進撃の巨人考察|ライナーが銃口を咥え自殺未遂!エレンとの対話で理由が確定する

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パラディ島で兵士を演じる内に、どちらが本来の自分かわからなくなったというライナーは、マーレに帰還してからもその状態が続いているようです。

自ら「鎧の巨人」となり、名誉マーレ人として誇り高く生きていくはずだったライナー。

しかし、エレンたちとの生活で何かが変わり、罪悪感に苛まれます。

両方を見て生き残った人間だからこそ、何が正しいのか分からなくなっています。
(この時点ではライナーだけがマーレとパラディ島の壁内を知っている)

結果、つらすぎる現実から目を背けようとライナーは銃口を咥えて自殺を図ろうとしました。

進撃の巨人97話 銃口を口に咥えて自殺をはかるライナー

進撃の巨人97話/諫山創先生/講談社
銃口を口に咥えて自殺をはかるライナー

銃口フェライナーなんて揶揄されるシーンではありますが、ここから135話時点でもライナー死亡はありません




ライナーが自らの命を絶とうする

マーレに帰還したライナー。

巨人の力を継承する候補者たちを見守る傍ら、時折特にファルコに心の内をみせるような言動をしています。

「鎧の巨人」の力を持つ者として、戦争にも参加し、国のために忠誠を誓ってきたライナー。

「鎧」の任期もあと2年。

それは死を意味する訳ですが、その前にライナーは銃を口元に押し当て、自らの命を絶とうとしたのです。

このまま行けば鎧を継承するのはガビになってしまいます。

従兄妹であるガビに、自分と同じ辛さを味合わせたくない気持ちがあるのでしょう。

また名誉マーレ人として誇り高く生きているはずの表面上のライナーと内面のライナーとの違いを記憶を通して見られたくない気持ちもあるのではないでしょうか。

進撃の巨人95話 ライナーの鎧を継承すればガビが記憶も含め共有する

進撃の巨人95話/諫山創先生/講談社
ライナーの鎧を継承すればガビが記憶も含め共有する

自分の背中を追い突き進んでいる若きファルコたちを見て、まだ希望が失われた訳ではないと感じたのでしょう。

そうだ。
俺にはまだ・・・あいつらが。
-ライナー-
(進撃の巨人97話)

しかし別マのコンセプトはダークファンタジーです。

ライナーはどちらも共存共栄出来る世界を望んでいるに違いありませんが、それが訪れる可能性は極めて低い状況になってしまいました。

地ならしで全てを殺す展開

自分がわからない

ライナーは敵として、エレンたちが住む町へとアニとベルトルトと潜入。

兵士になり、「始祖の巨人」」の力を奪還しようとしたマーレの戦士たち。

「凶悪で残虐な悪魔たちの住む島」で、ミッションを遂げようと潜入したライナー。

しかしそこにいたのは自分たちと同じ「心」を持ち、仲間を大切にし果敢に巨人たちと戦うエレンたちでした。

共に過ごすうちに、いつしか仲間のような絆ができ、エレンたちもライナーを信頼し、「友情」と言っても過言ではない関係になっていきました。

次第に生まれる罪悪感・・・。

「マーレの戦士」として、「人類の兵士」として、どっちが本当の自分なのかが幾度となくわからなくなり、混乱することもしばしば。

マーレの戦士としての本来の目的を見失いそうになったことをアニは見抜いていたのでしょうね。

そりゃ寝食を共にすれば、悪魔だと教わってきた敵が普通に感情を持ち、時にはユーモアに溢れ、信頼しあって、自分たちの故郷と同じように普通に生活を送っていることを肌で感じ親近感も湧いてきます。

それでもなんとかマーレの戦士として戦い、ベルトルトを失い、アニも拘束され、1人ユミルと共に戻ってきたライナー。

マーレに戻ってきても家族に潜入してた時のことを聞かれると、その時の「人類の兵士」としての顔が出てきて、懐かしい思い出話をしますが、それを「地獄だった」と言わなければならず、苦しい思いを人知れず抱えています。

そもそもがライナーが聴いていた人類が壁内にいなかったのが最大の問題です。

これについてはアニやベルトルトも同じ思いだったのではないかと推測出来ます。

ライナーは一本気で真っ直ぐな人間だったがために「任務をこなして帰る」という単純化した思考になれなかったのでしょう。

ライナーの思いとは一体どんなものか

ライナーはエレンとマーレ国で会った時に「何しに来た」と訊いています。

その顔は恐怖心を目の前に宿しています。

ライナーは双方を見てきたからこそ、お互いに関わり合ってはいけないと感じていたに違いありません。

お前と同じだよ。
何で?ってか。
わからないか?
お前と同じだよ。
「仕方なかった」ってやつだ。
-エレン-
(進撃の巨人99話)

ここまで聴いてライナーは「俺は」と悲壮感にみちた顔をしています。

進撃の巨人99話 ライナーの悲壮に満ちた表情

進撃の巨人99話/諫山創先生/講談社
ライナーの悲壮に満ちた表情

エレンがここにいるという時点で、マーレとパラディ島の大きな戦争の火種を作ろうとしてるのが目に見えて分かります。

ファルコを含め、自分の知っている人間が多く死ぬであろう事も容易に想像出来ます。

それは壁内で自分がやったことと同義だからです。

ヴィリー・タイバーの言う通り、オレは悪者だ。
世界を滅ぼしちまうかもしれない。
だがオレにもお前達が悪者に見えた。
あの日、壁が破られオレの故郷は巨人に蹂躙され、目の前で母親が巨人に食われた。
-エレン-
(進撃の巨人100話)

冷静を通り越して冷徹に見えるエレンとライナーの会話ですが、お互いに共通してるのは「仕方なかった」です。

ライナーは任務であり、世界を救うためと教えられてきました。

エレンは海の向こうにあるもの全てが敵に見えた為に、その敵を葬るためにやってきています。

ライナーお前と同じだよ。
もちろんムカつく奴もいるし、いい奴もいる。
海の外も壁の中も同じなんだ。
-エレン-
(進撃の巨人100話)

本来同じであるはずの人間を悪魔と教え込まれたマーレにいるエルディア人たち。

何も知らない子供に大人が叩き込んだ価値観の歪みです。

エレンはライナーに「お前、ずっと苦しかっただろ?」と今の自分には分かるといいます。

エレンも潜入して壁の外と内に違いなんてないと分かったからです。

互いの価値観を理解してしまえば、争う理由がないことも明白な訳です。

そこで崩れてライナーは語ります。

自分は英雄になりたかっただけなのだと。

環境や時代のせいではなく、自分が悪いのだといいます。

お前の母親が巨人に食われたのは俺のせいだ!
もう嫌なんだ。自分が。
俺を殺してくれ、もう消えたい。
-ライナー-
(進撃の巨人100話)

自分がやってしまった事で罪もない人たちが多く死んでしまった事実を受け止めきれなかったライナー。

ライナーの自殺の直接的な原因がここにあるのは確実でしょう。

しかし、ライナーの思いは叶わず、エレンがここから大きなうねりとなってマーレを襲います。

今回はライナーはなぜ銃口を咥えて自殺を図ったのかについての考察を行いました。

ヒストリアの子供の父親は誰か



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