チェンソーマン・ネタバレ123話【考察】根源的な恐怖「落下の悪魔」
アサ(ヨル)の前に現れたのは根源的な恐怖の名前を持つ「落下の悪魔」でした。死の悪魔ではなかった。
※チェンソーマン第2部の本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
未読の方はジャンプ+よりチェンソーマン123話を先にご覧下さい。
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チェンソーマン14巻(2023年4月4日)
ヨルの前に現れたのが“落下の悪魔”でした。
確かに陸上の生き物が持つ根源的な恐怖の一つと言えるものでしょう。
アサは小さい頃にいた施設で飼っていた猫(クラムボン)を殺されているみたいです。
過去に心の傷を持つ者を対象に上下逆さで落ちていくところ。
怖れるなと叫ぶヨルですが、アサは恐怖を拭い去ることが出来るのでしょうか。
それではチェンソーマン123話を考察していきます。
根源的な恐怖の名を持つのは落下の悪魔だった
ヨハネ黙示録に出てくる騎士の名を持つ「死の悪魔」ではないかと思いましたが違っています。
マンションからみんな“落下していた”ということで、判断できた人もいるでしょう。
正体は・・・”落下の悪魔”でした。
確かに陸上生物の多くは落下に対する恐怖が常にあると言われています。
よって人間は全てが皆、原則として高所恐怖症と言えるでしょう。
それを理性でカバーして「落ちない」と信じ切れている人が恐怖を克服できているだけです。
もし不安定な場所で安全性が確保されていない高所なら皆が怖がって当然。
そういう意味でも恐怖している人が多く、強力な悪魔と言って間違いありません。
格好はシェフのような落下の悪魔。
これは宮沢賢治の「注文の多い料理店」がオマージュとして使われているのは確実です(後述のクラムボンも同じく)。
どうやら地獄の皆様にリクエストされた人間を料理と称して送り込むような能力を有しているみたいです。
アサがその対象者の一人に選ばれて、ここで数多くの人が死に絶えることになりそう。
アサが傷ついた過去
アサは施設のような場所に住んでいました。
家族がいない、いわば孤児を預かるような場所。
そこで猫(名前をクラムボンという)を飼っていたアサですが、ある日寮長にこの猫を奪われて殺されてしまいます。
クラムボンというのも宮沢賢治の”やまなし”に登場します。
そもそもクラムボンって何なの!? と読めば読むほどに想像力を掻き立てられる有名な作品です。
アサは猫の死を直接見た訳ではなく、預かってくれる人に、という騙し討ちで実際には川で沈められて殺されたみたい。
猫を殺す人間は人も殺す可能性があるってことで、結構な危険性を孕んだ寮長だったのは間違いありません。
しかも殺した理由が「みんな家族がいなくなったのにアサちゃんだけいるのは間違ってない?」という、何ともサイコパスな発言です。
でも実際にサイコパスというのは、ある種の合理性を持つのが特徴。
ヤバい事案に引っかからない限りでは優秀に見えたりもするので厄介です。
きっとこの寮長に対してのエピソードもまたどこかで語られるのではないかって気がしますね。
すぐさま「アサがこの寮長に何かをした」なんてこともあり、それが恐怖からの脱出のきっかけとなるか。
天にある地獄の扉にランデブー
落下の悪魔が今回、地獄の皆様のために用意したのが「過去に心に傷がある者」ということです。
料理名が「前菜 ラ・根・ヴォンラ」でしたが、その意味については不明。
(フランス語などではない様子なので、またこれもナニカのオマージュか)
この猫事件によってアサも過去に心の傷が作られていました。
深層の中に眠る傷が対象者を選び出し、そして天地を逆転させて地獄の扉にランデブーさせます。
街中で何人もの人間が空に舞い上がって、地獄へと向かっていきました。
アサは何とか捕まっている状況で、ヨルは必死で「恐れるな!」と叫んでいます。
でも聞こえている様子はありません。
やはり自力で何とかするしかなさそうな様子。
この心の傷に対して、どういう決着をつければ対応可能なのでしょうか。
仮にそれが回避されても、落下の悪魔の次なる料理でもまた危機に陥ることになりそうです。
後はどこでチェンソーマンことデンジが現れるか。
マンガ好き
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