呪術廻戦考察|偽夏油・加茂憲倫の正体(本名)は「羂索(けんじゃく)」で仏が使う救いの道具

偽夏油・加茂憲倫の正体(本名)が天元様の言葉より明らかになりました。
「羂索(けんじゃく)」です。
この羂索というのは仏が手にする道具としても有名なもの。
「けんさく」とも読みますが、「羂(ワナ)」という字に検索の「索」という文字が出ています。
これは鳥獣を縛る投げ縄が由来となっています。
救ってくれる道具が羂索
索という文字には縄という意味が込められていて、まるで縄を使った罠みたいな名前で「ろくなもんじゃない」という気もしますが違います。
そこはやはり仏が持つ道具。
「救い」がある訳です。
羂索は鳥獣を投げて使うっていうよりは「この世の全ての者を慈悲の心で救ってあげよう」とする仏の御心が備わっている仏具と言えます。
実は仏の中にこの加茂憲倫の名前である羂索(けんじゃく)が使われている菩薩がいます。
それが「不空羂索観音菩薩」です。
長い名前ですが、仏教における六観音の一尊(一体と言う意味ですが仏に対しては単位は尊とするのが通常です)に数えられる菩薩です。
厳密に言うと菩薩は仏ではありません。仏の手前の位で衆生(命ある全ての生き物のこと)を導いて仏の道を成就しようとする修行者のことを指します。
要するに加茂憲倫の本名である羂索もまた菩薩の一人であり衆生を救うべく動き出している人物と言えるのかもしれません。
不空羂索観音は何をする者か
羂索が入っている菩薩の不空羂索観音菩薩は何をしてくれる者なのか。
先程も伝えたとおり羂索というのは「あらゆる衆生を救ってくれる菩薩」となります。
それを中心に持っている不空羂索観音菩薩ですから、当たり前ですが衆生を羂索という縄状のものでヒョイと救うのが仏の道であるとして導いてくれている存在です。
結構俗世にまみれた人でも救っちゃうよ、という感じが見て取れます。
ヒンドゥー教で言うと最高神とも言われるシヴァと関わりが深いと言われる存在でもあります。
実は仏像としてはインドに多数存在していて日本ではそこまで数も多くありません。
この不空羂索観音菩薩は非常に歴史の古いものでもあります。
6世紀後半にもすでに登場しており、8世紀の頃には仏像の形態についても詳しく書かれていました。
平安時代の菅原道真公などが登場したのが9世紀中頃となります。
もし羂索が平安の世よりも早い時から存在するのだとすれば宿儺よりも遥か前の存在であると言えるかもしれません。
加茂憲倫=羂索で衆生を救う
加茂憲倫=羂索であり、その羂索が衆生を救うという存在意義なのだとするとどうか。
今やっている虎杖悠仁を含めた動きというのは人を救う行動ではなくなってしまいます。
勿論、今の偽夏油である羂索の行動が正しいとは到底思えません。
ただ羂索は「人間の可能性の追求」を行っています。

呪術廻戦136話/芥見下々先生/集英社
偽夏油が目指すのは呪力の最適化
羂索が菩薩級の実力を持ち、今いる人間の可能性を広げるげく呪術を取り扱っているのだとすれば「一つの正義」と言えるのかもしれません。
入り乱れる呪術の世界の中で、新たなる可能性が生まれ、それが次の人類の生きる道になるのだとすれば多少の犠牲もやむを得ない。
羂索はそんな風に考えているとも言えそうです。
だからこそ虎杖悠仁の父親である「仁」に近づいて宿儺を復活可能にする器を作り出しました。

呪術廻戦143話/芥見下々先生/集英社
虎杖が生まれた時に父親の仁と祖父の近くにいる縫い目の女
全ては羂索という驚異的な術師の枠をも超える呪術の大爆発を必要としたからでしょう。
今回は加茂憲倫=羂索から「羂索」そのものについて情報をまとめてみました。

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