チェンソーマン考察|サンタクロースの正体は師匠!養子の役割と死亡までを解説
チェンソーマンの中でも非常に複雑を極めたであろうサンタクロース編についてです。
週刊でサラっと読んでいる程度では「なに?」って成りがちな部分ではないでしょうか。
サンタクロースがそもそも「おじいちゃん」が正体ではないというのも分からない場合が多くなります。
厳密に言えばおじいちゃんもサンタクロースではあります。
そしてサンタクロースは誰でも成れます。
トーリカに師匠と呼ばれた人物が本体というか正体になりますが、それがサンタクロースなのかと言われたらそうでもありません。
彼女が契約している悪魔は「人形の悪魔」となります。
非常に複雑ですが、人形の悪魔の能力を詳しく知れば問題なく理解出来ます。
サンタクロースに悪魔を使われたら終わり
デンジの心臓を奪うために依頼された3組とサンタクロース。
- アメリカの殺し屋の真似事をする「三兄弟」
- 中国の元岸辺の相棒「クァンシ」
- ソ連のデビルハンター「トーリカ&師匠」
- ドイツのサンタクロース
このサンタクロースに関してはマキマも実態を理解していない様子でした。
岸辺「警戒すべきは」
マキマ「ドイツのサンタクロース」
岸辺「来ると思うか?」
マキマ「どうでしょう。寿命で死んだという噂もありますが」
岸辺「アイツに悪魔を使われたら終わりだからな。天に召されてるのを祈るか」
-チェンソーマン7巻-
そしてこの次の描写でおじいちゃんに依頼が行きます。
この段階ではサンタクロース=おじいちゃんであり、先述したトーリカや師匠との関わりは見えていませんでした。
人形の悪魔の能力を解説
まず知らなければいけないのが人形の悪魔についてです。
人形の悪魔と契約しているのはトーリカの師匠である先述した画像にある黒髪の女性です。
人形の悪魔の能力は触れた者を人形にしてしまうことが出来ます。
その上に人形になってしまった者に触れられた場合、その人間も人形となってしまいます。
これだけでも非常に強力な悪魔と言えるでしょう。
もう1つ重要な能力があります。
それが「精巧な人形」についてです。
これがサンタクロースをややこしくしている元凶とも言えるでしょう。
精巧な人形の作り方
精巧な人形は人間と区別がつきません。
先に出てきたサンタクロースと思われたおじいちゃんは師匠が創り出した「精巧な人形」であることが分かります。
精巧な人形の作り方もチェンソーマン8巻にて明言されました。
精巧な人形に必要なものは「敬愛」「崇拝」「哀憐」「隠し味の罪悪感」を入れた人間です。
トーリカに獣や人を殺めさせていたのは「隠し味」となる罪悪感を入れるためでした。
だからトーリカたちが登場した時に何度も「殺した感覚」について師匠は訊いていたのです。
基本は「特に何も」と罪悪感を全く感じていないトーリカ。
これでは精巧な人形が完成しなくなってしまいます。
「敬愛」「崇拝」「哀憐」「隠し味の罪悪感」この4つが入っている人間を人形にしてはじめて精巧な人形となります。
そこで師匠が提示したのが16歳の少年(デンジ)を殺す仕事です。
デンジ殺しによってトーリカもまたおじいちゃんと同じく精巧な人形として存在できるようになります。
精巧な人形の最大の特徴は後述する悪魔との契約にあります。
おじいちゃんの養子は死ぬために充てがわれた
おじいちゃんが依頼を引き受ける際に用意させた「4人」ですが、すべてを養子にしていました。
その養子の4人の内3人と自分の命を捧げることで「地獄の悪魔」を呼び出します。
1人は「趣味」と言っていましたが、2部以降で登場する可能性もあるでしょう。
精巧な人形を作り出せばどこにでもサンタクロースを発生させられる師匠ですが、この精巧な人形の恐ろしいところは精巧な人形もまた悪魔との契約ができる点にあります。
地獄の悪魔はおじいちゃんが呼び出した
時折サンタクロース=地獄の悪魔と契約と思っている人がいますが、そうではありません。
あくまでもサンタクロースと化していたおじいちゃんが使った悪魔が地獄の悪魔となります。
ややこしい部分なのでいま一度おさらいです。
地獄の悪魔についてはドイツの持ち分である可能性もあります。
完全に飼いならしているということはないでしょうが、マキマはプリンシにこんな言葉を発しています。
ドイツはいろんな悪魔を飼っているからサンタが何をしてくるかわからない。
-マキマ-
(チェンソーマン7巻)
少なくとも精巧な人形であるおじいちゃんが契約できる悪魔であったのは間違いありません。
(他者の命も含めて使っているので飼いならしているという表現は誤りと言えます)
この地獄の悪魔によってビルの中身すべての人間・魔神・悪魔に至るまで地獄行きになっています。
ここでも間違いやすいポイントが発生します。
地獄の悪魔の役割は地獄送りのみ
サンタクロースの使用した地獄の悪魔。
ここで使用された能力は「地獄に送る」というだけでした。
よってこの後出てくる闇の悪魔=地獄の悪魔ではありません。
簡単に言えば、>おじいちゃんと養子である3人の子供の命はビル内の人間を地獄に送るのに必要な契約の生贄だった地獄で登場したのが闇の悪魔
地獄の悪魔の役割は地獄に送ることだけ。
おじいちゃんと養子3人の命の役割はデンジたちを地獄に送った時点で終結しています。
地獄で現れたのが根源的な恐怖を元に存在し、一度も死んだ事のない悪魔である闇の悪魔です。
闇の悪魔に関しては登場からして気持ち悪さ全開のものでした。
宇宙服の人間が上半身と下半身に分かれて花道の様に並べられています。
意味不明であり気持ち悪い描写と言えます。
こういった気持ち悪さもまた藤本タツキ先生の得意とする描写ではないでしょうか。
ホラー映画などでは必須のもと言えます。
(M・ナイト・シャマラン監督もまた同じく人間が根源的に恐怖する気持ち悪さを表現するのが上手い人物と言われています)
闇の悪魔の圧倒的恐怖によって数少ない生存者であるパワーは怖くてトイレやお風呂に一人では入れなくなってしまいます。
恐怖による後遺症が残ったと言い換えてもいいでしょう。
役得かと思いきやこの段階でデンジはパワーを妹のように見えてしまっていてエッチな気持ちにならないとも言っています。
ちなみに地獄に入った時に「自殺の許可を」とクァンシの魔神であるフタクチが言ったり暴力が「気持ち悪い」と連呼したりと恐怖の中であることが分かります。
話を戻して、闇の悪魔に対してはもう一人の精巧な人形トーリカの出番です。
トーリカは闇の悪魔の前で「デンジの心臓を持ってきた」と伝えた上で契約の履行を持ちかけます。
私は人形の悪魔です。
契約通りチェンソーの心臓を持ってきました。
私にどうか・・・マキマを殺せる力をください。
-トーリカ-
(チェンソーマン8巻)
この「人形の悪魔です」という表現によって師匠=人形の悪魔そのものであったことが確定します。
契約者と思われていましたが、実際は悪魔そのものであったということでしょう。
サンタクロースをどこにでも作れる師匠=人形の悪魔本体と考えて良さそうなものです。
ただ後にそれも違っていたことが分かります(後述)。
闇の悪魔は持ち込まれたデンジの心臓に対して人形の悪魔の本体である師匠に力を与えます。
それが「闇の悪魔の肉片」という表現の部分です。
そもそも本当の目的はマキマを殺すことにあった師匠です。
闇の悪魔の力を得た師匠は「全てを理解した」と悪魔化した身体に変化しています。
闇の悪魔の力によって闇の中で瞬時に傷が治ります。
傷つけることも出来ません。
よって夜が来れば勝利確定と言えるような能力を人形の悪魔である師匠が手にしたと言えます。
しかしチェンソーマンが火を浴びながら対抗することで回復させずに人形の体を燃やすことに成功します。
火という光の中で焼かれていく師匠は闇の力で傷の回復をすることができません。
師匠は契約者であって悪魔ではない
闇の悪魔の前で「人形の悪魔」と表現したことで悪魔そのものであると考えられましたが違います。
師匠はチェンソーマンに火を浴びせられて傷が回復出来ない状態でデンジに話しかけます。
私は人形の悪魔と契約しています。
そして私の人形達は世界中あちこちにいるのです。
触れて人形にすれば誰しもがサンタクロースと呼ばれる殺し屋になり、闇の力で進化をし続け何度でも貴方を殺しに行くでしょう。
-師匠-
(チェンソーマン8巻)
この表現からもこの師匠については人形の悪魔の契約者であることが分かります。
人形の悪魔そのものであるかの様な表現をトーリカがしていましたが、あの意味は最後まで分かっていません。
宇宙の魔神とデンジに敗れた
師匠はハロウィンばかり言っていた宇宙の魔神によって脳内を破壊されます。
闇の悪魔を手に入れて「全てを理解していく」と言っていた師匠です。
しかし残念ながらそんな事は全くありませんでした。
クァンシが連れていた脳みそが見えてしまっている魔神。
「宇宙の魔神」
この宇宙の魔神の能力によって莫大な書物のある場所に導かれる師匠です。
貴女は今から森羅万象を知るのです。
貴女は今、闇の力で全てを理科しいたつもりになっているでしょう。
でも貴女が理解している全てというのはこの図書館の本の1ページ目にも満たない事なのです。
これから貴女の脳にこの図書館の本の内容が全て流れ込みます。
今度こそ本当に全てを理解する事ができます。
-宇宙の魔神-
(チェンソーマン8巻)
何でも「ハロウィンハロウィン」言っていた宇宙の魔神。
いきなりちゃんとした話をし始めたと思ったらそういう事でした。
全てを理解した者は皆、死ぬまでハロウィンの事しか考えられなくなるのです。
(チェンソーマン8巻)
結果、燃え尽きる最後の瞬間には「ハロウィン・・・」とつぶやきながら死んでいきます。
宇宙の魔神と話した人物はみんな「ハロウィン」しか言えなくなっている部分も事前に描かれていました。
この次に寿司屋の店員も「こちらの席でハロウィン」と完全にハロウィンの事しか考えられなくなっています。
師匠が死んだ後、世の中に放たれた人形全てが「ハロウィン」しか言えなくなってしまっています。
その中にはアメリカの三兄弟の末弟も入っているのが分かっています。
これで師匠が言っていた様に「新たなサンタクロースが現れる」ということは無くなったと言えるでしょう。
以上が真のサンタクロースである師匠の死亡までを含めた考察になります。
このサンタクロースとの戦いによって登場してきた人物の大半が死亡するという大惨事になっています。
サンタクロース編に関わった上での生存者は敵味方含めても6人だけ。
- デンジ
- パワー
- 早川アキ
- マキマ
- 岸辺
- 天使の悪魔
コベニちゃんは車をパワーにぶつけられてからは関わっていないのでサンタクロース編では未登場となります。
チェンソーマンの中でも大規模な戦いであり、一番有効キャラ(何度か登場しているキャラ)が死亡した回となっています。
マンガ好き
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