カイジ考察|利根川の名言・金言・格言!チャンスを棒に振る人の心に刺さりまくる!
(福本伸行先生/講談社/カイジ)
カイジに登場する敵キャラは恐ろしく
良い事を言ったりする。
利根川という存在もまたその一人。
特に最初のエスポワールでの
ホールマスターとして現れて
檄を飛ばす辺りから存在感が強い。
「カネは命より重い」
多くの名言を残した利根川の金言を
少し見ていこう。
利根川名言「お前らがただ負け続けてきたから」
なぜカイジたちを含めてエスポワールに
乗っている者たちが虐げられるのか。
単純な理由だと利根川は言う。
「負け続けてきたから」
羽生や野茂という人物を引き合いに
出して語る利根川。
彼らが尊敬され、
注目されるのは勝ち続けてきたから。
当然そうなるための努力を
厭わずに人生をかけて行ってきた。
逆にカイジたちは、
暇な時に生産性もなく何もしなかった。
そんな段階で誰かに文句を言っても
仕方のないこと。
また負け続けて来た人間の言葉が
世間に通らないのも当然。
利根川は端的にその事を言い表している。
利根川名言「勝たなきゃダメなんだ」
同じくエスポワールでの檄の一つ。
負け続けたから今ここにいる。
そして、
この先で人生を掴みたいのなら
勝たなきゃダメだと利根川は言う。
これも真実だろう。
実際に世の中に出ている成功者と
呼ばれる様な人たちを見て欲しい。
当然のように勝っている。
それはスポーツに限らず、
お笑い芸人や会社の役員、
職人と呼ばれる人たちも同じ。
他者よりも一歩二歩抜きに出て
勝っているからこそ
その地位に上っている。
みんな一緒にみんなゴールという
生易しい状況は世間では生まれない。
この真実への気付きは重大なもの。
利根川名言「地獄の釜の底なのだ」
エスポワールでの檄には名言が多い。
これもまたその一つ。
今いる場所がすでに地獄の釜の底だと
諭すシーン。
借金まみれで首が回らずに
こんな違法で怪しいクルーズに乗る
ことになっている現状。
どう考えても社会の底辺と言える。
まさに背水の陣にも関わらず、
文句を言う赤子のような参加者たち。
負けた先の処遇よりも、
今この場所がすでに釜の底ということが
わかっていれば口を噤む。
釜底の更に下はただ焼かれるだけの炎。
その状況を聴いても
何の救いにもならない。
利根川名言「大人は質問に答えたりしない」
これも俊逸な名言だろう。
大人が本当は知られたくない真実と
言っていいかもしれない。
基本的に人は人の問いに答えたりしない。
答えるときは、
自分に都合が良いから。
特に損得が絡む時は確実に
これが発動している。
今回のエスポワールでの処遇などについては
当然ながら損得が絡む。
利根川は船内でその事を話しても
調べる術がないだけに真意は測れないという。
こんな事が世の中には
多くないだろうか。
カネを稼げるという話。
その話が本当か否か。
調べる術が無いことも多い。
また、
それを伝えようとしている人物は
なぜそれを教えるのか。
質問した内容に対して
なぜそれに答えるのか。
考えてみれば分かる。
有料で得ようとした情報ならまだ
分からなくはない。
しかし、
無料で提供されているもので
相手からそれを言ってくる場合。
危険な香りを感じとって欲しい。
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