【ゴールデンゴールドネタバレ】2巻で明かされたフクノカミに乗っ取られた島の過去とは?冒頭の侍はお役人?

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(ゴールデンゴールド 2巻 11話 引用)

瀬戸内海に浮かぶ小さな島「寧島」は、
とある奇妙な物体によっておかしな方向へ向かっています。
(寧島は架空の島です。)

とある奇妙な物体とは、
島で暮らす早坂琉花が拾って
祈りをささげたことによって物体化した「フクノカミ」。

現在寧島で起きているようなことが
昔にあったという記録が残っています。

2巻で少し手がかりがつかめそうなお話が、
研究者によって明らかになりました。

過去にはどんなことがあったのか、
フクノカミはどのようにやってきたのか、
まとめながら考察していきましょう。





江戸時代に詳しい作家がいた

茶虎宇斗(ちゃとらうと)という、
江戸時代についての本を執筆している先生がいます。

寧島に来ている作家黒蓮(くろはす)が、
東京へ戻った担当の青木を通じて紹介してもらいます。

この先生は
江戸時代の寧島についての記録を見たことがあり、
黒蓮に詳細を語ってくれました。

茶虎先生による寧島について

寧島は江戸時代は地味な漁村だったが、
一度だけものすごく景気が良くなった時期があったとのこと。

この景気は長くは続かなかったそう・・・。

琉花の祖母のお店も、
「寧島会」という寧島を強くしていく会に入ったメンバーのお店も
あっという間に繁盛していきます。

現在の寧島がそんな感じになっていて状況が似ていますね。

揚屋の旦那の日記

茶虎先生が見た記録というのは、
新町の揚屋の旦那の日記。

新町というのは大坂(大阪)にあり、
唯一江戸幕府公認だった遊郭のことだそうです。

揚屋というのは、
当時の遊女を呼んで遊ぶ高級クラブみたいなもの。

そこにある時期に、
誰も聞いたことがない寧島という島から
毎年景気のいい客がお伊勢参りの途中に、
新町に寄っていくようになりました。

寧島からの客が遊女へ持ってくるプレゼントは、
南洋諸島から渡ってきた素晴らしい品物ばかりだったそうです。





なぜ小さな漁村がお伊勢参りに

江戸時代には「一生に一度はお伊勢さま」と言われるくらい
伊勢神宮へ行くことがブームになっていた時代です。

しかし当時は車などはなく場所にもよりますが、
東京からだと半月以上かけてカゴや馬にのったり
宿に泊まったりと、お伊勢参りにお金がかかりました。

寧島という小さな漁村から
お伊勢参りの途中の大阪で、
揚屋のお座敷に上がれるようになったのはなぜか・・・
という疑問がわきますね。

茶虎先生の考えによると、
密貿易だったのでは?とこのと。

密貿易=抜け荷(ぬけに)であり、
江戸時代に江戸幕府の禁令を破って、
日本に来航したオランダ人や中国人を相手に行われた密貿易のこと。

江戸時代の寧島は、
長崎から江戸、大阪へ輸入品を運ぶ
中継地になってたのではと、
茶虎先生は考えます。

中継地として記録が残っていないのは、
藩のお目付役に賄賂を渡して
抱き込んでいたのではないかとも。

好景気が長く続かなかったのは

揚屋の旦那の日記には
理由はかかれていないようですが、
寧島からの客が、ある年から
ぱったり来なくなったと記載があるだけの模様。

茶虎先生は2つの理由を推測します。

①密輸入業者が中継地を別の土地に変えたもしくは完全にやめた
②何らかの事件の発生

茶虎先生は揚屋の旦那は
あえて記録に残さなかった、
隠蔽したとも考えています。

当時寧島を管理している広島藩は外様大名の領地であり、
一方隣の福山藩は外様よりも格上の譜代大名で、
江戸幕府が中国の見張りに置いていた藩です。

もし寧島の不祥事が福山藩などに知られると、
江戸幕府から厳しく問いただされることになり、
広島藩としてはもみ消したかったのではないかと。

不祥事とは、
茶虎先生が考えるに「反乱・争乱の類ではないか」とのこと・・・。

この先生のお話は、
現代の寧島とシンクロするとこだらけですね。

おそらく江戸時代に、
寧島でフクノカミが人々を乗っ取り、
島中が欲望によってたくさんの争いごとが起きたとすると、
現在の寧島でも
琉花の祖母がほぼフクノカミにのっとられ、
その影響が徐々にかつすごいスピードで広まっています。

寧島は一部が好景気になっており、
それをよく思っていない人々も出てきています。

2巻の最後では、
フクノカミの意に反するような人物が
犠牲になる事件も起きました。

「反乱・争乱」のはじまりですね・・。

フクノカミは多くの信者?のパワーを得て、
その力を増大させている途中です。

それだけ欲深い人が多いのでしょう・・。
⇒【フクノカミの目的とは?欲深き人間が取り憑かれた末路に起こる悲劇

茶虎先生はありがちなオチとして、

件(くだん)の揚屋の客が
出身地をいつわっとったちゅう所やないですかねえ・・
(引用 2巻 11話)

と言ってはいるものの、
回想場面でのお伊勢参りに来た寧島の人々の顔が、
フクノカミになっています!

これは明らかに、
江戸時代の寧島の人々が
フクノカミに乗っ取られていたと考えられますね。





1巻冒頭の侍の場面

ゴールデンゴールドの1巻の冒頭シーンで、
フクノカミ顔をした人々を斬っていた侍は
不祥事をもみ消したかった広島藩の人間でしょうか?

斬った後の

奴だけがおらん・・・ 
・・・どこだ?
(引用 1巻 1話)

のセリフの「奴」とは誰なのでしょうか?

真っ先にフクノカミに乗っ取られた、
現在でいう琉花の祖母のような存在の人なのでしょうか?

その人がなんらの理由で亡くなり、
乗っ取る人間がいなくなった寧島で
琉花に拾われるまで、
こっそり身を潜めていたのではないでしょうか?

黒蓮のまとめ

作家黒蓮はこれまでの話を聞いて、

フクノカミはどこか遠いところから
輸入品のようにこの島に入ってきた。

そして最初に誰かが祈りを捧げた事で、
現在と同じ現象が始まった。

フクノカミと共生していくうちに、
その異様な見え方から
違和感が消えて「なじんだ」のでは・・・

ということはもしかしたら、
琉花も黒蓮自身もそのうちに・・・
(乗っ取られる?なじむ?)

と考えます。

琉花が侍的立場になるのではないかと、
今のところ予想をしていますが、
黒蓮はフクノカミに取り込まれてしまうのでしょうか!?

琉花と共に島を救うのか!?

まだまだお話は続きます。

これからもこの島とフクノカミの謎にせまっていきます!

⇒【フクノカミの目的とは?欲深き人間が取り憑かれた末路に起こる悲劇





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