ドリフターズ考察|菅野直とは大日本帝国海軍のエースパイロットで超強い!連合国が恐れたイエローファイター
菅野直(かんの-なおし)は「ドリフターズ」に登場するWW2(第二次世界大戦)の大帝国海軍の戦闘機パイロットです。
連合国軍にも警戒された破天荒な空戦パイロット。
史実の菅野直は文学青年でありながら戦闘機の扱いに長けている人物でもあります。
義理人情に厚いエピソードを持つ親分肌の人物。
戦記物書籍、ツイッター、ニコニコ動画、Youtubeなどでも様々なエピソードが紹介されています。
その人柄と実績も相まって非常に人気の高い人物です。
記事内ではドリフターズ登場人物を「菅野直」、史実での人物をご紹介する際は菅野直のように記述します。
あくまでも作品内のキャラクターに関する考察であるため、実在の人物に関しては諸説あり、詳細な記述は致しませんのであらかじめご承知おきください。
モデルの菅野直ってどんな人
菅野直には異名がいくつかあって連合国側では「イエローファイター」、飛行学生時代は「菅野デストロイヤー」と言われていたそうです。
「菅野デストロイヤー」は菅野直が学生時代に訓練機を何度も破壊したことでついたあだ名です。
菅野直は訓練で実戦に向けていろいろと実験的なことをやっていました。
その結果破壊してしまうことが多かったのでしょう。
戦争に勝つため、生きこるために出来ることは何でもやるという計算高い人物であったのではないかと考えられます。
「性格は豪快で戦術は緻密」
菅野直は上官であろうと気に食わなければ噛みつくような当時の軍の様子を考えると後先考えていないエピソードも残っています。
その一方で独自の戦術を編み出すような緻密な一面も持ち合わせていたようです。
菅野直の戦術はB-29爆撃機への効果が高かったと評価されていました。
B-29は日本へ度重なる大空襲を行ったアメリカ軍の大型爆撃機となります。
(爆撃機と戦闘機はその特性が全く異なりますので興味ある方は調べてみると面白いです)
多くの機体を撃墜した菅野直ですが記録に残っている数が凄まじいものとなっていました。
「生涯撃墜数は72機」
(当時は5機以上撃墜すればエースと呼ばれるようで桁違いの戦果)
言わずもがな「超強い」と断定してもいい海軍のパイロットだったと言えます。
なぜ海軍なの?という話も出てきそうですが、当時の大日本帝国軍は陸軍と海軍の中に戦闘機乗りがいるような状態でした。
しかも海軍と陸軍では戦闘機の種類が違うなど完全に違う組織のもの。
後に自衛隊の中に航空自衛隊が設立されますが「空軍」というものは日本に存在した事がないとも言えます。
(アメリカ空軍の歴史も第二次世界大戦以降になりますので歴史は浅いものです)
話を戻して菅野直は名実共に海軍の誇るエースパイロットであり、その強さから相手側からも警戒されていました。
「イエローファイター」の異名は菅野直の機体に黄色のペイントがされていたのが理由でした。
ドリフターズ作中でもその強さがよく分かります。
豪快だけど優しい上官
豪快な性格の撃墜王の菅野直ではありますが、部下に対しては非常に丁寧な扱いを心掛けていたことが数々の証言から見て取れます。
そのため部下からの信頼は厚かったようです。
中学時代は石川啄木が好きな文学青年でした。
自らも日記や短歌を書いていることから部下の心情がわかる良い隊長だったのではないでしょうか。
豪快さとのギャップから魅力的な人物であったことがわかります。
ドリフターズの空神さま「菅野直」
ドリフターズで「菅野直」が作品に登場するのは第1巻10話「私の彼はパイロット」というエピソードで初登場します。
彼は北壁失陥が描かれた絶体絶命の局面に「紫電改343」で異世界に殴りこんできます。
彼がどの時点でこの世界に来たのかは菅野直が戦死扱いとなった「1945年8月1日」の直後であると5巻P137にて明かされています。
1945年の8月14日がポツダム宣言受諾の日で日本が連合国軍に降伏した日となります。
(原爆投下は広島が同年8月6日、長崎が同年8月9日)
菅野直は終戦の2週間前に菅野直は死亡しています。
ドリフターズの荒井注枠
「菅野直」は剣と魔法と竜の世界に戦闘機で殴りこみ「バカヤロウコノヤロウ」という豪快な口癖で暴れまわるチートキャラとして描かれます。
皆さんの大好きなドリフで例えると「ナンダバカヤロウ」が口癖の荒井注といったところでしょうか。
ちなみに主要キャラをドリフに当てはめると個人的な意見ではこんな感じです。
「菅野直」は荒井注の枠で存在していたのではないかと考えています。
本編とは関係ありませんが、想像するだけでも面白さが増してくるのではないでしょうか。
獣人たちの神様「空神」
「菅野直」は北壁失陥後、紫電改で飛び去っていきます。
その後は第3巻25話「不思議 CALL ME」で犬族の獣人たちに神輿に担がれてドリフからはぐれたスキピオと出会うシーンで再登場します。
菅野直の実話エピソードに基づくこのシーンは思わずニヤリとしてしまいます。
どうやら肉体言語で獣人たちとコミュニケーションをとったようで微笑ましい。
「スキピオ」と合流後は第4巻47話「モノノケダンス」でオルテ第2軍との戦闘を行っていました。
そんな「菅野直」のもとに「帝国海軍提督・山口多聞」からの手紙が届き、物語は最終決戦へと向かっていくのです。
異世界二航戦を考察
「人殺し多聞丸」との合流。
「菅野直」は第5巻55話「Becoming Insane」で「帝国海軍提督・山口多聞」と座礁した空母「飛龍」で合流します。
そして彼は「山口多聞」と異世界での第二航空戦隊を結成して「九十七式艦上攻撃機」で第6巻70話「heavenly blue」にて黒王軍との決戦に向かうのです。
「菅野直」の動きは現在まで(2021年6月2日時点)のところ「捨てがまり」していた「豊久」を回収し廃城に落ち延びるところで休載が続いています。
籠城戦の起死回生となる
豊久は決戦の地を「関ヶ原」に例えていました。
廃城での籠城戦がこれから始まっていくのですが、これはさしずめ大阪の陣のようなものでしょうか。
黒王軍にやぶれ敗軍となった「信長」を待ち伏せていた「義経」を「ハンニバル」が手なずけ籠城戦の遊軍としたことが描かれました。
大阪城の戦いも籠城戦であり、遊軍はまるで真田丸を築いた真田幸村の軍のような扱いになるのではないかと予想しています。
「菅野直」は籠城戦でどんな活躍を見せるのでしょうか。
私は「九十七式艦攻」が青銅の鎧を持った巨人兵団とワイバーンの大群との戦闘を行って籠城戦の起死回生となるシーンが描かれるのではないかと考えています。
果たしてこの世界の種子島が通じなかった巨人兵に「九十七式艦攻」の機銃は通じるのでしょうか。
ワクワクが止まりません。
地上攻撃もグ=ビンネンの海軍で「多聞」が行っていた簡易焼夷弾があります。
見どころが満載で活躍してくれるものと期待しています。
今回は魅力的な男が惚れるキャラクター「菅野直」について、皆様にご紹介と同時に今後の展開について考察しました。
ドリフターズは作者平野耕太先生の先が読めない展開が面白い作品となっています。
色々と考察できる時間があって妄想、もとい考察がはかどります。
まだまだ目が離せない作品なので、今後もイチファンとして気長に見守っていきたいと思っています。
※この記事はドリフターズ好きのライターさんが書いてくれました。
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