十字架のろくにんネタバレ85話【考察と感想】漆間俊の刃が目に届いた!嬉しそうな至極京
十字架のろくにん85話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
⇒未読の方は十字架のろくにん85話をご覧ください。
至極京を狙った包丁は安堂に止められました。
しかし挑発を加えられて漆間俊激怒。
安堂を蹴り倒して至極京にもう一撃。
至極京の頬と瞼を斬りつけることに成功しました。
雨の学校の外に現れたのは太田刑事です。
更に挑発する至極京
余裕の至極京。
「まだ足りないのか」と言いながら、更に死んだ祖父と翔を切り刻もうかと提案。
もっと漆間俊の怒りを滾らせて変化する姿を見たいのでしょうか。
それを聞いた漆間は激怒。
守るべきもの。
守りたかったもの
その全てを蹂躙され殺された漆間俊は「至極京を殺す」という目的のみを持つ殺人機械になっていきそうです。
絶望の底で喘ぐ漆間俊。
絶望といえばカフカですが、この局面でもカフカなら死なずに絶望について考えたでしょうか。
おそらく漆間俊に絶望を与えることで何かを得ようとしているのが至極京です。
至極京の真の目的が一体何なのでしょうか。
安堂を蹴り倒す
怒りで覚醒した漆間俊。
固定されていた腕を力任せで振り切って、一瞬の隙きをつく。
そのまま蹴り倒して安堂は転びます。
意識を失ってはいませんが、刹那の時に漆間俊が至極京に向かっていくのが見えます。
瞼に届いた刃
漆間の凄まじい勢い。
怒りの刃はそのまま至極京の左目を狙います。
目の下の頬の部分から上瞼にかけて刃が通りました。
しかしその通った刃の下で笑みを浮かべている至極京。
全くもって何を考えいるのか不明。
サイコパスとも少し違う、脳に何らかの作用を受けているのではないかと思えるような存在となっています。
言い方を変えればマッドサイエンティストが近いものなのかもしれません。
興味を持ったことに対して、人間の倫理観を超えて研究に没頭する。
シェリーメアリーのフランケンシュタイン博士も同じようなものでした。
生み出した名前もない怪物は愛を知りたかったのに、それを知らぬままに慟哭していきます。
カルト教団のカリスマ教祖のような様相もあくまでも行おうとしている壮大な研究のための手段ということかもしれません。
だからこそ側近らしき安堂たちを研究者と読んでいたとも考えられます。
太田刑事が到着
怒りの元で至極京を殺すことだけに向かっている漆間俊。
このタイミングで太田刑事が到着しました。
包丁を持っている漆間俊。
倒れている研究者に殺された翔と祖父がそこにあります。
太田刑事が現れて何が出来るとも言えない場面と言えます。
今の漆間俊なら太田刑事を人質に取ったところで「関係ない」と至極京に向かっていくでしょう。
漆間俊としては至極京さえ殺せれば、後は生きている意味もないと考えているはずです。
そして太田刑事で止められる現場でもありません。
中に入る前に応援を呼ぶかどうか。
事態は切迫した状況でどう考えても太田刑事一人が現れても何も変わらないのではないかと思えます。
さすがにこれを見て応援を呼ばれて「包丁を持っているから漆間俊だけが犯人」なんて馬鹿らしい展開はありえません。
絶望と狂気の完成品を願っているのが至極京ということなのか。
至極京がまるで地獄変の良秀に狂気を提供した大殿様にも見えてきます。
果たして二人の戦いはどんな結末が待っているのか。
このまま最終回に向かって突き進むのか。
それともまだ他の展開が眠っているのか。
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