呪術廻戦考察|加茂憲紀の加茂家の祖先は平安時代の陰陽師・賀茂忠行が由来か
呪術廻戦における呪術界の御三家は禪院家・五条家・加茂家の3つです。
次期当主と言われているのは赤血操術を使う加茂憲紀。
加茂家には偽夏油の中に入っている加茂憲倫という汚点も存在しています。
その加茂憲倫もまた別の何者かであると確定しています。
加茂家の祖先について考察していきましょう。
側室の息子である加茂憲紀
まず次期当主と言われている加茂憲紀(かものりとし)。
正室から術式を受け継いだ男子が生まれなかった為に本家に迎えられた人物です。
伏黒恵に対して「共感(シンパシー)」を感じていると言う人物。
伏黒恵もまた禪院家の血筋でありながら宗家ではなく、十種影法術を受け継いだ才ある人間です。
ただ境遇が似ていても伏黒恵とは考え方が違うと言えます。
もとより禪院家の当主になるつもりはないでしょう。
しかしながら禪院家の当主である禪院直毘人の遺言により五条悟が無効化された場合には伏黒恵が禪院家当主となる旨が描かれていました。
加茂憲紀と加茂憲紀の読みが同じ
非情にややこしい名前になっている加茂憲紀と加茂憲倫です。
読みはどちらも「かものりとし」で同じ。
加茂憲倫に関しては現在偽夏油の中身と言われる人物で、その加茂憲倫もまた千年前の何者である事は確定しています。
呪物を解放した偽夏油は「千年前から私がコツコツ契約した術師達の成れの果て」と言っています。
加茂憲倫は明治の初めの人物で当然千年も経っていません。
何より偽夏油=加茂憲倫だと分かった134話で夏油傑と同じく頭を切り裂かれている加茂憲倫が描かれています。
そんな加茂憲倫は「史上最悪の術師」として名を残している御三家の汚点です。
脹相たちを作り出した呪胎九相図の生みの親とも言える人物。
なぜ加茂憲紀が同じ読みの名前になったのかも今後の伏線回収で描かれるでしょう。
正室ではない人物から生まれた赤血操術受け継いだ人物として忌み嫌われた存在だったことを意味するのか。
他のもっと危険な意味を兼ね備えているのか。
単なる偶然とは思えません。
加茂憲倫の頭にも別の術師
先にも伝えた様に加茂憲倫は明治初めに登場した史上最悪の術師の一人です。
ただこの段階ですでに今の夏油傑に入っている何者かと同じ人物が加茂憲倫の頭に入り込んでいたと考えていいでしょう。
今では呪霊操術を手にしている偽夏油の中の術師ですが、この当時は赤血操術を必要としていたのかもしれません。
そのヒントになる部分も呪術廻戦136話で伝えられています。
こんなものではないハズだ。
人間の可能性は。
それを自ら生み出そうともした。
だがそれでは駄目なんだ。
私から生まれるモノは私の可能性の域を出ない。
-偽夏油(加茂憲倫)-
(呪術廻戦136話)
赤血操術もまた自らの血を操るものであり、実際に脹相や虎杖もこの偽夏油が作り出したものとなります。
よって宿儺の器レベルであればこの偽夏油(加茂憲倫)の可能性の範囲内ということなのでしょう。
相当なものですが、それでは限界を超えた人間の可能性を見ることは出来ないと言います。
千年前の陰陽師・賀茂忠行
そもそも加茂憲倫の中に入り込んでいる千年前の呪術師は誰なのでしょうか。
乙骨憂太が菅原道真公の子孫であったように同じく平安の世の中において有名だった呪術師が存在するはずです。
菅原道真と言えば日本の三大怨霊の一つとしても有名です。
後に天神様として祀られる人物で神や神話に登場するものを除いて「宮」と呼ばれる場所で祀られる2人の内の1人です。
(菅原道真公と徳川家康のみ人として「宮」に祀られる)
その人物が特級術師として登場している事を考えれば、同規模の呪術師でなければ話になりません。
ここで登場するのが平安の呪術師の最高峰である陰陽師でしょう。
実際には役所の一つのようなものですが、そこで名前が最も有名な人物は安倍晴明です。
しかし加茂とは繋がりが見えてきません。
仮に安倍晴明の師匠である賀茂忠行(かものただゆき)だとしたらどうでしょう。
名前としても賀茂忠行が派生した分家の一部が賀茂ではなく加茂を名乗り、千年の後の今でも繁栄をし続けていたと考えるなら妥当と言えなくもありません。
菅原道真公とも関わっている
陰陽師というものがそもそも菅原道真公との関わりがあるものです。
菅原道真が日本に与えた影響で最大と言われるものが「遣唐使の廃止」になります。
これによって大陸側から新しい文化が入らず、平安の世は日本独自の文化形成をしていきます。
文字や建築や衣服についても日本は独自の路線を進みます。
この遣唐使の廃止によって占いと言われる分野もまた新しいものが入らずに既存のものを進化させ残し続ける他ありませんでした。
そこで打ち立てられたのだ陰陽師を管理する役所のようなもので陰陽寮でした。
安倍晴明はこの陰陽寮で歴家をやっていた賀茂忠行の弟子となります。
ちなみに陰陽寮は専門分野が3つに別れている役所で一つは安倍晴明が専門とした天文道、師匠の賀茂忠行が専門としたのは暦道、そしてもう1つが陰陽道でした。
安倍晴明と賀茂忠行の力はすごく後に陰陽寮そのものはこの両家によって独占的な支配が及んでいきます。
名前を考えても賀茂忠行と加茂家が何か深い繋がりを持っているのではないかと推測出来ます。
赤血操術を使う脹相たち呪胎九相図
話を現代に戻して赤血操術を使うのは次代当主の加茂憲紀だけではありません。
呪胎九相図によって生まれた脹相や壊相、血塗の3人も同じく血を使った術式です。
加茂憲紀は脹相が使う穿血を見て驚いています。
次代の当主たらん加茂憲紀から見ても脹相の穿血は強烈なまでの完成度になっていると考えていいでしょう。
更にこの血には毒を盛り込む事もできるという二段構えです。
裏梅も速さに驚き、最終的には氷凝呪法が解けた要因となる血の毒。
血筋としては同じく偽夏油(加茂憲倫)に作られたと言える虎杖ですが、今後赤血操術を使うのかと言われればそんな事はありません。
脹相の弟である壊相も血塗も赤血操術を使っている訳ではありません。
同じく血を使う能力ながら血塗と壊相が使っているのは蝕爛腐術という術式になります。
脹相だけが加茂家相伝とされる赤血操術を扱える事になります。
だからこそ虎杖を兄弟と認識出来たり、血塗や壊相が死んだ時もすぐに分かっています。
加茂憲紀についても今後脹相との関わりについて何かしらの動きがあろうと予測します。
五条家と禪院家とはまた違った系譜を持ちそうな加茂家。
新しい平安の東京時代を迎えてどう変わっていくのかに注目です。
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