血の轍ネタバレ122話【考察と感想】静一に見えるママは若き日の美しきママ
血の轍122話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
遂に静一がママとの再会を果たします。
認知状態で徘徊していた様子。
背面で見たときは髪の長い老人です。
しかし振り向いた時に静一に見えた姿は、あの頃の美しかったママでした。
警察署に導かれる静一
会いたいのか会いたくないのか。
少なくとも表面上の静一はママとは絶縁のままで死のうとしていました。
ただそれを許されず、運命の悪戯とばかりに警察から連絡。
結局は導かれるように警察署に訪れています。
頭の中では何も考えられずに、ぐるぐる思考が回っている状態でしょう。
アルバムと連絡先
警察官も静一が来てくれたことに安堵します。
身元不明のまま引き取りの人間もいない徘徊老人となれば、警察としてもどうしたものかと思ったでしょう。
どうやらママは連絡先と写真のアルバムを持っていたそうです。
実際ママもどう考えていたのでしょうか。
アパートを追い出されて行く宛もなく彷徨ったということでしょう。
白髪の老人
何十年も会っていない絶縁したママ。
自分を捨てたママ。
そんなママに会うことになった静一。
まともに正視できないのは当然かもしれません。
しかしそうは言っても逃げ出すわけにはいきません。
何より静一の中でも会いたい気持ちが潜在的にはあります。
ただそこにある感情については複雑過ぎるものがあるでしょう。
姿を見ると、線の細い白髪の女性です。
老人である顔は後ろ姿で見えません。
美しかった時のママ
息子が来たと言われて振り返るママ。
「子供はいないの」
そう言いながら振り返るママ。
振り返った顔は美しかった頃のママ。
そもそもこの美しいママは本当に静子なのか。
このあたりも以前と同様静一が作り出したママ像であるのは分かっています。
記憶を失い、認知症を患っていると予想される、でもひどく美しいママ。
静一はこのママとどう折り合いをつけて生活をしていくのでしょうか。
ある意味で記憶を失ってくれていること、そして何もわからない老人になっていることで静一は始めてママを支配する立場になるのかもしれません。
歪で曲がったママへの愛情。
それがどういう形で着地していくのか。
本当の意味での血の轍の本編が始まっていくのでしょうか。
マンガ好き
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