十字架のろくにんネタバレ129話【考察】莉央の殺害と自分への怒り
里親になった来栖。麗央は成長すると共に来栖を好きになる。莉央への嫉妬。しかし死に瀕する莉央を前に。
※十字架のろくにんの本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
未読の方はマガポケより十字架のろくにん129話をご覧下さい。
里親になった来栖。
三人で仲良く過ごしていく日々でした。
莉央は来栖を父親として認識し始める。
しかし麗央は来栖に恋愛感情。
どうやら来栖は莉央の方を気に入っているらしく強烈な嫉妬をしてしまう。
家を出ようとする日に聞こえる隣の部屋からの声。
莉央の部屋には右腕を失い死にかけている莉央の最期を看取ることに。
自分への怒りと来栖への怒りの二つが交錯した麗央の復讐始まる。
それでは十字架のろくにん129話を考察していきます。
お父さんと呼ぼうとする莉央
里親になった来栖との生活は1年続きました。
最初から来栖も莉央を殺すつもりだったのか、そのあたりもこの段階では見えてきません。
仲良く過ごす内に莉央も本当に来栖をお父さんとして認識し始めている様子。
来栖は若いので、そういう意味ではこの年齢の女子が来栖くらいの年齢の男性をお父さんと呼ぶのは相当に抵抗がありそうです。
麗央は莉央とは全く違った感情を持っていたので、お父さんと呼ぼうとする莉央には同意できない部分もありました。
これが二人の間に出来てしまった最初の溝です。
麗央は来栖が好きだった
父親だと思い始めた莉央。
それに対して麗央は来栖を好きになっていました。
大人の男性、しかも一緒に住んでいて単純な接触も多くなっていた人物。
好きになる、恋愛的な感情が芽生えるのも頷けるところでしょう。
これで来栖が手を出して崩壊・・・とはならず、断る来栖です。
もっと綺麗になったらという話をしますが、これで来栖が好きなのは莉央なのだろうと何となく感じるところでした。
思春期は恋愛が人生の全てに思える瞬間もあるもの。
もし自分の好きな相手を姉妹のように育った存在とはいえ盗られたと感じたらどう思うのか。
もちろん莉央が取った訳ではありません。
そして来栖も莉央のことを好きとか特別扱いした訳でもない状況でした。
言ってみればここは麗央の独り相撲のようなものでしょう。
でも麗央からすれば「裏切られた」という気持ちになってしまいました。
ここで莉央と麗央が姉妹としての絆が切れそうになるところ。
殺されてしまう莉央
麗央は来栖が莉央を好きで、莉央も来栖が好きだと思ってしまっているのでしょう。
聞こえてくる隣の部屋からの莉央の抵抗の声も身体の関係に発展しているのだと勘違い。
分からなくもありませんが、せめてこの時に部屋に行っていれば。
いや、もしそうだとしても麗央も殺されて終わっていたでしょうか。
家を出ようとしたところで来栖とすれ違い莉央の部屋。
そこには莉央の死体、になる直前の死にかけの莉央です。
右手首ははありません。
父親だと思って慕っていた相手に殺されてしまう感情、しかも麗央には家族じゃないと言って絆を切られた直後。
自分にとって大事なものを同時に二つ失って逝ってしまった莉央を思うと、それこそ悲惨な死と言えそうです。
最後の最後には麗央とのわだかまりは一応ながら解決して死ぬ訳ですが、それにしても悲劇です。
この状況で来栖からどうやって逃げたのかも気になるところではありますが、そのあたりは描かれないみたいです。
当然ですが来栖を好きになった自分に対しての怒り、そしてそれを超える来栖への恨み。
一体どんな復讐を願うのか。
これまでに大量に殺された女性たちの恨みも共に圧倒的な苦しみを与えて殺すことになっていきそうです。
ただ来栖の表情はどこか平然としていて不気味。
まさか万力に挟まれたような状況で対抗できる方法を持っているとでも言うのでしょうか。
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