十字架のろくにんネタバレ80話【考察と感想】祖父の過去が修羅だった。俊が体得した技術
十字架のろくにん80話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
⇒未読の方はマガポケより十字架のろくにん80話を御覧下さい。
祖父の修羅の道が描かれます。
人殺しが得意だったという異常性。
その異常性が家族には受け入れられませんでしたが、孫である俊と翔は笑顔で接してくれました。
今こそ自分の生きた真価が分かるときだと感じている様子。
北山部隊の最高傑作
満州にて活動をしていた北山部隊。
人殺しが得意だった祖父はこの部隊でも「最高傑作」と言われています。
目つきは鋭く、人を人と思わないような表情。
サイコパスとも少し違う、本当の殺しのプロという感じがします。
家族には受け入れられない
しかし修羅のようだと言われ、最高傑作と褒められた祖父も家族には疎まれます。
息子にも授業参観で父親は怖いから来てほしくないと言われる状態。
およそ人間の感情を持っていないような表情故のものでしょう。
ただこの時代は戦争に行った人間は誰しも少なからずの状態変化があったそうです。
今で言えばPTSDと判断される状態でも戦後の日本でそんなものに割ける社会的なセーフティネットもリソースもなかったのが事実。
漆間祖父は特殊な兵役についていた様子ですが、家族との付き合いの難しさを感じていたのは一人ではないでしょう。
俊と翔が満たしてくれた
子供からもどこか怖がられる存在。
それも仕方のないことだと諦めていました。
しかしそこに来て孫である翔や俊は笑顔を見せてくれました。
「ありがとう」と感謝してくれた。
それだけで今まで砂を噛むような家族との過ごし方に潤いを与えてくれました。
漆間祖父に新たな生きがいが見出された瞬間ではないでしょうか。
それこそ修羅でしか生きられなかった、戦場でだけ役立つ存在から、孫に感謝される喜びは一入だったでしょう。
自分の全てを俊へ
家族が殺されて、それに復讐を誓う俊の顔。
それは自分自身の投影、昔の修羅だった自分を思わせる表情。
どうやって自分が歩んできた道の意味を理解するのか。
あの時に俊に寄り添うのではなく、自分だからできる修羅への道を教えた漆間祖父です。
そうして出来上がった俊は当時の祖父と同じような殺人兵器と呼べるような存在のはず。
もしかしたら祖父すらも超える存在なのかもしれません。
修羅二人を相手にする研究員達。
呆気なく絡め取られて立ち向かおうとする男たちを瞬殺するのかもしれません。
マンガ好き
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