ワンピース考察|青キジ(クザン)の目的は黒ひげを利用。正体はセンゴク側か

元海軍本部の大将である青キジ(クザン)が黒ひげ海賊団に入った目的は何なのでしょうか。
現在は四皇の座にまで上り詰めた黒ひげことマーシャル・D・ティーチ。
「ヤミヤミの実」を手に入れるために白ひげ海賊団に入り、入手後はサッチを殺して海賊団を結成しています。
頂上決戦では白ひげを殺して「グラグラの実」を奪い取っています。
ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)を手にする為に手段を選ばない黒ひげ側についたとされる青キジ(クザン)です。
そこにどんな意味が隠されているのでしょうか。
青キジ(クザン)が黒ひげ海賊団に加担
ワンピース793話にてクザンが現状黒ひげ海賊団に加担している事が分かりました。

ワンピース793話/尾田栄一郎先生/集英社
五老星が語った「クザンの黒ひげ加担」の事実
以前よりクザンが黒ひげの仲間になったと言われていました。
世界政府の最高権力である五老星の一人が語った事で「本物の情報」であると認識されています。
但しここでは「加担」と伝えているだけで黒ひげ海賊団に入ったという話は出てきません。
黒ひげは情報にも強い印象がありますので、内部の情報を青キジ(クザン)から得ていた可能性は十分にあるでしょう。
ただ青キジにとってのメリットが分かりません。
青キジは盟友サウロの意思を引き継ぐ男
青雉はロビンの事を想っている一面があります。
青キジ「やっと、寄り木が見つかったのか?」
ロビン「…えぇ」
(ワンピース315話)
本来ロビンを捕まえる立場にある青キジでしたが、盟友であるサウロが残したロビンに賭ける思いがあります。
サウロはオハラでロビンを救うべく奮闘してくれた元海軍中将の人物。
本名はハグワール・D・サウロです。
最終的にサウロは青キジに凍らされているのですが、この戦闘で青キジが使った技も特徴的と言えるもの。

ワンピース41巻/尾田栄一郎先生/集英社
アイスタイムカプセルという青キジの技
「アイスタイムカプセル」という技名はどう考えても攻撃系ではない気がするでしょう。
何を隠そうタイムカプセルです。
タイムカプセルといえば校庭などに埋めて大人になってから掘り返すあのカプセル。
この技でサウロは氷漬けになっていますが、恐らく冷凍保存であり「生存している可能性」は非常に高いと言えるでしょう。
青キジがここで早めに決着を付けた理由はサカズキがすでに「徹底的にやる」と本気を出したからでした。

ワンピース41巻/尾田栄一郎先生/集英社
サカズキの砲撃にサウロ、ロビン、青キジまでも驚愕の表情
一刻の猶予もないことを悟った青キジが即座に行動した結果だと言えそうです。
サウロは凍らせてしまえばサカズキからマグマ攻撃を受ける事もないはずです。
ロビンに新しい道を作り、サウロは冷凍保存で生かしたと考えるのが妥当。
そうだとすれば冷凍保存されたであろうサウロ探しもまたクザンの目的なのかもしれません。
闇と通じてる発言はミスリードか
ワンピース699話で青キジがスモーカーを助けた時に言われた「闇に通じてる訳じゃねぇだろうな」の一言。
闇といえば読者はすぐにヤミヤミの実の能力者「黒ひげ海賊団」を想像します。
先にもあった様に世界政府の最高権力である五老星から青キジの「黒ひげ」との関与が明らかになりました。
ただスモーカーの伝えた「闇」は黒ひげであるとは限りません。
「闇」という言葉はワンピースに限らず使われるところでしょう。
尾田栄一郎先生はスターウォーズが好きですが、例えばジェダイ側が「闇」という発言をしたとすれば「シス側」を示すのは明白でしょう。
ダークサイド(闇側)という呼び方もあるほどです。
エピソード3ではアナキンがダークサイドに落ちてダース・ベイダーになるストーリーの結末が載せられています。
要するにスモーカーが伝えた「闇」というのはヤミヤミの実ではなく海軍から見た時の「闇=反対側」ではないでしょうか。
資本主義に対しての社会主義のような裏表の存在。
世界政府側から見るのなら「革命軍」がそれに該当すると考えるのも一つでしょう。
だとすれば青キジ=革命軍とする説も100%間違いとは言えないのかもしれません。
但し青キジの思想とドラゴンの思想が一致しているとは思えず、この説については「誤り」とする考察者が多くいるのが現状です。
そうではなく単純に「今の世界政府の在り方に納得している立場」と「隠し続ける空白の100年を含め真実を知ろうとする立場」の関係かもしれません。
現行の体制に対しての正反という関係で「反対側」にいることをスモーカーは「闇」と表現したのではないでしょうか。
青キジがセンゴクの作った組織にいる
もう一つ有力な説としてあがっているのが「センゴク側」というものです。
ワノ国で飛び六胞としてカイドウの幹部をやっていたX・ドレーク。
元海軍本部の少将から海賊に転向して「最悪の世代」に名前を連ねた人物です。
このドレークが実はSWORDという海軍本部の機密特殊部隊の隊長だったのが分かっています。

ワンピース96巻/尾田栄一郎先生/集英社
X・ドレーク(ディエスドレーク)は海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊長
コビーもこのSWORDの一員ではありますが、所属としては本部の大佐も兼任しています。
ドレークはこの機密特殊部隊の隊長だけ。
青キジがこのSWORDに加盟しているとは言いませんが、元海軍の元帥であるセンゴクと別組織でつながっている可能性はあります。
SWORDの登場で未だ知られざる海軍の姿や派閥ごとの戦力があるのならセンゴクに付き従った者が別働隊を組んでいてもおかしくはありません。
これは青キジ&センゴクで別の考えの元に動いている可能性を考えたものです。
空白の100年の解明を目指している
青キジが黒ひげ海賊団に「加担」している事実が明らかになりました。
当然ながら青キジにもメリットがあるからそうするのでしょう。
思想的に闇落ちしたなどではなく、盟友サウロとロビンに対しての手助けになると考えている場合もあります。
もう一つが単純に空白の100年について知る必要があると考えている場合です。
オハラは自分たちが焼き払ってしまいました。
ワンピースを目指し急速に成長している黒ひげ海賊団に潜入することで自分自身でもラフテルにて空白の100年の解明に向けて進んでいる場合です。
ラフテルに空白の100年の秘密が隠されているのはおでんの日誌で確定しています。

ワンピース96巻/尾田栄一郎先生/集英社
おでんの日誌に書かれた空白の100年とDの一族と古代兵器について
青キジもこの情報を掴んでいるのはほぼ確実。
そもそもワノ国は童話桃太郎が題材になっています。
元より青キジがワノ国で再登場するというのはずっと言われてきました。
ワノ国でカイドウという鬼を倒すのは『桃太郎であるモモの助』と『猿(モンキー)であるルフィ』と『犬である狛犬の狛ちよを連れたお玉』と『雉である青キジ』という説が流れていました。
青キジと共に戦うのかは別としてワノ国の情報と何かしらの関与が見られるのは当然の成り行きです。
空白の100年の理由を知る為に背に腹は代えられないと黒ひげティーチに加担しているのかもしれません。
青キジは黒ひげ海賊団を止めるスパイ
急成長する黒ひげ海賊団。
そんな彼らにワンピースを渡してはいけないと考える勢力に青キジが入っていてもおかしくはありません。
それがセンゴクを中心とした組織なのか青キジ単独なのかは別として、現状の加担はスパイ行為であるとも取れます。

ワンピース72巻/尾田栄一郎先生/集英社
青キジが信用出来ないと言うバージェス
闘技場でメラメラの実を獲得するために来ていたバージェスの発言。
この時点で少なくともバージェスは青キジを信用していません。
黒ひげティーチは「シリュウもそうだろ?」と元海軍側の人間を示しています。
それでも黒ひげティーチがなぜ青キジを信じたのか。
「青キジにとっても大きなメリットがあるから」と考えるのが妥当でしょう。
サウロの一件を持ち出して黒ひげを信用させた可能性も否めません。
そして重要な情報を本当に渡していくことで内部に潜入し、最終的に崩壊を目論むのが目的と考えられています。
それも全ては盟友であるサウロの意志を継いだロビンを助ける為ではないかと考えられています。

ワンピース41巻/尾田栄一郎先生/集英社
敢えて仲間じゃねぇと言い切った青キジ
敢えて突き放し「仲間ではない」と言い切った青キジです。
最後の最後まで「敵」としてロビンの前に現れることで「本当の意味での救い」を与えようとしているのかもしれません。
数々の説が飛び交う青キジという人物ですが、それだけに非常に魅力的であると言えます。
今後も青キジ関連の情報に更新があれば内容を追加してお伝えしていきます。

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