チェンソーマン考察|チェンソーがなぜ怖がられるのか!映画オマージュ説
チェンソーマンにおいて「チェンソー」がなぜそこまで恐怖の対象になるのか考察します。
考察というよりもほぼ確定的な要素と言えるでしょう。
「映画のオマージュ説」です。
チェンソーと言えば悪魔のいけにえ
原題が「悪魔のいけにえ」である1974年のテキサス・チェーンソーという映画をご存知でしょうか。
恐らくホラー映画好きなら誰しも知っている名作となります。
続編やリメイク番、前日譚も存在する人気ホラー映画です。
ノーBGMのホラー映画という斬新な手法にプラスして殺害シーンで出てきそうな肉体を切断してしまう描写がありません。
にも関わらず恐怖を駆り立てるチェンソーという武器。
内容は単純明快なホラーものでテキサスに帰ってきた男女5人がレザーフェイスというマスク男に殺されていく物語。
この原題の「悪魔のいけにえ」を考えてもチェンソーマンがなぜ怖がられる畏怖の存在としてマンガ内で君臨出来たのか分かります。
何よりもレザーフェイスのチェンソーが有名すぎて、一説にはジェイソンまでチェンソーを持っていると勘違いしている人がいたりします。
結果的に顔の見えない殺人鬼=チェンソーのイメージもあり、ホラー嫌いの人から見れば銃や刀なんかよりも遥かに見るのも怖い畏怖の対象になっているとも考えられます。
藤本タツキ先生は映画好き
藤本タツキ先生がホラー映画をモチーフにチェンソーマンを作り上げたのは有力説。
何といっても最初に登場した「トマトの悪魔」がそれを物語っていると当初より言われていました。
これも映画が存在しています。
その名もアタック・オブ・ザ・キラートマトです。
同じく1970年代の映画となります。
人間の恐怖によって現出する悪魔ですから、トマトを怖がるっておかしい訳です。
それにも関わらず登場した辺りから考えても、藤本タツキ先生がかなりのホラー映画好きだとわかってきます。
先生の年代から考えて1970年代の映画を多く見ているとは思えません。
恐らくは個人的な好意が含まれていると考えていいでしょう。
最後まで天真爛漫な妹的な存在としてデンジを助けてくれるパワーも血の悪魔でした。
こちらも「血の魔術師」あたりがモデルなのかもしれません。
美女がバンバン殺されては復活して戻っているという斬新なスプラッターショーです。
最終的に夢オチを匂わせるあたりもパワーに何となく似ている部分が見え隠れする気がします。
マキマに対して放ったセリフが物語る
映画好きについてはチェンソーマンのラストでマキマに対して放った言葉でも分かります。
「糞映画はあるのかい?」というデンジの言葉。
映画に対してのこだわりが見えるのが分かるのではないでしょうか。
またチェンソーマン5巻ではマキマとデンジの初デートが描かれます。
1話にあたるこの描写が必要だったのかと言われる場面でもありますが、非常に重要なシーンとも言えます。
映画というものについての解釈というか本質がそこに載せられている気がしてなりません。
現実に本心から面白いと言える映画なんて10本に1本も出会えるかどうかです。
しかしながら素晴らしい映画によって人生そのものが変わる可能性を秘めてもいます。
作者である藤本タツキ先生が如何に映画というのもを重視しているかが見て取れるシーンと言えるでしょう。
なぜチェンソーマンのチェンソーは怖がられるのかを本筋の恐怖と絡めると非常に難しいものです。
今回の様に映画というもので踏まえてみるのであれば納得出来る一面もあるのではないかと感じます。
マンガ好き
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