ロックスの能力は「ウズウズの実」(ヴォルテックス)で渦巻き人間!ラフテルへの道【ワンピース考察】

ロックスの笑い声が「ヴォハハハ」でした。

ロックス・D・ジーベックの素顔が描かれた時のものですが、これによって「ある能力」が浮上。

読者の耳にまず焼き付いたのは、不敵な笑い声「ヴォハハハ」。

この濁点付きの重低音は、単なる個性演出ではありません。

笑い声は能力を示す重要な要素であり、カイドウのウォロロロも「実はここでウオウオが分かっていた」と後になって気付いた人も多かったでしょう。

白ひげのグラララもそうでした。

シュロロロのシーザーもまた同じです。

ではヴォハハハは何なのか。

これは「渦巻き」であるヴォルテックスでほぼ確実でしょう。

もとより渦巻きの能力については、以前から囁やかれていたところです。

そして、この渦巻き能力ですが、ワンピース1156話でのハチノスの岩の穴から想定されるものがあります。

※追記※

ロックスことデービー・D・ジーベックは「無能力者」で決定となりました。イム様に向かうシーンでも、またイム様に操られてロジャーとガープに最後倒されてしまうまで(最後はワンピース1165話)一度も能力を使用せず「覇気のみ」で戦い続けていました。

またこのジーベック敗北のラストでは無能力者同士の戦いというワンピースにおいて非常に珍しいバトルが繰り広げられました。
(ロジャー&ガープとジーベックの戦い、全員が非能力者で世界最高クラスの強者)

これより下は「ロックスの能力が未知数だった」時点での考察となります。

「ウズウズの実」仮説と渦巻き人間の力学

既に国内外の考察界隈では、ロックスの能力を「ウズウズの実(モデル:ヴォルテックス)」と見る声が上がっています。

渦を発生させ、周囲の物質・エネルギー・さらには重力場そのものをひねり取る。

つまり、「海上版ブラックホール」ということです。

宇宙戦争があったとして、もしブラックホールの力をそのまま使える文明がアレば、それこそ無双でしょう。

これが可能なのがロックスということです。

確かに息子がそれに関連しそうなヤミヤミを手にしていたのも頷けるところ。

場合によっては「2つの能力によってウズウズが完成」なんてこともあるのか。

ウズウズは、外周に逆流を起こし敵船を立往生させ、中心核で圧潰・消滅させることが可能です。

ヤミヤミの実が「引力→圧縮→消滅」という縦圧縮型であるのに対し、ウズウズの実は「旋回→剪断→崩壊」という回転剪断型。

能力の系統を比較すれば、息子マーシャル・D・ティーチが「闇」を選んだ動機も見えてきそうです。

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ゴッドバレーを飲み込んだ「渦」

歴史から抹消されたゴッドバレー事件。

従来は「ロジャーとガープが共闘して撃破」と語られるだけだったが、島自体の地形が現在確認できない点が謎でした。

もしウズウズの実が周囲の海底地盤をまで巻き上げるスケールだったなら、島の輪郭は削り取られ、地図から「沈んだ」としても不思議はありません。

当時のセンゴクが「手を焼いたのは圧倒的な破壊力ではなく、消え失せる島影だった」と証言している点も、「渦に巻き込まれた陸地が捻れ崩壊した」と解釈すれば腑に落ちるでしょう。

ラフテルへの到達に不可欠な能力

ラフテルへ至る「最後の海流」は島ごと動くとも称され、ポーネグリフが示す航路は地磁気を狂わせます。

もしロックスが海流・重力・磁場を同時に攪拌できる渦能力者なら、彼こそがラフテル目前で「先駆者たちを振り落とした壁」なのではないでしょうか。

その意味で、同じような能力を手にするためにヤミヤミとグラグラを持ったティーチの目論見は、ロックスの思いを成立させるために必要だからかもしれません。

ロジャーが「万物の声」で海王類を味方につけ航行したのに対し、ロックスは「渦」で強行突破を図ったということです。

つまり「ラフテルへ辿り着けなかった男」ではなく、「辿り着いたが何かを失って帰還できなかった男」像が浮かびそうです。

ティーチが載っているジーベック号は、まさにその渦の海流でも耐えられる巨人族の丸太が使用されているのでしょう。

そして、今後はルフィの解放=伸縮、ティーチの闇=圧縮、ロックスの渦=回転。

この三方向の力が交差した時、“ひとつなぎ”の名は物理現象として顕現するのではないかということです。

この渦潮で行き着く伏線についても、ルフィが最初の航海で大渦に飲まれた意味と符号する部分であり、とんでもない序盤からの伏線回収と言えそうです。

そして、ヒノキズの男が今はこのロックスのウズウズの能力を手にしています。

これについても一体誰なのか、まだ何も分かっていません。

渦巻く因果こそ“D”の名の真意か

ロックスの「ウズウズの実」仮説は、単に未登場の能力を当て推量するだけの話ではありません。

渦は中心と周縁を同時に引き寄せ、飲み込み、再構成する。

まさしく“世界を王のもとに束ねる”ロックスの野望そのものです。

そしてその力は、闇を抱えた子ティーチへ、さらに“解放”を標榜するルフィへと、螺旋状に受け継がれていくのかもしれません。

物語終盤、世界が再び大渦を巻く時、ロックスという忘却の巨人は笑うのでしょうか。

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