進撃の巨人139話(最終回)|確定ネタバレ|生存者多数でエレンの墓を作ったミカサ

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進撃の巨人139話(最終回)のネタバレ考察です。

幸せとも不幸とも言い難いラストとなっています。

元より諫山創先生が描いていた最終コマについては有名です。

エレンが子供を抱いて「お前は自由だ」と伝えるところ。

方向性の変化も何かしらあるのか。

諫山創先生は編集に終わらないようにされているという説を否定し、どちらかと言えば自分が引き伸ばしたと明言。

最終回に向かうに当たっての方向は終盤で僅かなりに変化があったのかもしれません。

※今回は増刷されているでしょうが、別冊マガジンが売り切れになる可能性が高いので注意です。

アルミンとエレンの別れ

エレンがアルミンを道の中で語り合います(実際の風景は川沿のようなところです)。

この記憶はエレンがアルミンに植え付けて今のアルミンが忘れているものです。

英雄を作ることでパラディ島の人類を守ります。

自分自身が地鳴らしで外の人類の8割を殺し、一旦戦争が出来ない状態を作る。

さらに凶悪なエレンを倒した英雄がアルミンやミカサとなれば世界は少し変わると考えた様子です。

そして走馬灯の様にを色んな場面を見続けます。

今の姿で子供の時にそうしたかった様に火の海やオーロラを見ています(マグマ)。

大人になった二人が手をつないでる場面から一緒に見ようとした海を見ます。

アルミンは106話で「一緒に海を見る」と約束をしていました。

過去の自分達が生きていた風景をずっと見続けているアルミンとエレンです。

アルミンはジークとの語らいの中でも「幸せ」とは何だったのかを導き出しています。

僕はなぜか思った。
僕はここで三人でかけっこをするために生まれてきたんじゃないかって。
雨の日家で本を読んでる時もリスが僕のあげた木の実を食べた時もみんなで市場を歩いた時もそう思った。
このなんでもない一瞬がすごく大切な気がして。
-アルミン-
(進撃の巨人137話)

人の幸せの真髄とも言える気付きでしょう。

エレンを殴るアルミン

アルミンはエレンを殴ります。

なぜこんなことをしたんだ」という気持ちと友達だった今まで共に生きてきた友情が混在した感情でしょう。

ミカサの気持ちについてアルミンは怒っています。

しかしエレンの命は限りあるものです。

ミカサが願うように別の場所で共に生きたとしてもエレンは先に必ず死んでしまう。

エレンのこの言葉は真実の願いだったと言えます。

だからこそ進撃の巨人の最終コマに繋がっていきます

自分と共に残り僅かな時間を過ごすのがミカサの幸せとはエレンには思えなかったのでしょう。

そしてアルミンとももう別れなければなりません

道の中で最後の別れとしてエレンを抱きしめるアルミン

アルミンが目を覚ますとミカサがエレンの首を抱えています。

本当に死んでしまったエレンを見てアルミンは大泣き。

最後の最後まで死んでほしくないと願っていたのはアルミンでした。

そして親友として最後までエレンと対峙しました。

でも救いたい気持ちがあったはずです。

それはミカサも同じ。

この2人が最初から最後までエレンの理解者であり良き友人であろうとしていました。

また始祖ユミルはフリッツ王への愛情で2000年間苦しみ続けていました

その愛情を解放する人物がミカサだったということです。

ユミルがやりたかったことをミカサが達成したことでユミルのフリッツ王への想いは終わりを告げます

アルミンに記憶を植え付けたエレン

進撃の巨人は過去と未来に影響を及ぼすことの出来る巨人です。

エレンはアルミンにずっと前に記憶を植え付けていました。

「最大の悪になる」

そしてその最大の悪を彼らに討伐してもらうというのがエレンの目的でした。

この記憶はエレンが死んでから思い出すように出来ています。

全てはエレンの策通りに進んだと言えるでしょう。

巨人化が解けて起き上がったアルミン。

エレンと共に見て話した記憶も元に戻っています。

目を開けて立っていたのはエレンの生首を大事そうに抱えるミカサ

エレンは死んでしまいました。

大泣きするアルミンです。

巨人化が解除される

エレンが完全に死んでしまったことで巨人化されていた人間は皆もとに戻ります。

リヴァイは巨人化に至る蒸気の中で死んでいった仲間を見ました。

そこにはハンジとエルヴィンもいます。

コニーとジャンの前には蒸気の中から笑顔のサシャの姿。

生き残っていて巨人化された皆は無事で生存が確定しました。

死んでしまったものは道の中で魂が消え去っていくということなのでしょう。

本当に意味での死を意味すると言えます。

ミカサはエレンの頭を抱えたまま去っていきました。

マーレ人は恐れるがアルミンが前に出る

マーレ人は巨人化が解除されたとは言えユミルの民を恐れています

当然でしょう。

そこで銃口を向けられますが、アルミンが前に出ます。

お前は誰だと聴かれてエレンの言っていた計画通り答えます。

パラディ島エルディア人。
アルミン・アルレルト。
エレン・イェーガーを殺した者です。
-アルミン-
(進撃の巨人139話)

これで世界を救った英雄としてアルミンは見られていくシナリオです。

ただ戦が終わった訳ではないと言えるでしょう。

戦争は終わっていない

地ならしが行われた日から3年の月日が流れました。

ヒストリアは絶望の中で生み出した赤ちゃんを抱きながら、誕生日を祝っています。

新生のエルディア王国ではイェーガー派が筆頭になって「軍」を組織しています。

当然ながら地鳴らしで屠られた命の恨みは終わっていません。

海を渡ってくる復讐者を恐れ、島民は皆叫びます。

「勝てば生き残り、負ければ死ぬ」

戦争が終わらない地獄はそのままに残ってしまったということなのでしょう。

それでもエレンが「巨人のいない世界」は作ってくれました。

戦はどちらかが完全に滅びない限り続いていくというエレンの言葉に間違いはなかったと言える状況。

どうすれば本当の意味での平和が訪れるのかは実際に現代の私達でも分からない様にこの世界でも未定と言えます。

エルディアと世界のどちらか一つが消えるまでこの戦争は終わらない。
エレンの残した言葉に間違いはなかったのかもしれない。
しかしエレンはこの世界を私たちに預けることを選んだ。
今、私たちは生きている。
-ヒストリア女王-
(進撃の巨人139話)

エレンは全てを生き残った者たちに託していきました。

ミカサもまた自由になる

アルミンにジャン、コニーとライナー、アニとピークは海を渡る船に乗っています。

船の上でヒストリアの手紙を読んでいるところ。

またガビとファルコは別の場所でリヴァイの乗った車椅子を押しています。

オニャンコポンも一緒にいます。

船に乗ったアルミンたちはデッキの上から空を飛ぶ鳥を見ています

これからの歴史は「見てきた全てを話そう」とアルミンが言います。

ミカサは全く別の場所で一人木陰に座っていました。

進撃の巨人1話を思い出させるシーン。

この時はエレンが木陰に寝ていてミカサに起こされました。

でももうエレンはいません

木の根本には一つの小さなお墓がありました。

エレンの墓。

「エレンに会いたい」というミカサ。

そこに一匹の鳥が現れてマフラーをつまんで、また空へ飛んでいきます。

自由な空に向けて

エレンもまた同じ様にみんなが生きられる自由な世界を欲していました。

守りたかった気持ちは同じでしょう。

ミカサもまた少し微笑んでいます。

エレン。
マフラーを巻きつけてくれて、ありがとう。
-ミカサ-
(進撃の巨人139話)

最後はミカサの感動のワンカットで終わりとなりました。

全てが幸せになったとは言えない世界ながらも、一先ずの希望が見える形での終結となっています。

最終は読者に向けた一文が載せられてフィナーレとなりました。

諫山創先生11年7ヶ月の長きにわたって非常に面白い物語を提供していただき感謝の極みです。

終結の個人的な感想

個人的な感想ですが「非常に良かった」と言えます。

別冊マガジンには「希望を知る為には絶望を知らなければ」というコンセプトが元にダークファンタジーが多く存在します。

その意味でコンセプトそのままに最後は涙するミカサの言葉。

これぞまさしく」と呼べる終結に至ったのではないかと思えてなりません。



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