。
使用時間が増えれば、それだけクラピカは死に近づくことになる。
旅団編でもかなりの時間でエンペラータイムを使用していた。
王位継承の前にも同じようにあらゆる場面で利用していたのだとすれば、ひょっとしたらすでに合計で一週間ほどは使っているのかもしれない。
クラピカの残りの寿命はそこまで多くないとも考えられる。
念能力者はいつまでも若々しく、かなりの長寿というのもまた事実。
150歳くらいまで生きられるのだとすれば、まだまだ余命はあると言えそうだが、それでも同じペースでエンペラータイムを使用したらそうもいかない。
やはり、暗黒大陸にある希望は各メンバーのために用意された伏線なのか。
「ニトロ米」
長寿食であるこれ。
クラピカの寿命が残り僅かとなり、救うために誰かが取りに行く。
そんな展開は十分に考えられるだろう。
今も暗黒大陸を回り続けていると言うドン=フリークスもまた長寿食のニトロ米を食べて旅を続けているのではないだろうか。
マンガ好き
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