血の轍ネタバレ91話|「ぼくをころして」という小さい頃の静一。精神崩壊か
血の轍91話のネタバレ考察です。
壮絶な雰囲気になってきた静一の心の中でのママとのやり取りです。
ママにとって静一がどう見えていたのかが分かりました。
静一は自分が見たい自分とは全く違う自分を見ています。
但し、どちらが本物であるのかは定かではありません。
ママに落とさせたのは静一
見た目から全く違っている静一でした。
目つきも悪く陰気でママに対して負の感情を抱いている事がすぐに分かる表情です。
更にママに対してしげるを落とさせようとしています。
その落とす直前の静一の表情は歓喜に近いものでした。
静一は心の中にあった狂気に満ちた静一の笑顔に釣られて少し表情が緩みます。
しげるが殺されるというのにどこかで悦びに似た感情があったのでしょう。
ママを縛っていたのは静一
静一は自分がママをしばり続け、ママを追い詰めていたのではと考え始めます。
今静一から見えているママの過去は美しいママではありません。
困った表情で静一の動向に気を配り続ける恐れを抱いた中年の女性。
そんな表情を静一は見ています。
美しかったママが歪められたものであれば、この普通の中年の女性が本来のママであり、怯えを本物だったということでしょうか。
今正にしげるを押そうとするママに対して問いかける静一です。
歪んだ愛情を持つ静一
静一はその事に気付いて「ごめんね」と謝りながらキスをします。
母親にです。
精神の世界とは言え、実の母親に謝りながら口づけをする静一。
この歪み方は尋常なものではないとすぐに分かります。
そして泣き出す静一。
次の行動についてもママに問いかけています。
ここにいるママは本当のママではなく静一の精神世界の中にいるママに過ぎません。
僕が生まれてこなければよかった
静一が出した答えは一つです。
生まれてこなければよかったというもの。
そう考えた途端、後ろに現れたのは静一の子供の頃です。
ママに落とされたことのあるアノ頃の静一が姿を現しました。
この精神世界で子供の頃の自分を殺してしまったとすればどうなるのでしょうか。
血の轍91話の考察はここまでです。
本当に壊れてしまうのか、それともこの頃を受け入れて改めて自分というものを取り戻すのか。
後者であれば、新たに自分の道を引き開くきっかけになる可能性も十分にあります。
マンガ好き
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