進撃の巨人考察|イェーガー派の目的達成!パラディ島の国民全体は支持者と言える
イェーガー派の目的はエレンとジークの接触がまず第一です。
それによってエレンが地ならしを使える状態として、圧倒的武力を世界に示すことが最終的な目的と言えます。
圧倒的な安全を求めていると言ってもいいでしょう。
実際にエレンが実行した地ならしの活用に賛成する者がどれだけいるのか。
壁内の人類ほぼ全ての人がエレン支持者であるイェーガー派であると言えますが、地ならしについてどう考えているのかは分かりません。
反兵団破壊工作組織がイェーガー派
イェーガー派という言葉は111話のシーン。
イェーガー派のこの時点での目的についてハンジが解説しています。
「ジークとエレンの接触」
これによって地ならしを可能にする事が当面の目的でもありました。
エレンにしか頼れない島の安全
パラディ島に住む人間だとすれば、エレンの外圧に対しての強みは神のものと言えるほどでしょう。
結局のところ、イェーガー兄妹の「地鳴らし」に頼るしか我々エルディア国民に生きる道は無い…とすれば、
貴重な時間を浪費してばかりでエルディア国民の命を脅かしているのは兵団の方だ。
…そう思う兵士が多数出てきてもおかしくなかった。
-ハンジ-
(進撃の巨人111話)
すでに世界を敵に回してしまっているパラディ島からすれば、生き残りの唯一の方法がエレンなのです。
壁内の人類はイェーガー派を支持している
壁内の人間の多くはイェーガー派の支持者となります。
支持者というよりは「同じような考えを持っている」と言い換えてもいいでしょう。
エルディア国民が生き残る可能性をエレンが握っている事をリークした兵団員のフロックを中心としたメンバー。
フロックが誰だったのかを忘れている人もいるかもしれませんが、エルヴィンが瀕死の状態でリヴァイの元まで運んだ人物です。
あの時もアルミンかエルヴィンのどちらを生かすかについて意見に反する場面がありました。
フロックの考えは非常にシンプルで諸外国に対しての抑止力ともなるエレンという存在を解放してパラディ島そのものを導く役割にすべきというものです。
このまま無為に時間を消費する余裕が我々にあるのでしょうか?
このままでは先の大勝利が無駄に終わります。
この国を導くのはエレン・イェーガーです。
今すぐ彼を解放して下さい。
-フロック-
(進撃の巨人109話)
一見するとこの国に行き続けた人間として非常に理に適った考えを持っていると言えるのでないでしょうか。
日本だと仮定して考えてみると分かります。
世界のすべてが日本を敵だと思っているとして、そこに武力戦争の構えを見せられている状況。
そこで世界の誰も持っていない圧倒的な兵器を保持したとします。
それを使えば自国以外の全てを滅ぼせるほどの圧倒的な兵器です。
まさに核兵器を自国だけが持っている状態。
使わなくとも「攻撃してくるな」という強烈な抑止力になるはず。
「戦争はダメ」とか言った話ではなく、フロックの考えとしてイェーガー派としてエレンを支持する意味は理解出来るでしょう。
イェーガー派の目的は達せられた
ハンジ達はイェーガー派とも言えず、だからと言って別の策を見いだせた状態でもありませんでした。
結果、エレンとジークはギリギリの所で繋がります。
ここからジークの安楽死計画も反故にしたエレンは地ならしを敢行します。
イェーガー派の目的は抑止力を超えた形で達せられたと言えそうです。
但し、イェーガー派が本当にパラディ島以外の生き物の全てを殺す事を望んだのかと言われれば、これも疑問があります。
1つの抑止力と考えていた部分もあるのではないでしょうか。
しかし現状で地ならしによって蹂躙される世界の人々がいながらも、壁内でエレンに反対する者の意見などは出ていません。
悪魔に見えた、このエレンの姿を救世主の姿と捉えているパラディ島の人は非常に多いのではないかと思えます。
その理由は「今までずっと蹂躙され続けたから」というものがあるでしょう。
巨人という恐怖を与えられ、実際に身内などが死亡した人も多いはずです。
外の世界の事を知り、圧倒的な怒りや憎しみがパラディ島を覆い尽くしています。
「外の世界なんてなくなってもいい」
今まで外の世界がなくとも生きてこられた壁内の人類です。
そう考える人が多数派を占めていても何ら不思議はないでしょう。
なぜならパラディ島の人達は外の人達を知らないからです。
知らない人のことまで本当の意味で同情出来る者なんていません。
マーレ国で育った同じエルディア人がパラディ島のエルディア人を悪魔と呼んでいたのも同じ事です。
パラディ島に来たガビも最初の頃はこの考えが抜けきれませんでした。
真っ直ぐな性格故に強烈に思想が入ってしまったのでしょう。
それでもやはりパラディ島を実際に見ていないからというのが大きいはずです。
パラディ島に長く住み、普通に暮らしている良い人もいるって事に気付いた時、はじめて人は内外関係なく人を思える様になります。
ライナーが実際にそれで苦しんでいました。
自分自身が何をしているのか分からずに存在を否定して自殺しようとした事があるほどです。
知らないというのはそれだけで罪をおかす可能性があると言えます。
パラディ島の人々がエレンの地ならしによって外の世界が滅ぶ事に関心を寄せられないのは当然と言えます。
イェーガー派が力を持っている訳ではない
大衆を味方につけていると言えるイェーガー派ではありますが、実際の武力として大きなものを持ってはいません。
先程から言うようにパラディ島の多数派世論と言い換えてもいいでしょう。
現在は一部の人間がエレンを止めるべく動いています。
これはあくまでパラディ島における少数派です。
ほんの一握りと言える人数です。
但し目線を世界に向けるとエレンを止める事は至上命題と言えるほどのものです。
そうしなければ全滅してしまうので当然。
エレンとジークが接触するまではイェーガー派の重要性もありましたが、今地ならしが発動されている中、イェーガー派がどうのというのは関係なくなってしまっています。
今の問題はエレンをアルミンやミカサたちで止められるのかどうか。
この一点にパラディ島を除くすべての世界の注目が集まっています。
但し、エレンの地ならしを止める事が「誰の役に立ち」「人類の未来にどう関与する事になるのか」については分かっていません。
誰もが自分が思う最善を選択した結果が今になっています。
エレンを殺しても、止められずに島の外が踏み鳴らされても、どちらにせよハッピーエンドはもうありません。
イェーガー派についての考察は以上となります。
マンガ好き
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