進撃の巨人考察|ハンネスの役割と最期の死について。案内人としての活躍

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進撃の巨人考察|ハンネスの役割と最期の死について。案内人としての活躍

進撃の巨人には主人公のエレンと切っても切り離せない人物として、ハンネスというキャラクターがいます。

進撃の巨人 ハンネスがカルライーターに挑む

進撃の巨人/諫山創先生/講談社
ハンネスがカルライーターに挑む

ハンネスがいなければ物語は成立していないでしょう。

ただ、ハンネスの活躍!と言われると「ん?」と思ってしまう方もいるかもしれません。

という事でハンネスが“進撃の巨人という物語において”どんな役割だったのか。

そしてラストのシーンはあの様な形でよかったのか?という事を少し考えてみます。

ハンネスの生い立ち

ハンネスは、妻が流行の病を患ったときに、エレンの父・グリシャに救ってもらい恩返しをしようと望んでいた人物です。

つまり、ハンネスというキャラクターのゴールはいわば、恩返しを全うする事。

しかし、グリシャは巨人の力をエレンに継承する過程でこの世を去っています。

結局、グリシャに恩返しをする機会は失いましたが、巨人の力を継承した者は記憶を引き継ぐ事にもなります。

ある意味で、エレンを助ける事は、グリシャに対して恩返しをする事と同じ事だと言えるでしょう。

エレンの案内人としての役割

ハンネスの最初の活躍というとエレンを連れ出した事でしょう。

あの時はアルミンが知らせてくれたために、立体起動装置で一早く現場に駆けつけています。

ここでのハンネスの役割というとダイナ巨人(カルライーター)を撃破する。

もしくはエレンとミカサを連れ出すかカルラの言葉を受け入れ、撃破せずエレンとミカサを連れ出すかという二択だったでしょうか。

実際あの場面では巨人の脅威を主張させる必要があったと言えます。

仮にも撃破してしまうと、人間一人で何とかなるという事で緊張感も失われかねません。

またあの場面では主人公の母・カルラが喰われるという絶望感により、作品の味が出た瞬間でもあります。

なぜ母親は食われなければならなかったのか

やはりカルラを放棄したのは、仕方が無かったのかもしれません。

そしてハンネスのここでの仕事というと主人公であるエレンを導いた事。

あそこで無謀にも突撃していたのなら、倒されてカルラもエレンもミカサも全滅していたでしょう。

元気付ける存在

エレンがライナーとベルトルトに連れ去られたシーンでもハンネスが登場しています。

この時、ミカサとアルミンは意気消沈しています。

しかしハンネスは

あいつは時々 俺でもおっかねぇと思うぐらい執念が強ぇ。
何度倒されても何度でも起き上がる。
そんな奴だが・・・ただ大人しく連れ去られて行くだけだと思うか?
-ハンネス-
(進撃の巨人41話)

と発言してミカサとアルミンを元気付けています。

主人公のエレンを導く事もそうですが、その大事な仲間であるミカサとアルミンも導いてきた人物でもあります。

ハンネスの最期も必要

エレンの救出に向ったハンネス。

しかし人間の力だけで巨人複数を相手にするのは無理だと判断しました。

エルヴィンは無垢の巨人を複数連れ込む事で、エレンの救出を図ります。

何とかエレンを連れ出せたましたが、すぐにライナーが無垢の巨人を投げ飛ばしてきました。

エレンを連れたミカサとその馬は転倒してしまいます。

またミカサは巨人に掴まれていた事もあり、いつもの様に戦闘が出来ない状態となっています。

そんなエレンとミカサの前に現れたのがダイナ巨人(カルライーター)です。

ハンネスはここで二人の前に登場しました。

見てろよ!
お前らの母ちゃんの仇を!!
俺が!!
ぶっ殺す所を!
-ハンネス-
(進撃の巨人50話)

こう意気込みます。

しかしあの場でダイナを撃破できても無垢の巨人の数は凄まじいモノでした。

それはミカサやエルヴィンですら覚悟を決めた程です。

そしてハンネスの役割というと主人公達を導く事でした。

仮にダイナを撃破して、残りの巨人をも撃破したとしてもそれはハンネスという人物とはあまり合っていないのではないでしょうか?

どちらかというと巨人を撃破して無双するのはミカサかリヴァイの役割。

となるとあの場面でのハンネスの死というのは、エレンの気持ちをもう一度高ぶらせて新たな設定として「座標の力」を発動させるためだったと考えれば意味のあった死とも考えられます。

物語の一つの案内人としての役割をしっかりと担いきったと言えるハンネスです。

非常に味のある人物で実際に終盤では人気もありました。

最初の登場はただの飲んだくれって感じですが、この閉塞感のある世界に対して自ら一石投じる役割ではなく主人公格を見事に新たな世界へ導いています。

勿論、それがハッピーエンドに向かうものだったのかは進撃の巨人という物語そのものがはらんでいる絶望のテーマから見て異なるものだったと言えます。

エレンは敵!すでに絶望の蓋は開いた



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