呪術廻戦考察|両面宿儺(すくな)の元ネタは実在!強い強くないの次元ではない

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呪術廻戦考察|両面宿儺(すくな)の元ネタは実在!強い強くないの次元ではない

両面宿儺(りょうめんすくな)の元ネタは実在しているものになります。

現在呪術廻戦238話までのネタバレを含みますのでご注意下さい。

まず呪術廻戦の中で五條先生はこんな話をしていました。

両面宿儺は腕が4本、顔が2つある仮想の鬼神。
だがそいつは実在した人間だよ。
千年以上前の話だけどね。
呪術全盛の時代、術師が総力をあげて彼に挑み敗れた。
宿儺の名を冠し、死後呪物として時代を渡る死蝋さえ僕らは消し去ることが出来なかった。
※死蝋・・・腐敗を免れ蝋化した死体
紛うことなき呪いの王だ。
-五条悟-
(呪術廻戦1巻)

その強さが計り知れないものである事も作中ですでに語られている所となります。

現代最強であった五条悟もまた宿儺が新たに身に着けた世界そのものを斬る斬撃によって殺されてしまいました。

そして受肉を完成させ呪術廻戦238話では完全体が腕と口の倍化によって掌印と詠唱をしながら戦えることが判明しています。

要するに、ただでさえ強すぎる術式を強化しながらの戦闘が可能な状況です。

宿儺に勝てるのは五条悟だけ

呪術廻戦の両面宿儺元ネタは日本書紀

実際に元ネタである実在の箇所を調査しています。

両面宿儺は日本書紀で登場している実在している人物ということです。

日本書紀の全文を訳すとこうなっています。

65年前、飛騨の国(今の岐阜県あたり)に一人の人間がいました。その人物は宿儺と呼ばれていました。容姿は体が1つに対して2つの顔があり、その顔は背を向けあっていました。頭が合わさっているのでうなじはありません。それぞれの頭に手足を持っているので手が4つあります。足に関して膝はありますが、膝の裏のくぼみやかかとはありません。2人の人間が背面同士で合わさっていることから「両面宿儺」と言われます。力強く身軽で動きが早く、剣術に優れ、4つの手で弓矢を2つ同時に扱えました。これだけの人物だったので天皇の命令にも従う事なく、略奪の限りを尽くしていました

呪術廻戦だけの存在ではなく、実在の元ネタとしてモデルが存在しています。

呪術廻戦117話 扉絵にあった両面宿儺

呪術廻戦117話/芥見下々先生/集英社
扉絵にあった両面宿儺

顔が後ろにもあるというよりは、真横に2つ並んでいるというイメージの方が近いと言えそうです。

日本書紀登場の両面宿儺とは違っている部分もあると考えていいでしょう。

また日本書紀の敵役として存在している両面宿儺を「実在」と捉えるのはいかがなものかという疑問もあります。

勿論、呪術廻戦の宿儺というのはあくまでも両面宿儺の様な呪術師ということで“宿儺そのものではない”というのは忘れてはいけません

ちなみに、この扉絵で所持している呪具の三叉らしき槍については飛天という名前であることが分かっています。

同じく平成の呪術師であり宿儺を愛した女・万(よろず)から受け取った呪具が神武解でしたが、飛天と2つ持ちで藤原家や菅原家、そして安倍家との戦闘を繰り広げ勝利したことが分かっています。

虎杖はなぜ宿儺の器にされたのか

両面宿儺の元ネタは朝廷に対する抵抗勢力

そもそも日本書紀に記述がある両面宿儺の元ネタがあったのかどうかが問題になります。

諸説あるそうですが、一説には飛騨地方で朝廷の討伐軍を倒した抵抗勢力を指しているのではないかというものです。

朝廷から飛騨地方を侵略しようと現れた軍を地方豪族である両面宿儺の元となる人物を中心に追い払ったりしたのでしょう。

それが怪人として朝廷側に認識されて怪物化させられたのではないかと言われています。

今でも飛騨地方では宿儺を祀るお祭りが開催されているので、当時の飛騨地方の方々からすれば「英雄」と呼べる人物であった可能性は否めません。

そう考えると日本書紀に登場する両面宿儺は、飛騨地方で朝廷に抵抗した人物をモチーフにしたもので「実在した」と考えても良さそうです。

なぜ宿儺は伏黒恵を助けるのか

両面宿儺の強さは最強クラス

呪術廻戦に登場する両面宿儺の強さはどの程度のものなのでしょうか。

呪術廻戦1話ではまだ両面宿儺の指を食べた数も少なく強烈な力を発揮するまでに至っていませんでした。

しかし117話あたりまで来ると食べた指の数も増え、強さは計り知れないものとなりました。

伏黒が切り札としていた八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)を倒すのに領域展開を繰り出した時、多くの人が「勝てるキャラがいるのか?」と思ったに違いありません。

呪術廻戦118話 両面宿儺の領域展開「伏魔御厨子」

呪術廻戦118話/芥見下々先生/集英社
両面宿儺の領域展開「伏魔御厨子」

この伏魔御厨子(ふくまみづし)は必中効果の範囲内において、呪力を帯びたモノには「捌(ハチ)」無生物には「解(カイ)」が絶え間なく浴びせられます。

結果的にそこにある全てが消滅する状態に至る事になりました。

結果的にこの時の殺しが虎杖の内包する罪悪感を強大にしています

俺は人を殺した!
俺のせいで大勢死んだんだぞ!
-虎杖悠仁-
(呪術廻戦143話)

東京の町で高専にも戻らずに脹相と共に呪霊狩りを行っていた理由です。

両面宿儺の領域展開の後に虎杖が元に戻り見た風景を見れば一目瞭然です。

呪術廻戦120話 宿儺の領域展開「伏魔御厨子(ふくまみづし)」の跡

呪術廻戦120話/芥見下々先生/集英社
宿儺の領域展開「伏魔御厨子(ふくまみづし)」の跡

何も残らない大地のみとなっていました。

この効果範囲が最大半径200メートルに及ぶというのですから尋常じゃない呪いの王の力を感じます。

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五条悟なら両面宿儺に勝てるのか

やはり呪術師最強と呼ばれる五条悟でなければ勝てる気がしない相手と言えるでしょう。

領域展開で考えれば五条悟の無量空処も当たれば勝利の必殺技と言えます。

呪術廻戦2巻 五条悟の領域展開「無量空処」

呪術廻戦2巻/芥見下々先生/集英社
五条悟の領域展開「無量空処」

ただ同時に繰り出した時に領域展開同士がぶつかあり合う事になります。

領域に対する最も有効な手段。
こっちも領域を展開する。
同時に領域が展開された時、より洗練された術がその場を制するんだ
相性とか呪力量にもよるけど。
-五条悟-
(呪術廻戦2巻)

両面宿儺に勝った「洗練度」「呪力量」が必要になってくると言えます。

また相性がどうなのかも問題でしょう。

両面宿儺の領域は特殊であり、他の者の領域と基本構造からして違っています

呪術廻戦118話 伏魔御厨子は空に絵を描く神業に等しい

呪術廻戦118話/芥見下々先生/集英社
伏魔御厨子は空に絵を描く神業に等しい

キャンパスの無い、空に絵を描くが如くの神業と評された両面宿儺の領域展開である伏魔御厨子です。

五条悟が想定した領域への対策に、この両面宿儺の伏魔御厨子が対応するのかも気になる所でしょう。

どちらにせよ両面宿儺が全てのキャラで最強である可能性は十分にあります。

宿儺は両面宿儺と呼ばれている人物

実は芥見下々先生が呪術廻戦公式ファンブックにてこんなことを言っています。

呪術廻戦公式ファンブック 宿儺っぽいから宿儺と呼ばれていた人が呪術廻戦における両面宿儺

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々先生/集英社
宿儺っぽいから宿儺と呼ばれていた人が呪術廻戦における両面宿儺

これは物凄く重要な言葉でしょう。

両面宿儺という存在=呪術廻戦の両面宿儺ではなかった事が判明しました。

あくまでも両面宿儺という存在はすでにあり、それに近い存在として「両面宿儺と呼ばれていた人」というのが現実です。

よって両面宿儺の伝説を追うのと宿儺の強さは直接的にマッチしてこないことがここで判明した訳です。

【追記】五条悟を殺し、完全体の宿儺が強すぎる

最終章、クライマックスに入っての宿儺は異常な強さでした。

術式を自ら使用せずに伏黒恵の持つ十種影法術における摩虎羅で五条悟の無量空処や無下限呪術を適応させます。

この無下限呪術の適応によって不可侵領域への斬撃という新たな術式進化の習得。

結果的に空間から世界、そういった全てを斬ってしまう斬撃によって五条悟は死亡することになります。

また五条悟の死亡の直後には鹿紫雲が戦闘を繰り広げましたが、こちらも粉砕。

呪術廻戦238話の時点で完全体の宿儺が顕現しており、腕が4本に口2つという、まさに両面宿儺になっていました。

この効果は絶大であり、掌印と詠唱をしながらの戦闘が可能になっています。

身体能力も異形でも全く衰えずに強化されていて、誰も勝てない存在が両面宿儺であると言えるでしょう。

果たして誰か、この化け物に勝つことが出来るのでしょうか。

両面宿儺に実在の元ネタがある事と現状で判明している強さについての考察でした。

新たな事実が分かり次第、内容の更新を行ってまいります。

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