十字架のろくにんネタバレ57話|安西に見られた漆間の殺害現場!過去を投影した全一
十字架のろくにん57話のネタバレを含む考察です。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
⇒未読の方はマガポケより十字架のろくにん57話を御覧下さい。
ブロックで殴りつけた久我を殺した漆間です。
漆間も完全に我を忘れた感じで周囲への警戒心も無くなってしまいました。
そこで現れるのが十字架のろくにん55話で漆間の祖父の山に入り込んでいた安西全一。
刑事に現場を押さえられたら言い逃れなど不可能になります。
全一は過去にイジメにあっていて自分も殺意を感じた過去を思い出しました。
殺意を実施した漆間と殺意を実施しなかった安西との対面です。
漆間の過去を回想する安西
漆間俊の両親が無くなった後の捜査。
そこで浮上したイジメを実施していた五人。
この五人に対して漆間は「いじめを否定」しました。
当然五人も否定したのですが、その五人の目が猟奇殺人のような昏い目をしていたと言います。
何かあると安西はずっと考えていました。
そして四年の後に最初の犠牲者である一人が行方不明になって漆間俊と再会することになった安西です。
その目はすでにあの時の五人と同じ様なものになっていました。
それが一つの答えでしょう。
安西はすでに漆間俊が重すぎる十字架を背負って生きているのだとどこかで気付いています。
自らは妄想であって欲しいと思いながらもこうやって祖父の山奥まで進んできたのは確定的な意志があってのものです。
しかし応援を呼ばなかったのを見ると「逮捕してやろう」という正義の意志がある訳ではないのでしょう。
どこかに別の何かを感じています。
それは安西全一の過去にありました。
安西全一も過去にイジメられていた
安西全一も過去にイジメにあっていました。
そして「殺意を抱く」にまで至った安西。
この衝動の元に実行していれば当然ですが警察として安西全一はいなかったと言えます。
自分と漆間を重ねて、漆間は黒い衝動のままに実行してすでに人ではなくなっている可能性を考えています。
確かに十字架のろくにん56話で久我を殺している漆間は人間のそれではありません。
こんな状態に漆間をしたくないと安西は思っていました。
しかしそれはもう手遅れです。
四人をすでにこの世から葬っている漆間もまた怪物の一人になってしまいました。
安西全一に現場を発見される
安西全一は山の中を歩いていると小屋から何かがぶつかる音が聞こえました。
そして扉を開くと、そこには久我の顔をブロックで潰して返り血を浴びている姿。
もう手遅れだと安西全一も悟ったはずです。
完全に現場を押さえられた漆間。
場合によっては安西全一もろとも殺してしまう必要があります。
ここからの安西の行動は注目です。
最後の一人を残して殺人の容疑で逮捕される訳にはいかない漆間。
ただ何の罪もない安西、しかも刑事を殺したとなっては復讐の意味も分かりません。
すでに無実の人間である杏奈を巻き込んでしまった漆間。
安西は復讐に対してどういう立場を取っていくのか。
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