終末のワルキューレネタバレ47話確定|釈迦の過去回想!零福が勝てる要素が少しも見当たらない
終末のワルキューレ47話のネタバレ考察です。
零福の攻撃を釈迦が六道棍の楯で防ぎました。
新しい六道棍の弐之道は名前がニルヴァーナで形は金棒です。
零福は金棒形状のニルヴァーナによるカウンターを喰らって倒れました。
この段階で釈迦の回想が始まります。
何がどうなって今の釈迦に至ったのかの物語。
基本的にはゴータマ・シッダールタの物語を再現させながらオリジナル要素を入れている形になります。
六道棍の説明をするヒルデ
デカすぎる零福の大技に対して六道棍の盾形状で防いだ釈迦です。
現状は無傷。
ここで六道棍の「六道」についての説明をヒルデが行います。
衆生が輪廻転生する6つの世界を仏界では六道と呼び、それぞれの道を観音様が守護する。
この6つの世界の観音がそれぞれ、
となっていると説明されます。
これらを宿した六道棍は釈迦の感情によって姿を変えるとのことでした。
楯が現れた時は「防がなければ」という気持ちが入ったのだと考えれば良いでしょう。
実際に釈迦は「ついビビって楯出しちゃったよ」と言っています。
余談ですが今人気の呪術廻戦にも不空羂索観音がモデルとなった「羂索」というキャラが登場しています。
零福への攻撃は馬頭観音から出現
零福は追撃を行おうとします。
それに対応するのが金棒をモチーフにした六道棍弐之道である畜生道の守護者馬頭観音のもの。
「正覚涅槃棒(ニルヴァーナ)」
馬頭観音は観音の中でも珍しく怒ってる様子の佇まいになっています。
このイメージを見ていただければ分かるでしょう。
ヒンドゥー教ではヴィシュヌとして存在している観音となります。
様相から考えても最も攻撃的な観音であり、この釈迦が出した金棒は零福に対して攻撃を示唆するものであるのは一目瞭然です。
攻め入る零福に対して低位からスライディングでカウンターを繰り出す釈迦。
これによって脇腹にクリーンヒットした零福は倒れたままとなっています。
ヒルデは釈迦を史上最強の思春期と表します。
そしてここに至るまでの釈迦の歴史的回想が始まっていきます。
実際に語り継がれた物語とオリジナル要素を組み合わせたものになっていました。
ゴータマ・シッダールタは王子
最初に登場するのは今の様子とは全く違う好青年です。
見ての通り今はタンクトップを着るチンピラ風ですが、その面影はまるでありません。
そもそも釈迦の本当の名前はゴータマ・シッダールタです。
そしてシャカ族の王子だったのは事実の通り。
最初から身分制度の中の上位層に位置して、何でも手に入っていました。
それについて別段の違和感も抱かずに生き続けたシッダールタ。
元からシッダールタは優しい人物であり、街を歩いている時に貧しい者に食べ物を与えて感謝されていました。
更に頭を下げる低身分の人物に対して「やめてください」と馬を下り、「王族のあるべき姿ですから」と聖人っぷりは尋常ならざるレベルです。
マッラ国の王が若くして死ぬ
シッダールタ(今の釈迦のこと)が兄と呼んで慕うジャータカという人物。
兄と呼ぶのをジャータカは「やめろ」と言いますが、それは王族がすることではないという戒めのため。
実際は「私はうれしいがな」と。
ジャータカは今病状がよろしくなく命が潰える間際なのでしょう。
シッダールタはもうすぐシャカ国の王となります。
庭を歩く2人は互いの話を少ししました。
シッダールタは王となり民を幸福にするのだと言いますがジャータカは何かを思う表情。
ジャータカが王であるマッラ国は豊かで皆が楽しそうに暮らしている状態であり、言ってみればシッダールタにとっての手本の様な状況でしょう。
しかしジャータカは言います。
私が選んだものは何ひとつない。
すべて与えられた幸福だ。
王であることは生まれながらにして決まっていたジャータカ。
これはシッダールタも同じです。
自分自身で何かを決めて何かを成して王になった訳ではありません。
実は史実でのゴータマ・シッダールタも同じ様に自分のいる高位の身分に違和感を抱いて悟りの道を求めていくことになりました。
仏教信者などは関係なくゴータマ・シッダールタという人物がどんな生き方でどんな考え方をしていたのかが分かる書籍。
面白いので興味が出たら教養の意味でも手にとってみると良いです。
ジャータカは「君は本当に私が幸福だと思うかい?」と言いますが、与えられたもので幸福など得ようがないでしょう。
死を前にしたジャータカの言葉。
今ある全てが与えられたものであり、自分自身で何も成さず何も手にしていないのなら今までの人生は誰の為の何だったのかという気持ちが出ているのでしょう。
この言葉にシッダールタは強烈なインパクトを受けます。
ジャータカの言葉で悟った
実際に悟りを開くのはもう少し後ですが、終末のワルキューレではこのジャータカの言葉をきっかけに悟ります。
ジャータカが死んでしまい葬儀が行われます。
シッダールタが参列しておらず、現在のシャカ国の王であるシッダールタの父親スッドーダナ王は息子がまだ至らないのだろうとつぶやいています。
しかしそんなことはありません。
シャカはジャータカの葬儀に突然花を撒き散らしながら現れました。
当然この時代でも奇人変人に位置する振る舞いです。
「国王の葬儀で何を考えているんだ」というふんいきが漂いますがシッダールタにとってそんなことは関係ありません。
幸福は自分自身で見つけるもの
ジャータカの棺を担いで「幸福は裡にある」と胸元を親指で指して示しました。
釈迦が零福の前で表した方法と全く同じです。
ここでも釈迦は零福に対して幸福について語っていました。
シッダールタはジャータカの棺を川に流し「自分の目で見てきな」と最期の言葉を伝えます。
ここでシッダールタは王族という身分を全て捨てて度に出ることになります。
実際はこうして外に出て最初に苦行を積み、それが無意味であると分かった後、35歳で悟りに至ります。
神に楯突くのは昔から
旅の中で神に捧げようとされた少女を救い出すシッダールタ。
神官は当然ながら神に背く行為だと非難します。
神の怒りに対しても「うるせえ」の一言。
この辺りはすでに今の釈迦と同じ感じになっています。
こうして今に至っている釈迦。
人類側として登場し、自分自身が思う幸福の観点から神に背くと決めた釈迦。
「決められたもの」が超絶嫌いな釈迦です。
誰かに決められた運命に従う生き方を心の底から嫌っている釈迦。
なぜ人類側で登場したのかよく分かるでしょう。
釈迦は思春期の最高潮
そしてヒルデは釈迦のことを「今が思春期最高潮」と言いました。
怒る零福ですが、釈迦は「とことんつきあってやる」と金棒を前に出します。
シャキャー!と言う怒り頂点の零福ですが、今の所勝ち目があるとは到底思えません。
何かしらもう一歩の覚醒が必要になるでしょう。
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